★☆★ さよなら、トゥインゴ ☆★☆
(2004/Octobre/3)

事故直後の画像。携帯で撮影

2004年9月5日。
あろうことか、twingo運転中に出会い頭の事故を起こしてしまいました。
幸い双方ともそれほど致命的な怪我もなかったのですが、
我がtwingo君は、エンジンルームを激しく損傷してしまいました。

事故に関しては、僕の不注意と、たまたまの不運が重なったもので、
見通しの悪い住宅街での十字路で、出会い頭に衝突してしまいました。
向かって左側から来た車にぶつかったため、左前部分を激しく損傷し、
エンジンルーム全体を一種のクッションのようにして、
我がtwingoは、搭乗者である僕を守ってくれました。

おかげで、エンジンルームから後ろに関してはまったくの無傷でしたが、
ぶつかった反動で僕の方は左肩をドアにぶつけ、鎖骨の先を骨折してしまいました。
ただ、これくらいの怪我ですんだのは、本当に不幸中の幸いというべきで、
それよりも、身を呈して、主人の命を守ってくれたtwingoには、
本当に申し訳ないことをしたという気持ちでいっぱいです。

とりあえず、ルノーに持ち込み、修理の見積もりを出してもらいましたが、
思ったよりも我がtwingoの傷は深く、修理すれば140万円はかかるということ。
それだけあれば、twingoがもう1台買えちゃいます。
本当はもっと長く乗ってあげたかったけれど、涙をのんでお別れしました。
ごめんね、twingo。愚かな主人を持って、本当にごめん。


後日、ルノーにて。
エンジンルーム全体で衝撃を吸収しているのが
よくわかります。


ホント痛々しいね。ごめんよ、twingo


こうしたわけで、僕は思いがけなく、twingoとの生活を終えることになりました。
僕も妻も(特に彼女は)気に入っていた車で、あと5年は乗りたいと思っていました。
実際には5年間乗ったわけですが、多少のトラブルはあったにせよ、
それを上回る使い勝手の良さと、乗り心地の良さ、運転の快適さを持った車でした。
twingoに乗り始めたときは、悪いところも目についてしまったもんですが、
今となっては、twingoのような車は後にも先にも出ないだろうというくらい、
この愛すべきプチット・ヴォワチュールに入れ込んでしまいました。

次に乗る車をどうするか考えたときにも、真っ先に思い浮かんだのは、
もう一度twingoに乗ろうということでした。
幸い(?)twingoは中古市場では人気がなく、30万円くらいから市場に出回っています。
ヤフオクでは、10万クラスから出ており、正直悩みました。

でも、僕も妻も、この"僕たちの"twingoのことを、まだしばらくは忘れられないでしょう。
また違うtwingoに乗ることになっても、このフレンチブルーの96年式のイージーの
こいつの乗り味を、こいつのいいところも悪いところも知っているからこそ、
きっと思い出して比べてしまうに違いありません。
それは、新たに乗ることになるtwingoにとっても、不幸なことだと思います。

そんなわけで、僕が次に乗る車はtwingoではない、ほかの車になります。
twingoは、僕の20台後半から30台前半をともに駆け抜けるにはふさわしい車でした。
でも、今すでに30台になった僕は、また少し冒険をしたいと思っています。
そして、もしまたtwingoが恋しくなったら、またtwingoに戻ってくるかもしれません。
そのときが来たら、また笑顔でこう言えるでしょう。

"Bonjour twingo ! Ca va bien ?"
こんにちはトゥインゴ! 調子はどう?)

"Adieu! Le notre petite twingo ! Et Merci beaucoup!"
(さよなら、僕たちのかわいいトゥインゴ! そしてありがとう!)