DUNE作戦研究

DUNEの各陣営での戦略を考える。
単独勝利の可能性を考えた場合、有利な順番を考えると以下のようになる。
@フレーメン:3都市制圧、特別勝利条件のどちらも同時に狙える
Aギルド:勝利させない戦いが展開しやすく、かつそれが特別勝利条件につながる
Bハルコンネン:戦闘での強さおよび立地条件の良さ
Cベネゲセリット:特別勝利条件があるため。
D皇帝:3地点同時制圧はギルドのミスが条件
Eアトレイデ:立地条件の悪さ、国力の低さ

逆に同盟での勝利のしやすさは以下の順位になる
@皇帝:ハルコンネン、アトレイデのアプローチ必須。
Aハルコンネン:戦闘の相手にしたくないため、また有利な立地にいるため。
Bアトレイデ:基本的に1地点での戦闘では最強になる可能性があり、用心棒として雇いたい
Cギルド:機動性を利用したいが、単体での戦闘能力が低い。同盟としては皇帝の方が有利
Dフレーメン:同盟するメリットが低い
Eベネゲセリット:信じられない

1.ハルコンネン 〜砲門外交官〜

  ハルコンネンの特徴はトレチャリーカードを入手することの優位性と
裏切り者を多数発生させられることに目が行きがちだが、それだけではない。
座る場所の関係から、似たもの同士であるアトレイデ陣営よりも後に動けるのである。
また、カルタゴを持つところから、惑星上でもっとも高起動力をほこる。
これはすなわち、一気に第一ターンに小説通りにアトレイデを滅ぼす力を持つことを
意味する。
序盤におけるトレチャリーカードの優位性は戦闘においては圧倒的であり、
ほぼ間違いなく勝つことを約束してくれる。

以上のことを考えた場合、ハルコンネンの選ぶ戦略は以下の通りになる。
@電撃的勝利を目指す

 序盤のカードアドバンテージと裏切り者を使い一気に3都市を制圧する。
 実はこれが可能なのは実質ハルコンネンのみである。
 理由は3都市を制圧する機動力と戦闘における優位さはハルコンネンだけが備えている。
 また、他の3都市のうち、2都市にちかいのも優位である。
 この戦略をとった場合、アトレイデはさほど問題では無い。
 最大の問題になるのは、フレーメンとギルドである。

 この戦略をとるにあたって、条件は二つ。
 (1)戦力的にアトレイデが負けるであろう戦力しかアラキンに置いていない。
 (2)皇帝がこの勝利を阻止できない位置に戦力を展開している

 フレーメンは保持可能な2都市を両方守らねばならず、序盤はカードアドバンテージも
 無く、またうまく裏切り者を引いておけば勝つ可能性が高い。
 同盟を結んでいない序盤であれば、ベネゲセリットはまだそれほど戦闘において驚異ではない。

 最大の敵はこの段階ではギルドとなる。
 ギルドはその能力を使い、常に移動を最後に持ってくる傾向がある。
 そのため、恐らく手薄になったカルタゴを攻めるであろう。
 ギルドは基本的に裏切りや武器による逆転勝ちは望めないため、純粋に戦力が多いほうが勝つであろう。
 ギルドがカルタゴに降りる気配があればこの作戦は中止するしかない。

 ただし、序盤にアトレイデをへこますのは十分に意味がある。
 アトレイデとは永遠のライバルなのだ。それは回復力と財源が同じであるためで、
 また機動力も同等のものを有する。
 そして、特殊ルールが戦闘を有利に展開するものに集中している点も同じである。

 ただし、そのとき気をつけなければいけないのはフレーメンである。
 カルタゴをフレーメンに落とされてはいけない。
 それはフレーメンの単独勝利にもっとも近づいてしまうからである。
   フレーメンがカルタゴに近づかないように外交を優位に展開しなければならない。

A長期戦を目指す

 カードアドバンテージと裏切り者は他の陣営にハルコンネンと戦うのは不利だと
 思わせる格好の材料である。
 そのため、長期戦を目指す場合この切り札をなるべく温存しなければならない。
 同盟での秘密交渉では、決して自分の裏切り者を明かしてはいけない。
 秘密交渉ではうそをつけるので、巧みに指導権を握るのだ。
 ハルコンネンは安定した財源が無いため、いったん地上の戦力を一掃されると
 復活に時間がかかる。これは地上戦力の一掃が、財源獲得手段の喪失も兼ねてしまうためだ。

