『鈴の音のラブソング』

「片桐!」
「あ、巧実君。珍しいわね。美術室に来るなんて。」
「ああ、ちょっといいか?あいつの事で話が・・・」
「あいつ?・・・ああ、彼の事?」
「・・・・・・その絵、あいつか?」
「Yes。そうよ。私が一番描きたかったモノ。彼が・・・私を救ってくれたの
よ」
「・・・」
「ねぇ、巧実君・・・。実はね、文化祭の日・・・・・・」



文化祭までいよいよあと3日。どこのクラブや教室も、追い込みに入り慌ただし
かった。
もちろん、私たち「彩」も、バンドコンテストに向けて、大詰めに入っている
・・・はずだった。
でもここ数日、私はあんなに楽しかった練習時間が憂鬱になっていた。
先輩と巧実先輩の間の緊迫した空気。その影に見え隠れする片桐さんの存在。
そんな不協和音がこの彩を覆っていた。


「やめて!」
そんな雰囲気の中で、先輩と巧実先輩の言い争いに耐えられなかったのは・・・
私だった。
積もりに積もった苛立ちと、まるで見透かされたように先輩にぶつけられる巧実
先輩の言葉。
「もういいから・・・やめてください・・・」
言い終わるや否や、私はその場から逃げるように走った。
・・・もう限界だった。
少しでも片桐さんの影の見えないところへ・・・


気付いた時は、いつもの帰り道の土手に座っていた。
急に走り出したせいか、まだ興奮がおさまってなかった。
「鈴音っ!」
巧実先輩・・・。追いかけてくれてた事にすら気付かなかった。
「巧実先輩・・・ごめんなさい」
顔を伏せたままで謝った。さっきは巧実先輩なりに私をかばってくれていたこと
には気付いていた。それなのに私は・・・。
「ああ、気にするなよ」
巧実先輩も私の横に座り込んだ。

「近頃あいつ、どうかしてるぜ・・・」
「・・・そうですね」
彩の不協和音を感じていたのは私だけじゃなかった。むしろ直接先輩とぶつかっ
ていた巧実先輩の方がより身近に感じていたのかもしれない。
「前の体育祭のあとのミニコンサートの時もそうだった。突然アレンジ変更する
とか言って・・・。いつもあいつの自分勝手に付き合わされる」
「・・・あの時は・・・先輩、私のためにアレンジ変更してくれたんです」
「え?」
「私が体育祭で左腕傷めたの、黙ってたのに先輩が気付いて・・・左腕を使わな
いアレンジに変えてくれたんです。何も言わないで・・・」
巧実先輩は驚いたように私の方を見た。

「あの頃は・・・先輩、いつも私の事見てくれてると思ってた・・・」
そう、あの頃・・・私が先輩を想い始めた頃・・・。先輩も私の事想ってくれて
ると信じてた頃・・・。
「でも・・・私の事、『彩の妹』としか見てなかったみたい・・・」
・・・それが思い込みと気付き始めた先輩の何気ない言葉・・・。そして現実
・・・今。
彩の中で私はいつも先輩の側にいられた。いつか振り向いてくれると信じてい
た・・・。
「どうして・・・どうして片桐さんが出てきたんだろう・・・」
「・・・悪かった」
巧実先輩の言葉にハッとした。
片桐さんをボーカルにしようと言い出したのは、すぐ隣りにいる巧実先輩・・
・。
「ごめんなさい。そんなつもりじゃ・・・。巧実先輩はなにも悪くない・・・先
輩も・・・私が勝手に想い込んでただけ・・・」
「・・・そうか」
気まずさから言葉がとぎれた。


「巧実先輩・・・私ってそんなに『妹』っぽいですか?」
「ん?」
「巧実先輩や康司先輩から見ても私って・・・」
「・・・なあ」
「はい?」
「鈴音から見て、俺って・・・『彩のお兄さん』なのか?」
「え?」
「あいつが鈴音を見てる目と、鈴音が俺を見てる目・・・同じじゃないのか?」

