ミッキーの時計

 市販されているウテナ本の一つに『薔薇の告白』がありますが、その中に「薫幹のストップウォッチの謎」というコーナーがあります。ミッキーのストップウォッチには前々から興味があったので、これを読んだときには楽しめたのですが、このコーナー、実は24話までのデーターしかなく、それ以後の話のデーターは入ってませんでした。そこで今回、奉行が自分なりにそのコーナーの補足ということで、ちょっと手を加えて「ミッキーの時計」というコーナーにしてみました。暇つぶしに読んでやって下さい。それでは、はじまり、はじまり。




表の見方

第○話 タイトル
Situation ミッキーがどこで(どのような状況で)計測したか
Time 計測時間
What 計測していた間に行われていた出来事(会話)
Comment この計測に対しての奉行のコメント


第1話 薔薇の花嫁
Situation 生徒会室での西園寺とアンシーのらぶらぶ?報告。
Time 3秒12
What 西園寺「他人の君たちにとやかく言われたくないね。」
Comment 言わずと知れたストップウォッチの初登場シーン。このセリフを聴いたミッキーが「らぶらぶっ!?」と言って焦りまくる様子は◎。


第2話 誰がために薔薇は微笑む
Situation 生徒会室で西園寺を除く生徒会メンバーが、ババ抜きをしながら話をしている。
Time 16秒42
What 冬芽「そう、世界の果てからの手紙は言っている。決闘に勝ち、薔薇の花嫁とエンゲージする者が、やがてはあの城にたどりつき、世界を革命する力を手に入れるのだ。我々は、だから戦い続けなければならないのだ。」
Comment このシーンではミッキーの感情は表に出ません。こうして事務的に生徒会での発言を計るのが、ミッキーのタイムキーパーとしての本来の仕事なのでしょう。


第3話 舞踏会の夜に
Situation 生徒会室での会議上
Time 5秒25
What 冬芽「昨日、ふたたび西園寺は天上ウテナと決闘し、破れた。」
Comment ここでの計測も事務的なもの。


第4話 光さす庭・プレリュード
Situation アンシーが水汲み場でいつもの3人にいじめられている
Time 39秒05
What アンシー「るんるん♪るるるんるん♪・・・・・」

バシッとここで殴られるアンシー。

愛子「あたしたちがどれほどミッキーのこと好きか知ってるわよね。」
茎子「聞いたわよ。あんたのせいであたしたちのミッキー、コンクールに出るのやめたっていうじゃないの。」
アンシー「わたし・・・そんなこと言ってません。」

アンシーのノートが落ちて、少しの沈黙。
Comment ここは結構興味深いシーン。おそらくミッキーはアンシーが水を汲んでいるところを見てストップウォッチを最初に押したはず。好きな人が何秒で水を汲めるのか計ろうとしたのか?ところがその直後、愛するアンシーがイジメにあいます。しかしミッキーは止めるどころか、それを39秒に渡って見続けます。そして颯爽と助けに入るわけですが、だったら最初から助けてやれよ〜とツッコミ入れたくなります。なぜ見ていたのでしょうか。格好良く登場したかったのでしょうか。それともいじめられるアンシーを見て興奮してたのか?(笑)


第4話 光さす庭・プレリュード
Situation アンシーの答案をミッキーが図書館で添削している
Time 0秒51
What 樹璃がミッキーに気づいて、ミッキーの方を振り向くまで。
Comment 正直コレは何を計っているのか分かりませんでした。結局薔薇の告白の発売によってそれが判明したわけですが、喉につっかえたモノがとれたみたいです。
ちなみにコレはミッキーの計測時間では全話通して最短のものです。


第4話 光さす庭・プレリュード
Situation まぁ、姫宮アンシーって筆箱にでんでん虫入れてる変な子だわ作戦実行中
Time 48秒17
What 幹 「じゃあ、単項式から始めましょう。」
ウテナ「う〜ん・・・」
幹 「大丈夫ですよ。やり方さえ覚えればパズルみたいなモノです。」
七実「姫宮先輩、消しゴム貸してくださいね。(うふふ、姫宮アンシー、覚悟なさい。)」