 そのため、ハルコンネンはできるかぎりその圧倒的戦闘力を圧力として利用し、
 実際の戦闘はしないのが良い。もし戦力を失ったら皇帝と手を結ぶのが良い。
 カードも増え、財源も安定するからだ。
   最悪なのはフレーメンとの消耗戦だろう。できるかぎりフレーメンとは戦わない方が良い。

最終段階はおそらく長期戦であれば、同盟による勝利を目指すことになるだろう。
 理想的には皇帝が最も楽である。財源、カードとハルコンネンの最大の武器を有効活用
 できるからである。

 地上に戦力があるのであれば、ギルドもいい。
 あるていどの財源が必要だが、ギルドの高機動力は常に有効だ。

基本的にアトレイデとは組むメリットが無い。クイサッツ・ハデラッハを得たアトレイデは
 非常に強力だが、貧乏同士は消耗戦に弱い。そのターンで勝てないならば、止めておいたほうが
 いいだろう。

 フレーメンとも基本的には相入れない。フレーメンと組んだハルコンネンは決して主役には
 なれないのだ。わき役でもいいのなら御自由に。
   理由はその回復能力の差だ。共に基本的には貧乏同士、フレーメンはハルコンネンにしてやれる
 ことはほとんどない。逆にハルコンネンはフレーメンの戦闘援助(おもに切り札の裏切りを
 使っての)ぐらいで、もしハルコンネンが地上戦力を失うと、もう援助しかできないのだ。
 そうなってもし次の砂虫が出たらどうなるのか?
 あわれ援助交際は一方的に切られるのがおちだろう。

 ベネゲセリットとは?
 基本的には悪くないが、ハルコンネンの弱点を補ってくれるわけではない。
 また、ベネゲセリットの悪巧みにご注意あれ。

2.アトレイデ 〜孤高の武闘派集団〜

 アトレイデの特徴は戦闘における優位さだ。
 次のスパイスの出現位置を知る能力はどちらかというと、砂虫出現(外交開始)を
 知る能力と思ったほうがよい。
 
 アトレイデは序盤の電撃的勝利は難しい。
 本拠地アラキンはカルタゴ以外の土地からは遠いのだ。

 また、戦力を失うことはかなり致命的だ。
 だが、戦力を失わなければ最強のクイサッツ・ハデラッハを入手できない。
 基本的には非常にジレンマの連続な陣営なのだ。

 序盤にハルコンネンとの戦闘になりがちだが、はたして損なのだろうか?
 序盤なら立ち直る道もある。
 クサッツ・ハデラッハはそれだけの価値のある能力なのだ。
 防御カードをできるだけ速く2枚入手したい。そうすればまず負けない。

 しかし、序盤はできるだけ、ハルコンネンとの戦闘はさけたい。
 負けた場合リーダーを二人失いかねないからだ。
 逆を言えばハルコンネン以外なら7戦力投入して戦闘になっても構わない。
 一番いいのは皇帝かギルドとの戦闘だろう。(ベネゲセリットはほとんど戦闘はしてくれない)

 こうやってクイサッツ・ハデラッハを入手したら、できるかぎり皇帝と同盟を結ぶべきだ。
 皇帝と結ぶことで弱点である財源を補うことも出来るし、カードを知る能力で
 致命的なカードを保護したり、必要なカードを得たりすることができる。

 クイサッツ・ハデラッハを入手し、戦力を復活させたらやっと本格的な活動が可能になる。
 もしこの状態まで堪え忍ぶことが出来たなら勝利が見えてくる。
 ただし、基本的には同盟による勝利だ。確実に1勝できる孤高の用心棒、どこにつくかで
 ゲームのいく末を支配できる。誰とも組んで欲しくない、敵対するくらいなら、仲間にしたい。
 そう思われたらしめたもの。映画「用心棒」のようにうまく立ち回ることで勝利が見えてくる。

