吉野家


吉野家に行った

食べていると老夫婦の客がやってきた
店員さんが注文を聞く

老夫婦は言った
「えーと、牛丼2つ」

店員さんが当たり前のように聞く
「牛丼のなんでしょうか」

老夫婦
「なにがあるの?」

店員
「小さいのと、普通のと、大きいのがありますが」

老夫婦
「じゃあ普通の2つ」

店員
「かしこまりました」

やっと目的の物を注文できて安心顔の老夫婦

しかし次の瞬間
店員は叫んだ

「大盛り二丁!」

あっけにとられる老夫婦

たしかに並・大盛り・特盛りを当てはめてみると
吉野家的には普通のは大盛りだ

しかし道徳的には並であってほしい

見かたによっては詐欺にも見えるこの技術

これが店員の個人的な技(単独スチール)だとしたら
その店員は天性の商売人だ

これが組織的な技(サインプレー)だとしたら
松屋が勢力を広げる中
吉野家もまだまだ捨てたものではない

今後も機会があれば吉野家に行き
小さいのを食べる予定



もどろうか