ピンセットに挟んだでんでん虫を筆箱に入れようとする七実。しかしそこにはでんでん虫がゾロゾロと・・・

七実「きゃーーー!ででででででででんでん虫よ。でんでん虫がいるわーーー!」
アンシー「ああ、これカタツムリさんたちのお家なんですよ。」
ウテナ「そんなとこで飼うのはやめろって言ってんだけどね。」
幹 「でもかわいいですよ。なんだか姫宮さんらしいなあ。」
七実「でっでんでん虫よ。かわいいってでんでん虫なのよ。」
アンシー「キャサリン、ジュリエット、マルセリーナ、またあとでね。」

筆箱?を閉じるアンシー。びっくりして放心している七実。
Comment ここはおもしろいシーンの一つ。ミッキーは七実が「まぁ、姫宮アンシーって・・・」と作戦名を名乗ったあとに「何か言った?」と一度たずねています。七実は当然のようにとぼけるのですが、ミッキーは七実の作戦実行時間をその失敗の時間も一緒に計測しています。つまり、七実の作戦を最初から知っていたというわけなのですが、知っていながら作戦を止めようとしないのはなぜだったのでしょうか。まさか筆箱の中にカタツムリが入っているのを知っていたとか。ミッキーなら下調べもしてそうだし。


第4話 光さす庭・プレリュード
Situation まぁ、姫宮アンシーって机の引き出しに青大将飼ってる変な子だわ作戦実行中
Time 7秒13
What アンシー「今、お勉強中だからまたあとでね。蛇さんおいちかったのぉ、そう。」
七実「はぁ〜〜〜。」
Comment 今度は七実の作戦を知っていたのか知らなかったのか。とにかくミッキーはアンシーの赤ちゃん言葉を計測したかったようです。でも七実が倒れ込むまでを計っていたのは今度は七実の失敗の瞬間を計りたかったのかもしれません。ということはやっぱり七実の作戦を知っていた?!


第5話 光さす庭・フィナーレ
Situaton 生徒会室での会議中
Time 9秒27
What 冬芽「そう、我々は皆、手紙にしたがって集い、手紙の指示通り行動してきた。だが、本日、緊急動議が提案されたのでね。」
Comment ここでの緊急動議とは、アンシーを決闘で奪い合うということが賛成できないというミッキーの提案について。そのことを考慮に入れたとき、ストップウォッチを止めるミッキーの目はなんだか意味ありげです。


第8話 カレーなるトリップ
Situation 生徒会室での会議
Time 12秒00
What 冬芽「薔薇の花嫁が、エンゲージする者共々倒れた。世界の果てにとっても不測の事態だ。このままでは命も危ないとの情報も入ってきている。」
Comment この冬芽のセリフの直後、ミッキーは「ボクのせいだぁ」なんて叫んではいますが計測はきっちりやってます。プロだね、ミッキー。


第10話 七実の大切なもの
Situation 生徒会室での会議
Time 29秒52
What 冬芽によってテーブルの上に世界の果てからの手紙が投げられる。

冬芽「世界の果てから新たな手紙が届いた。決闘の日は近い。」
樹璃「順番から言えば、次は冬芽ということになるが。」
幹  「冬芽先輩は傷が治っていません。僕が代わりに。」
樹璃「お前にウテナは無理だ。私が行こう。今度こそ天上ウテナを倒してみせる。」
幹  「僕が行きます。樹璃さんこそ引っ込んでいて下さい。」
樹璃「何?!」
冬芽「急くな、二人とも。デュエリストはまだいる。」
Comment 決闘は嫌なはずなのに強硬に志願しているミッキー。それほどアンシーが欲しいのか。しかし、ここでも興奮しながらきちんと計測はやっています。