 基本的に多正面戦闘は難しい。(クイサッツ・ハデラッハは1人にしか使えない)
 ゲームを楽しむには戦闘のプロとしてゲームを引っ張っていくしかないだろう。

 同盟を結んで勝つのなら、ハルコンネン以外がいいだろう。
 クイサッツ・ハデラッハの能力(絶対裏切らない)を有効活用するためにも。
 それ以外なら誰と組んでもそれなりにメリットがある。
 金持ち(皇帝・ギルド)は金だけでも意味がある。
 フレーメンは、金は援助してもらえないが、フレーメンの戦闘支援をしてあげられることで
 圧倒的に勝利に近づける。
 いつ次の外交戦があるかはアトレイデにはお見通しなのだから。

 ベネゲセリットと同盟を組んでの電撃勝利はつねに、ベネゲセリットの陰謀を警戒する
 必要がある。可能なら秘密交渉で勝つターンを指定して、そのターン以外のターンに
 電撃勝利を納めよう。

3.フレーメン 〜人民の海〜

フレーメンは最も単独勝利に近い。
それは圧倒的な回復力と展開力があるからである。

戦力の回復の早さは常に単独勝利の可能性をもたらしてくれる。
またフレーメンは特殊ユニットのおかげで実質23戦力使うことができ、また
毎ターン4戦力づつ回復ができる。
そして予備兵力をいつでもコスト0で投入することができるのである。
また特殊なルールで3都市制圧しなくても15ターン終了時に単独勝利が可能である。

基本戦略は常に単独勝利を狙うべきである。
同盟は誰か他の陣営の勝利を妨害するためか、阻止できない勝利に乗る時だけでいい。
フレーメンはスパイスの使い道がカード購入だけである。
そのため、実は無理して収穫にいく必要はないようにも思える。
しかし実際はそうではない。

ハルコンネンとアトレイデは実質、収穫が唯一の収入である。
安定した収穫ができなければこの2陣営は滅ぼすことが出来る。
また、ギルドの主な財源は輸送費なので2陣営が貧乏になると収入が皇帝だけになってしまう。
皇帝の収入はカードだが、やはりお得意さんの2陣営が貧乏になると収入が減る。
ここで、収穫されたスパイスをフレーメンが使わなければどうなるのか?
結果として誰もカードを買えない。そうすると皇帝も貧乏になる。
結果として誰も戦力を地上に降下できなくなるのである。
そうなると、ベネゲセリットも降下できなくなる。

すなわち、地上に戦力を展開できるのは、フレーメンだけになるのである。
これはフレーメンの圧倒的な優位さである。
トレチャリーカードを買わないという選択肢があることを知っているかどうかで
おおきな差なのである。

フレーメンは常に消耗戦をしかけるべきである。
特に皇帝、アトレイデに対しては。ハルコンネンとの消耗戦は状況による。
負けるとリーダーが失われて不利になる可能性があるが、基本的にその戦力がリーダーの
能力を補うので、序盤はあまり気にする必要が無い。
皇帝に対しては積極的に戦闘をしたほうがよい。皇帝親衛隊はフレーメンに対してはただの
一般兵と同じなのだ。消耗戦をすればするほど、皇帝はフレーメンとの戦闘をしずらくなる。
また、トレチャリーカードを得ることによる富を吐き出させることが皇帝を脱落させることになる。

基本的にギルドに対して積極的にフレーメンが攻撃をかけるシチュエーションは少ないだろう。
なぜならギルドは戦闘するために降りてくることはあっても、地上に戦力を残しておくことは
少ないからだ。
どちらかというと、ギルドはフレーメンの勝利を阻止するために降下してくることだろう。
そのときだけは、なるべく優秀なリーダーに武器カードをたっぷりつけて迎え撃たなくては
ならない。

さた、消耗戦の消耗ぐあいだが、基本的に1ターンに8戦力失っても構わない。
これは2ターンで回復できる量だが、実際問題終盤まではそれほど毎回戦闘になることは
ないはずだ。戦力回復につかわれるスパイスは誰のふところにも入らないので、
フレーメンとしてはじゃんじゃん使わせたほうが良い。
できれば砂虫なども使ってどんどん惑星上から戦力を減らそう。
弱いリーダーは序盤にいくら死んでも構わない。逆に裏切り者が明らかになればそれのほうが
いいのだ。

