S15リアSPへのアクセス
S15シルビアspecRはベースの仕様がオーディオレスながら、4SPが標準装備されていた。
多少こもり気味ながら、トランクルームをリアSPキャビネットに使う車(つまりセダンとかクーペとか)は初めてだったので、低音には満足していた。
しかしここ1年ほど、たまに右SPからビビリ音が聞こえる様になった。
さては砂でも落ちたか と考え、SPカバーを外して掃除してみることに。しかし、
SPを留めてるネジは見えるが、どのかみ合わせをつついても、SPカバーは微動だにしない。
仕方なく、1年点検をディーラーに出したついでにSPカバーを外してもらう。
「パーセルボード取り外し 工賃1500円」と明細に付いた。技術・ノウハウ料として納得。
まず、リアシートを外す。
シートの裏側のモールにパーセルボードがかぶさっている。
その隙間をこじると、中央・左右の計3箇所にトランクルームに固定するプラスチックがある(写真の矢印)。
これをひとつづつ引き剥がす。中央のは特に固いので、隙間にマイナスドライバを差し込んでこじ開ける。
3個とも外れたら、とりあえずパーセルは手元に引き抜ける。奥に金具をはめ込んでいることを確認する。
リアパーセルには、ハイマウントストップランプがある(SPEC-Rの場合)ので、その配線を外さないといけない。
ただ、このコネクタは中々難物なので、パーセルとランプのはめ合いを外して、コードの長さぎりぎりでSPにアクセスした。
後はSPを留めてるネジを抜いて、コードを外すだけ。
SPについてるカプラは業界標準らしく、代わりに入れたSPも同じカプラの変換コードが付属して来た。
変換コードをまともに取り付ける限り、極性誤りの心配は無用。
SPにはスペーサやスポンジが各種付属して来たが、各車種用ということで、その内の1枚だけを使う。
ネジはSP付属でなく、元のSPを留めていたものを使用した。これがボディの板金のネジに、一番合っているはずだから。
新しいSPの写真は、撮り忘れ。まあええやろ。
S15オーディオ交換(すなわち、センターコンソールの脱着)
まずシフトレバーカバーのボタンを外し、シフトノブを回して取る。かなり固い。
シフトレバーの回りに、指1〜2本をつっこめる程度の隙間ができる。
ここを手探りで、車前方後方の爪を引いて、シフトレバーカバーの根元を外す。
前方よりは後方の爪の方が、外し易い(と私は思う)。側面の爪は引っかかりがないので、no careでかまわない。
次にシフトレバーの根元のモールを外す。
カバーを外して空いた隙間に、またも指を突っ込み、車後方の爪を引いて外す。そしたら、このモールは手前に引き抜ける。
(なんか同じ作業を繰り返してる気分になるが、この段階を省略していきなりこのカバーをドライバでこじ開けたりすると、モールが傷んで脱落したりする。
部品代がもったいない)
センターコンソール全体を留めるネジが2本見えるので、これを抜く。
センターコンソールの手前側の爪を外す。またもや指を突っ込んで、左右2箇所。
センターコンソールの手前側はぶらぶらになるので、外周を指で探りながら、爪をはずして前方へ。
やがてセンターコンソールはごっそり外れます。
後はDINユニットを留めてるネジ4本を外すと、DINのラックが抜ける。
ユニットをラックに留めるネジは、ユニットに付属のものから選ぶ。
S15の場合は、ラックが皿ネジ用に整形されているので、皿ネジを選ぶ。
ユニット添付品以外のネジを使うと、ネジが合っていても長すぎる場合にユニット内部の回路やメカにぶつかる恐れがあるので、慎重に。
後は配線な訳だが、S15のケーブルは、S14と互換があったので、適当な汎用ケーブルを買ってくれば済む。
今回は、前にそういうケーブルを入れていたのだが、ユニットだけを置換する際、SPのどの線が前後左右どのSPか分からんという目にあった。
が、ここでも業界標準があるらしく、緑、緑・黒、白、白・黒、灰、灰・黒…という色合わせでただしく結線できた。
ユニットの注意書きには、「純正のSP配線は、リターンをシャシに落としてるかも知れんから使うな」と恐ろしいことを書いているが、S15ではちゃんと絶縁されてた。
線の細さがオーディオマニア的に許せん場合を除いて、そのまま使って大丈夫な模様。
かくして、BGから持ち越して、遂にCDが鳴らなくなった1DIN(→12800円のデッキに置換)と、
ボイスコイルに砂が入ったらしく不定期にビビリ音が鳴る純正リアSP(ペア10300円のSPに置換)の作業は終了。
ううむ、7年も経つと、カーオーディオのクオリティって、安物でもえらい上がってるやん。
create:2003/6/28,last update:2003/6/28
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