第11話 優雅に冷酷 その花を摘む者
Situation 生徒会室での会議
Time 6秒54
What 「僕は七実をかわいがっている」と言う冬芽に対して、「ペットのようにね。」と突っ込むミッキー。そのミッキーの突っ込みに対して冬芽の沈黙が6"54。
Comment 後にも先にもミッキーが自分の計測した時間を口にするのはこの回だけ。しかもおもしろいのは口にした時間とストップウォッチの出した時間が違っていること。ミッキーは「6"12っっっ!?」と派手に驚いていますが、計測された時間は6"54。なぜ間違ったのかは謎です。


第12話 たぶん友情のために
Situation 生徒会室での会議
Time 28秒12
What 学園の景色が映された後、「卵の殻を・・・」といつものセリフを冬芽が言い、エレベータが生徒会室へ着いて、そのドアが開いたところまで。
Comment これを見たときは「あっエレベーターに乗っている時間を計っているな。」と思ったのですが、実はエレベーターに生徒会メンバーが乗っている時間は、あのいつものセリフの場面だけだと24秒。ここでの残り4秒12は学園の風景が映っていました。とはいえ、24秒というのはエレベーターに生徒会メンバーが既に乗ってからの時間なので、28秒12という時間は実際にエレベーターに乗り込んで到着するまでの時間だとも考えられます。


第12話 たぶん友情のために
Situation 生徒会室での会議
Time 31秒44
What 冬芽「というわけで、薔薇の花嫁と俺はエンゲージした。何か質問は?」
幹「ありません。」
樹璃「どうやって勝った?」
冬芽「実力で勝った、と思われてないのか。」
樹璃「筋書きに興味があるんでね。」
冬芽「俺は王子様として、ここにいるひとりぼっちの姫君を救ってやった。それだけだよ。」
樹璃「王子、ね。」
冬芽「物語のラストシーンは王子と姫君で決めないと。」
樹璃「まだラストシーンってわけじゃない。」
Comment ここでは前回の計測時間、28秒12を計った直後にミッキーはもう一度計測したようです。冬芽の方を見ようとせず、冬芽の言葉に耳を塞ぐミッキーは本当にアンシーをとられたことがショックだったようです。しかしそれでも時間は計ってるんですね。


第14話 黒薔薇の少年たち
Situation 根室記念館入り口でミッキーがウテナたちと出会ったとき
Time 17秒00
What ウテナ「姫宮のお兄さんの所に遊びに行ってたんだ。」
幹 「そうですか。理事長にね。」
ウテナ「ミッキーこそなにしてんの?」
幹 「ええ、ちょっとここの資料室で調べものを。」
ウテナ「へぇ、お休みなのにお勉強好きだね。ボクはこんなところがあるのも知らなかったよ。」
Comment ここでのミッキーは一体何を計りたかったのか。ミッキーは自分から「何してるんですか?」と聞いておいて、ウテナが答える直前に計測を始めています。そして計測を終えるのはまだ会話の途中。ウテナのセリフを計りたかったって感じではないようだし、普段からミッキーは計測の練習をしているということなのかな。


第15話 その梢が指す風景
Situation 音楽室にて
Time 42分37秒15〜42分39秒81(この後も計測続行)
What ピアノの前でジッとストップウォッチを見つめるミッキー。アンシーが来るまで計測中。おそらく自分が音楽室に入ってから計り始めたのでしょう。
Comment 動いている(時間を刻む)ストップウォッチが見られる珍しいシーン。全話通して2話あるだけの内の一つ。
時間の計測はミッキーの仕事でもあり趣味なのでしょうが、待ち時間を計測しているのはちょっと嫌な感じ。アンシーだからいいのでしょうが、これが西園寺あたりだと、時計を突きつけて「先輩、もうボクは42分37分15秒も待ちました。」と嫌味の一発でも言うのでしょうか。(笑)



第15話 その梢が指す風景
Situation 音楽室にて
Time 1時間3分6秒
What 前回から引き続き、アンシーが来るまでを計測している。
Comment 約束通り?アンシーがやってきてストップウォッチを止めたミッキーですが、これは全話を通してストップウォッチで計った最長時間です。アンシーがミッキーを待たせたのか、ミッキーが早く来すぎていたのかは不明ですが、いずれにしろ1時間もアンシーを待つミッキーは大したものです。これぞ愛のなせるワザ!?