序盤に同盟を結ぶならベネゲセリットかアトレイデがいいだろう。
フレーメンに不足している戦闘能力を補ってくれるからだ。
ただし間違っても同盟による勝利を得ないこと。フレーメンは常に単独勝利を狙える事を
お忘れ無く。

4.皇帝 〜頼りになるのは力とスパイス〜

基本的には同盟による勝利を目差す。
チャンスが来れば確実にものにしなければならないが、同盟が大きな足かせになる場合も。

その特徴は戦力と資金力。
皇帝親衛隊のおかげで最大25戦力まで使うことが可能。
また、カードの売り上げが資金になるため、潤沢な資金を投入できる。
また、ギルドのスパイスはギルドのためにしか使えないのに対して、皇帝のスパイスは
同盟陣営の肩代わりをしてやることが出来るのが大きな違い。
この能力は資金繰りに苦しむ陣営を援助してこそのもの。
そこが、逆に皇帝が単独勝利を難しくしているところでもある。

資金が豊富であるがゆえに、皇帝の戦力は惑星上の必要なポイントに大戦力を投入することが
できる。これはおなじ大戦力を保持するフレーメンよりも圧倒的に機動力にまさることを
示す。1戦に勝つだけであれば、皇帝が最も安定している。
ただし、勝ちつづけるのは難しい。一度失った戦力は毎ターン4戦力づつしか回復せず、
毎回戦力だけにたよった戦闘はしづらいからである。
それでも、1度や2度の地上戦力の消滅も潤沢な資金が帳消しにしてくれる。
その資金のみなもとになるのはトレチャリーカードの購入である。
基本的にトレチャリーカードはギルドの輸送費に比べて相場変動性のため、
皇帝が安定した収入を得るためには、トレチャリーカードが安定して消費される必要がある。
すなわち、カードを使って負けるか、使いきりのカードが使われてくれた方がいいのである。

基本的に皇帝はカードを3枚保持するのが望ましい。特に序盤は買い切らないように。

では戦略であるが、基本的に皇帝の戦いは特殊能力より純粋な戦力によるため、
勝ち続けるのが難しい。(勝ち続けられるのはじつはアトレイデだけ)
また、アトレイデやハルコンネンのように最初から持っている都市もなく、
序盤に電撃的単独勝利をめざすのは非常に難しい。

中盤以降も3個所の単独制覇は非常に困難だ。この時はハルコンネンは別として
フレーメンとギルドが最大の問題である。
その結果同盟を結んでの勝利を目差すのが一番安定している。孤立しないように。

同盟相手だが、最も結びたがるのは、ハルコンネンとアトレイデであろう。
この二つは常に資金難であり、また戦闘には非常に強い。
こちらからアプローチせず、相手からのアプローチを待つのも良い。
逆に戦力や資金が安定しているようなら、戦争をしかけても良い。
戦力で圧倒すれば、戦力とカードの両方を失い、回復するために皇帝にアプローチを
かけてくる可能性がたかい。

基本的に交渉のあるマルチゲームは事を起こす陣営と対応に追われる陣営にわけられる。
皇帝は特殊ルールが少ない分常に事を起こす側に回らなければならない。
その意味でもこのような積極的な戦闘により発言力を増すのは重要であろう。

敵に回した場合最大の障害になるのがフレーメンである。
皇帝親衛隊がただの普通部隊になってしまうからである。
皇帝をも上回る回復力を持つフレーメンとは決して消耗戦をしてはならない。
その意味で唯一の武器である戦力で対抗できないフレーメンと同盟を結ぶのは利にかなっている。
ただし、お互いに相手を利用しようとする同盟であるために、最終的には同盟は解消されると
考えたほうが良い。
または、解消前に電撃的に皇帝が同盟による勝利を得るのも良い。
フレーメンは2都市制圧している可能性が高いので、どこか一つを皇帝が電撃的に制圧してしまえば
よいのだ。そういう意味でいかにフレーメンをだまして同盟してしまうかが
皇帝の腕の見せ所になる。

