平成11年12月4日ダイヤ改正・静岡の東海道本線

平成11年12月4日、ダイヤ改正により静岡地区の東海道本線を走る車両が大幅に様変わりしました。
以下に様子をお知らせ致します。

1,113系6両編成(LL編成)が登場


(左右の写真共に用宗にて撮影)


静岡運転所には、JR発足後の昭和63年頃までは113系6両編成(当時はS編成だった)が配置されていたが、神領電車区の113系3両編成(現在の静シスC編成)と入れ替わりに大垣電車区へと転属されて以来、113系6両編成は名古屋地区の車両が静岡県内を走っているだけであったが、今回の改正で車両の整理と大垣電車区から静岡運転所への車両の転配があり、12年振りに「静岡運転所の113系6連」が復活した。大垣から4両編成で流れて来た113系2000番台車は静岡運転所のL編成に組み込まれていた2000番台車の中間車(モハ112+モハ113)を中間に組み込んだり、元・大垣車同士で6両編成の姿となり、LL編成として営業運転に就いた。
当然ながら大目玉のクハ111が何両か廃車されてしまったようである。検査期限の関係で若干ながら古いクハが、数を減らしたL編成に残存しているようだが、余命はあまり無いであろう。
今回、下り方のクハを上り方に方向転換をして+300代とした車両も登場した。LL2編成のクハ111−2333は静岡運転所に居たクハ111−2033を方向転換して改番した車両である。

2,静岡まで311系が営業運転で入線


(左:用宗・右:静岡駅西側電留線)


今回の改正から、311系が静岡まで運転されるようになった。1本は上り夜間・下り早朝であるが、日中にも堂々と1往復が運転されている。
昼間は岐阜7:33発の134F(土曜・休日は豊橋発10:04の5990M)で静岡へ11:49に到着した後に、静岡13:20発の195F(土曜・休日は3187F)へ岐阜へと戻る時刻で運転されている。撮影した12月23日に用宗から静岡まで乗車してみたが、安倍川停車中に隣りに並んだ下り759M(静岡運転所211系G編成×2の4両編成)を見てふと思った・・・。どちらもG編成ではないか!!(^^;;)
と、言う事で安倍川駅に張っていれば211系G編成と311系G編成の並びが撮影出来ると判ったのでした。
静岡へと入ってくる311系は全て普通列車としての運転です。で、朝の上りと夕方の下りに運転されている通勤快速はどうなんだ?と言えば、そこは静岡・・・113系LL編成(上記参照)が、赤字の快速幕を出して走っております。

3,御殿場線直通の211系+313系


(東静岡ホーム西側)


変な話、これも初めての事ですが313系も御殿場線〜東海道本線の直通列車として静岡まで乗り入れを開始しました。上記写真では判りにくいですが、211系と313系が併結状態のまま静岡運転所に留置されております。313系が東海道まで出てきたとなると・・・123系はどうなんだ?との声が有りそうですが、東海道本線では沼津−富士間に123系の普通列車も今回の改正から登場しております。

4,里へ降りた115系


(東静岡)


今回の改正で、115系が大量に東海道本線へと入って参りました。御殿場線や身延線・飯田線に313系が配置された為で、115系1000番台や2000番台(1000番台と組むクハは改造車の600番台がほとんどですけど・・・)が、3両から9両と言った編成を組んで東海道本線を走っております。電幕に行先が用意されている駅であれば良いのですが、用意されていなければ当然ながら「普通」の表示で走っております。
最近になって方向幕を換えた車両が出現したようで、雪切室横の表示に「熱海」と出ている一幕も・・・。熱海表示と雪切室とはアンバランスだと思うのですが・・・。

5,まとめ

今回のダイヤ改正以降、熱海−新所原間の定期列車(電車だけ)に限っても以下の系列が存在しております。番台区分まですると無茶苦茶になりますので、形式だけ掲示します。(ホームライナーも毎日運転が有れば、以下に入れてあります)

113系・115系・117系(浜松以西)・123系・185系(熱海以東)・211系・215系(熱海以東)
251系(熱海以東)・275系・311系・313系・371系・373系

多彩だなぁ・・・と思いますが、臨時列車や回送列車もプラスすれば、もっと多彩になってしまいます。
119系の回送(119系の静岡運転所入場の際の回送)や165系&167系(大垣夜行救済臨)など、1つの県を走る1つの路線でこれだけ多岐に渡る車両が走っているのも凄い事であると思います。

以上、平成11年12月ダイヤ改正レポートでした。


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