第17話 死の棘
Situation 生徒会室にて
Time 7秒73
What 七実「それにしても、生徒会のメンバーともあろう者が油断したものだねぇ。」
幹 「それは・・・予想もしてなかったし。」
Comment これはミッキーの時計番外編ともいえるシーン。ここで計っているのは七実。七実のおネエ言葉も変ですが、七実がそれを計っていたのは自分に酔ってたからなのでしょうか。
ここで特筆すべきはこの後に、ミッキーがなぜストップウォッチでいつも何かを計っているのかを七実が質問したこと。ミッキーは慌てることもなく、話題を変えて答をはぐらかしますが、これって生徒会書記伝統の秘密事項なのでしょうか。最終回で石蕗くんに教えているところをみると代々、一子相伝なのでしょう。(笑)


第19話 今は亡き王国の歌
Situation 生徒会室にて
Time 5秒25
What 七実「ふんっ、ったく、いつまでもあんな女のこと想って弾いてんじゃないわよ。」
Comment 樹璃のセリフに照れまくるミッキーは見ていて微笑ましいですが、七実はそんなミッキーに嫌味を言います。そこでミッキーは七実の嫌味の言葉を計っているわけですが、その言葉が始まると同時にスタートを押しているということは、自分に対しての七実の嫌味を予測していたということなのでしょうか。


第19話 今は亡き王国の歌
Situation 生徒会室にて
Time 17秒00
What 幹「小学生相手で自分の欲求が満たせるんですから。」
七実「うるさいわね。あんなの遊びよ、遊び。ほんとに好きだって思う気持ちはたった一つなのよ。だから愛って形は永遠なの。」
Comment ここでのミッキーの計測スタートは自分のセリフの途中です。ミッキーの「小学生〜」のセリフの前には「いいですよねぇ、七実さんは。」というセリフが一言有るのですが、なぜかそれをミッキーは計らずに、敢えてその後のセリフから計測しています。それは一体なぜなのか。それは別のところで説明することにしましょう。→同タイムの謎


第21話 悪い虫
Situation 渡り廊下付近にて
Time 2秒75
What ウテナ「割と元気そうだっだじゃないか冬芽のヤツ。」
Comment ここでのミッキーは特に意味もなく、何気に計測しています。ときどきこうやって練習しているのでしょう。


第21話 悪い虫
Situation 渡り廊下付近にて
Time 19秒50
What 七実「まぁ〜、枯れ葉も山の賑わいと思って招待してあげればつけあがって!世の中には図々しい人っているのねぇ。」
ウテナ「あのなぁ」
茎子「少しは身の程ってものを考えたらどうかしら。」
愛子&優子「まったくだわぁ。」
七実「あなたみたいな人がお兄さまの周囲をうろついているなんて考えただけでも耐えられないわ。そうよ!」
Comment ここでのミッキーのストップウォッチを押す音は、完全に七実のセリフの合いの手として使われています。何を計っているというより、そうした効果音としての働きが重視されているようです。


第28話 闇に囁く
Situation フェンシング部練習場内
Time 3秒05
What 樹璃がマスクをとって「次っ!」と叫ぶまで
Comment  このミッキー時計を作って約半年後、ウテナを見返していたら発見しました。まぁ、つまりはデータがかけていたわけですね。もっとよく見ていないと・・・
 まぁ、それはともかくとして、ミッキーは練習中にもストップウォッチを手放さないんですね。とはいえ、あのフェンシングのユニフォームには経験上、ポケットはないはずなのですが・・・どこ入れてるんだろ。


第28話 闇に囁く
Situation 生徒会室にて
Time 3秒12
What 樹璃「フェンシング部部長、土屋瑠果だ。」
Comment 実はこの樹璃のセリフは「そう、フェンシング部部長、土屋瑠果だ。」というのが全文なのですが、ミッキーはこの中の「そう、」という一言は計っていません。なぜこの樹璃の一言は計らなかったのでしょうか。この謎は別のところで説明しましょう。→同タイムの謎


