幾年月が過ぎ・・・・・・・
のび太は今、薄暗い部屋に居た。
周りにはジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、出木杉くんが居る。
のび太たちは大学の研究所に居た。
そこにはあの「ドラえもん」の姿が有った。
出木杉くんの才能のおかげである。
ジャイアンの力のおかげである。
スネ夫の財力のおかげである。
しずかちゃんのやさしさのおかげである。
しかし・・・・一番大事であったのは、のび太とドラえもんの
あの楽しい日々の記憶であった。
あの体型、あの声、ねずみが嫌いなドラえもん・・・・・・
すべてがのび太の記憶から作られた猫型ロボット「ドラえもん」の姿がそこにあった。

みんなでスイッチを入れる。
静かな・・・静かな時間が過ぎる・・・・
「のび太くん・・・・・」
ドラえもんが動いた。あのドラえもんが帰ってきた。

そのとき、研究所の電話が鳴った。
ノビスケの子供が産まれたという。
のび太は一言・・・・・・

「その子の名前はセワシにしよう」

のび太はセワシの誕生祝いにドラえもんをあげた。
歴史は確かに狂った。ドラえもんの開発者はのび太達に変わった。
しかし、未来はこれからも存続する。あの時の未来崩壊が嘘のように
すべてなにも無かったかのように存続していく・・・・・

のび太たちは猫型ロボットの大量生産に成功する。
しかし、耳のある黄色い猫型ロボットではない。
「青いからだに耳のない、ネズミの嫌いな猫型ロボット」である。
みんなに幸せを与えるのは「ドラえもん型ロボット」であるから・・と

セワシ君が小学生になる。
お年玉、お小遣いの少なさに嘆く・・・・・
セワシ君は思いつく・・・・
「過去にいっておじいちゃんにドラえもんを貸そう、そして未来を変えてしまおう。」

そして、あの時あの場所に戻る・・・・・
ちょっと変わってしまった未来から・・・・・・・・
ドラえもんが机から飛び出してきたあの日に

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