フィアット・パンダとは? (Que cos'e FIAT "Panda") フィアット・パンダとは,イタリア生まれの小型乗用車「FIAT PANDA」のことです。 エンジンは排気量わずか1000ccしかない小さな車です。イタリア車の中でも,もっとも安い車です。 イタリア車ですから,よく壊れます。おまけに音はうるさいですし,パワステなんてものはありませんから,ハンドルも重い,いわゆる「オモステ」です。ちなみに,僕のパンダは古いのでパワーウィンドウもなければ,エアバッグももちろん付いてません。当然ながら,カーナビなんてものは存在しません(付けたくもないが...)。 そんな悪いところを挙げれば切りのないパンダですが,それを上回る良さがあるのもまた事実です。そのパンダの素晴らしさを知ってもらうために,このページを作りました。 うるさい...けれどよく回るエンジン
燃料が少なくなってくると何だか機嫌が悪くなります。ガソリンを入れてやると,たちまち静かになったりします。まったく素直というか何と言うか,本当にイタリア生まれのイタリアっ子です。憎めません。 このエンジン「FIREエンジン」と言って,「全部ロボットで組み立てたエンジン」という意味の英語の頭文字を取ったものなのですが,僕には「熱くなるぜ!ファイアー!」のほうがしっくりくるように思えます。 とにかく,よく回ります。タコメーターが付いていないので分かりませんが,いつも限界近くまで回っている気がします。当然ながら,かなり熱くなります。おまけにラジエーターが小さいので,すぐに水温計が100度を越えます。 でも,パンダは回してやればやるほど元気になります。どういうわけかは分かりませんが,回してやるほどエンジンは静かになり,スムーズになります。うるさいですが,どうしても回したくなってしまいます。これぞ,まさにイタリア流・車の正しい乗り方だと僕は思ってます。 重い... けれど楽しいステアリング
僕はパンダに乗ってから,かつて教習所で習った「スローイン・ファーストアウト」の本当の意味が分かったような気がしました。要するに,パンダは性能があまりよくない(余計な機能がない)ので,逆にドライバーの技術が問われる車なのです。車の性能に寄りかからない,ドライバーに必要な本当の技術とは何かを教えてくれる。そんなパンダの真っ正直なステアリングがとても好きです。 四角い...けれど丸いキュートなデザイン 別にデザイナーが有名だからとかそういうわけでパンダのデザインがすぐれているというわけではありません。パンダは一見すると別にどうということもないデザインのような気がします。日本の小型車に似ていなくもありません。 ですが,よく見てみると,何とも味のあるデザインなのです。見ているほどに引き込まれる飽きのこない,それでいてシンプルなデザイン。まさにジウジアーロマジックです。
ゴルフやミニも悪くはないのですが,パンダの直線美にはかないません。フロントガラスも平面ガラスを使用してますし,フロントグリルのフィアットのエンブレムももちろん直線です(これはたまたま...)。インテリアでも,コンソールパネルは直線的ですし,あちこちに直線を配したいさぎのいいデザインは拍手ものでしょう。 この直線デザインの中にあって,やはり車の中核をなすタイヤの丸さが目を引きます。また,ほんの少し丸みを帯びたボディの角の部分が(いくらパンダでも角までとがってはいません),これとは直線的なボディと対照的に丸さを引き出されて見えるのです。この辺りが四角いけれど何となく丸くキュートに見える,不思議なパンダのデザインの魅力なのかもしれません。とにかく,僕はこのデザインにぞっこんほれ込んでこの車を買ったわけです。 前に戻る |