第38話 世界の果て
Situation 生徒会室にて
Time 26秒〜28秒(その後も計測中)
What 暁生vsウテナの決闘時間。ソファに横たわる百万本の剣が刺さったアンシーから暁生が剣を引き抜いた瞬間より計測。
Comment この後もう一度ストップウォッチは登場するけれど、ミッキーが押した(計測した)という点ではこれが最後の登場です。Whatの部分に書いているように、最後にミッキーはウテナと暁生の戦いを計測しています。しかし、お気づきでしょうが、ミッキーは当然二人の戦いを見ているわけではありません。なぜ二人の戦いが始まった時間がミッキーに分かったのでしょうか?生徒会の記録係としてちらっと見ることを許されたのか?!最後まで謎に終わったミッキーの時計でした。


第39話 いつか一緒に輝いて
Situation 音楽室にて
Time 5秒00
What
Comment ラストを飾るのは、来年からミッキーの補佐をすることになった石蕗くんの計測時間です。一体何を計測しているのかは謎ですが、一応5秒さかのぼってみると女生徒(C子?)の「まっどうでもいいけどね。」というセリフを計っているということになります。しかし、この5秒00という計測時間の特徴を考えてみると、これはストップウォッチを止める練習をしていたのではないかと考えられるのです。というのも、奉行にも経験があるのですが、ストップウォッチを手にすると誰もがある秒数ぴったりで止める遊び?をします。そこでよく使われるのが5秒というキリのいい時間です。ですからここでも石蕗くんの練習に5秒ぴったりでストップウォッチを止めるということをしていたのではないかと思うのです。
まあそんなことはどうでも良いとして、ここのシーンでおもしろいのは、計測している石蕗くんに「今のタイミング、いいね。」とお褒めの言葉をかけているのが梢だという点ですね。




ミッキーの時計、同タイムの謎

 ミッキーの計測した時間の中で、同タイムというのは二度出てきます。それは
@第1話&第28話(3秒12)
A第14話&第19話U(17秒00) ※Uは同話中2度目の計測という意味
の二度です。
 この二度の同タイム、一見何の共通点も内容に見えるのですが、実はそうでもありません。
 ではその共通点とは何なのか。一緒に見ていくことにしましょう。
まずはこの@とAのはじめの計測時間である第1話と第14話ですが、この二つには何の問題というかおかしなところというのはありません。問題なのは、いずれも2回目の計測である第28話と第19話Uでミッキーが何を計っていたかということにあります。
 ではここでそのときのWhatを復習。
第28話 樹璃「フェンシング部部長、土屋瑠果だ。」
第19話U 幹「小学生相手で自分の欲求が満たせるんですから。」
七実「うるさいわね。あんなの遊びよ、遊び。ほんとに好きだって思う気持ちはたった一つなのよ。だから愛って形は永遠なの。」

 さて、この二つの計測内容には実は共通するおかしな点があります。それはビデオで確認してもらえれば一目瞭然なのですが、樹璃のセリフの計測と幹のセリフの計測は二人ともセリフの途中からスタートしているのです。それはどういうことかといいますと、まずはこれを見て下さい。
第28話 樹璃「そう、フェンシング部部長、土屋瑠果だ。」
第19話U 幹「いいですよね,七実さんは。小学生相手で自分の欲求が満たせるんですから。」

 実はこれが二人の正しいというかオンエアされたセリフの全文です。しかし、上のWhatと見比べてもらえば分かるように、ミッキーはいずれのセリフもその途中から計測をスタートしています。たった一言抜くぐらいならセリフの最初から計測すればよいものを、何でこんな面倒なことをミッキーはしたのでしょうか。
 ミッキーは何度も他人の(自分の)セリフを計測していますが、このようにセリフの最初のわずかな一言(セリフの太字の部分)を抜いて計測し始めているのはこの2回しかありません。そしてその2回ともどこかの話(第1話と第14話)と同タイム。ここにミッキーの何らかの意図を奉行は感じるのです。つまり、同タイムにするべく、わざとセリフの途中から計測を始めた、とこういうわけなのです。
 これはただの偶然で、奉行の勘ぐり過ぎなのでしょうか。それとも?