常にイニシアチブをとる。駆け引きのうまさが要求されるのも皇帝である。

5.ギルド 〜戦争経済学〜

ギルドは宇宙の支配者である。ギルドは他の誰も勝利しなかった場合に勝利を得ることができる。
すなわち混沌こそ、ギルドの望む状況なのである。

ギルドの単独勝利は基本的にこの場合しか無いと考えて良い。
3点制圧はほとんどの場合皇帝、またはフレーメンに阻止されやすい。
また、ギルドの戦力は地上に残させてもらえないことが多い。

基本的にギルドは地上に降下してもらえばもらえるほど資金が潤沢になる。
そのため、もっとも理想的な状態は地上に戦力が無い状態である。
この状態であれば、フレーメン以外はギルドに頼らなければ勝利することはできない。
また、この状態がつづくのであれば、それはギルドの勝利に直接結びつくのである。

ギルドの泣き所はろくなリーダーがいないところと戦闘に役に立つ能力が無いところである。
同盟を結ぶのは基本的には相手にだけ利するので、誰かの勝利を阻むときだけと考える。

ギルドはまともなリーダーや特殊能力が無いため、戦闘をあまりせず、誰かと同盟を結ぶのが
得策と考えるかもしれないが、それは大きな間違いである。
ギルドは誰も勝たせないために相打ち覚悟の戦闘をできる、数少ない陣営なのである。
資金は場合によっては皇帝を上回るほど潤沢になる。それは戦力を失う負け戦をただ行いつづける
ことで容易に達成できる。
すなわち、リーダーですら捨てゴマとして、投入してよいのである。
条件としては、
@相手の地上戦力をそぐ戦闘
A可能なら相手のリーダーを除去できる戦闘
であれば、勝てなくても基本的にはかまわない。
それは結果として資金をギルドに与えるのである。
逆に勝ってしまうと、相手がカードを失い、相手のスパイスはカードの補充に使われ勝ちに
なってしまう。

この理屈から言えば、たたくべき相手は
@皇帝
Aアトレイデ、ハルコンネン

となる。皇帝は資金が潤沢で、降下を行いやすい。
そのため、皇帝の戦力が地上に安定していると商売あがったりになる。
そのため、皇帝のいる都市などには、ちょうど相打ちになる程度の部隊を降下させれば良い。
無理に勝つ必要は無いのだ。

アトレイデ、ハルコンネンは滅ぼさない程度にダメージを与えたい。
実は本拠地が失われると彼らはスパイスの回収もできなくなり、
ギルドにもスパイスが入ってこなくなる。
滅ぼさない程度に、双方にダメージを与えるのが理想である。

逆に戦ってはいけないのは、フレーメンである。
彼らの戦力をいくらたたいてもギルドにとってはまったく利益が無い。
ただし、他の陣営をたたきすぎた場合、フレーメンの単独勝利が達成しやすくなる。
そのとき、それを阻止できるものがいなかったら、ギルドは自腹をきってフレーメンと
戦わなければならない。

フレーメンとの戦争はギルドにとっては最悪なため、できれば外交で
皇帝やハルコンネンと戦わせる必要がある。
同盟して安く運搬してやるのも良い。

とにかく誰も勝てないようにするのがギルドのつとめである。

アトミックはギルドが持つのが理想である。
基本的にギルドが持ったアトミックは誰も阻止できない。
最後に降下すればいいからである。
アトミックはなるべく早く爆発させたほうがいい。
そうすれば世は安定しづらく、戦闘が激化するからである。

ギルドの理想は他の陣営が互いに消耗戦を繰り返すことである。
それが起きないようなら、自らバランスを崩し、地上を混沌とさせる必要がある。
ギルドの戦力は都市を維持するためにあるのではない。秩序を破壊するためだけに
存在している。

6.ベネゲセリット 〜ストーリーメーカー〜

ベネゲセリットに関しては、ここでは多くを語れない。
残念ながら、まだ研究不足である。

一つ言えることは、狙うはただ1点。予言を的中させることである。
ただ、この勝利は文句無く最も難しい方法で、並みのプレイでは簡単には達成できない。
まず、この勝利条件があることを他の陣営に忘れてもらう必要がある。
そして、各陣営の密かな勝利への道を読み切ることが大事である。

ベネゲセリットはあまりに特殊であり、さらなる研究を待ちたい。