ヤクルトvs巨人


プロ野球ヤクルトvs巨人戦のチケットが手に入った
場所は東京ドーム



私はオープン戦では巨人の試合を見たことがあるが
レギュラーシーズンでは初の観戦となる

しかもそのオープン戦では
巨人は2チーム制というかそういう制度で地方を回っており
主力の半分しかきていなくて
松井などを見ることができなかった
先発は條辺で当時全く知らない投手であった

私は大学野球観戦はよくいくが
プロ野球はあまり見に行かない

セ・リーグのレギュラーシーズンの試合を見るのは
生まれて初めてプロ野球を観戦して以来である

それは小学生くらいの頃
岡山市民球場というところでの
阪神vs大洋であった
あの「ポンセ」がいた時代である
その頃はまだ夜遅くまで起きていることができず
眠くなって途中で帰った覚えがある

さて久しぶりのセ・リーグ観戦ということで
当日は休暇届を提出し
万全の準備で観戦に備えた

ちなみに私は地味にヤクルト側である
ヤクルトファンというより
ヤクルトの藤井(東京六大学野球観戦参照)のファンである

私はチームを応援するというより選手を応援するタイプであり
巨人というチームは好きではないが
松井や川相などは地味に注目してしまうのであった
なぜ川相かというと川相は我が地元岡山出身だからなのであった

6時試合開始というので万全を期して5時過ぎに到着する
するとすでに外野自由席は満員であるという看板が出ている
私の席はレフト外野指定席なので安心して向かう
レフトのポール付近で前から8列目という席であった

行くと巨人の選手が練習をしていた
ノックなど意外にちゃんとした練習をしている



試合前は練習など適当にするくらいだと思っていたので
意外にちゃんとしているのだと感心した

レフト側はビジターの応援席であり
自由席ではヤクルトの熱狂的ファンがヤクルトグッズを身にまとい
メガホンを駆使して巨人選手をヤジっている

レフト側ということでレフトの守備練習をしている
清水と後藤に攻撃が集中していた

プロ選手というものはヤジなどに反応しないと思っていたのだが
意外に反応を示していた

清水などは試合中もヤジにいちいち振り返って反応していた
なかなかサービス精神があって好感が持てた



ヤクルトファンの中にヤジ担当というような人がいて
この人はなにかしら常にヤジっている

選手がツーアウトであるジェスチャーをすると
「元木、みんなわかってるからやらなくていいよ」と指摘
巨人3塁コーチが少しでも線をでると「鈴木、線をでるな」と叫び
審判が微妙な判定をすると「森、コンタクトを換えろ」と言う
名前など細かい部分もしっかり指摘する

また私の前に座っていた人物も異次元のヤクルトファンであった

当初スーツで現れたのであるが
荷物を置いてどこかに行ったかと思うと
次に現れたときはTシャツにジーンズで
メガホンやカサなどのヤクルトグッズを手にしていた

彼は常に落ちつかなそうにきょろきょろしていた
実は指定席には彼のような熱狂的ファンがほとんどいなかったのである
後上部の自由席の同志のことが気になるようであった

私は試合開始まで時間があったのでいろいろ売店を回った
巨人戦ということでいろいろ購入することにした

とりあえず以前にテレビかなにかで見たことのある
ドーム弁当というものを購入

ホームラン弁当という名前の弁当にもそそられたが
容器の斬新さでドーム弁当に軍配が上がった



東京ドーム弁当の外観
内容は普通の弁当であった

さらにグッズコーナーで
ヤクルト藤井のサインボールが売られていたのでなんの躊躇もなく購入

ボールと食料という 奇抜なとりあわせの所持品を持って再び席につく

さていよいよ試合開始



先発はヤクルト石川、巨人工藤
藤井に先発してほしかったがそれはまた次回ということで我慢する

さて前列に座っている例の熱狂的サラリーマン
応援に熱が入っている
歌舞伎のような動きでメガホンを操り
選手の応援歌も一字一句間違いなく歌う



応援が届いたのか
初回にいきなり古田のタイムリーでヤクルト先制
すると前列の熱狂的サラリーマンが
カサを開いて踊り始めた

しかしうれしそうにおどっていたその人物に
警備員が近づき「うしろのお客様に迷惑なのでやめてください」と指摘
悲しそうにわりと素直に彼はカサをしまった



カサと髪を振り乱して喜ぶ彼
その肩に警備員の手が伸びる
左はやる気なさそうに応援する彼の友人

しかししばらくすると
「上はいいのになんで下はだめなんだよ」と文句を言い始めた
後上部の自由席ではカサは公認されているらしい
警備員も指摘せずカサも大量に華々しく上下している

その後3回にペタジーニのタイムリーで1点追加
すると例の熱狂ソロ活動サラリーマンはおもむろに自由席の方に走っていき
そこで同志とともにカサを上下し始めた

しばらくして下りてきた彼の顔は実に満足げであった
汗などもかいていた

試合は中盤に巨人が1点を返し2−1
巨人は二岡のフェンス直撃のツーベースなどでチャンスをつくるものの
ヤクルトはなんとか抑えていく



初松井
この日の松井はノーヒットに終わる

結果石川から五十嵐、石井、高津とつないだヤクルトが
巨人の反撃を抑えて2−1で勝利

ヤクルトが勝利し
藤井のサインボールも手に入り満足の試合であった

帰って藤井のサインボールを開封する



ありがちなあまりよくわからないサインである
背番号が18であることくらいしかわからない
ちなみに握りはフォーク



新しい変化球の握りを開発してみるも
すぐにむなしくなってやめた

次回は藤井が先発するヤクルト戦を
神宮球場で見ようと考えている

もどろうか