一瞬巧実先輩と目が合い、慌てて逸らした。
巧実先輩が私の事をどう想っているのか、解っていた事だった。
「いいよ、気にすんな。ごめんな、変な質問しちまって・・・」
巧実先輩がバツが悪そうに笑った。
「・・・いえ」
私の方はもっとバツが悪かった。
巧実先輩の気持ちを何も考えず、一方的に感情をぶつけていた。
・・・巧実先輩の気持ちに気付いた以上、もう何も言えなかった。

「ミニコンサートでそんなことがあったのに気付かないなんて、俺も駄目だな
・・・。でも、今度の新曲はあいつの自分勝手だ」
「先輩がこだわったのは、きっと自分の殻を破ろうとしてるんだと思います。自
分の本当に作りたい曲が見つけられて・・・」
「・・・ああ、そうかもな」
・・・もしかしたら以前私のためにアレンジ変更してくれたように、今度は片桐
さんのため・・・なんてことも考えた。でも、もうどうでもよかった。
「俺はもう駄目だ。新曲がどうとか言ってるんじゃない。俺たち4人の彩なん
だ。なのにあいつ一人に振り回されて・・・。鈴音の事だって・・・。あいつに
は今の彩が見えてないじゃないか」
感情を押し殺すように巧実先輩が話した。
「鈴音のためにも・・・あいつのためにも・・・片桐とは離れたほうがいい。」

独り言のように巧実先輩がつぶやいた。
「今日、片桐に会ってきたよ。あいつの絵を描いてた。・・・それでな、片桐
は・・・」
「すみません、巧実先輩・・・」
「・・・ああ、まだ辛いよな。」
「・・・今は・・・一人にして下さい」
「そっか・・・」
私を気遣ってくれたのだろう、それ以上何も言わずに立ち上がり来た道を戻って
いった。
「片桐を・・・恨むなよ」
何か淋しそうに巧実先輩が言い残した。
ただ、その言葉は今の私の心を通り抜けるだけだった。



そんな崩れかかった私の心に決着を付ける時は、その夜やってきた。
やっと落ち着いて家に戻った私のところに、先輩が訪ねてきた
忘れてきたかばんを渡した後、大事な話がある、と先輩は私を公園へ誘った。

先輩が何を言おうとしているのか、分かっていた。
切り出すのをためらってる先輩に、私の方から話し出した。
ミニコンサートの事、夏合宿の事・・・今までの先輩へのありったけの想い全て
を・・・。
望みを繋ぎたいとかではなく・・・ただ今のうち、全てを伝えておきたかった。

二度と手の届かないところに行ってしまう前に・・・。
ただ、思い出を重ねるたびに先輩への想いがあふれてくる。・・・そして同じだ
けの辛さが私を襲う。
こんなに好きなのに・・・
「ねえ先輩、どうして私じゃダメなんですか、ねえ、どうして・・・」
「私は妹なんかじゃない・・・妹なんかじゃ・・・」
「片桐さんより私の方が・・・私の方がずっと先輩の事好きなのに・・・」

・・・・・・・・・・ごめん

瞬間、想いの全てが夜の公園に鋭い音を響かせ・・・終わった。
「『彩』になんか入るんじゃなかった」



次の日、私は学校を休んだ。
一晩中、布団の中で泣いていた。
まだ昨日の事が夢のよう・・・
(夢なら・・・覚めればいいのに・・・)
まだ右手に残っている昨日の感触。何よりの証拠だった。
何度も頭に響く、先輩の最後の言葉・・・・。思い出すたびに泣いた。
布団の中から見る天井。
昨日まで壁に飾ってあったペナントも、あの後外した。
キーボードも、譜面もみんな・・・。
彩を・・・先輩を思い出すもの全てを片づけた。
いつもと違うように見える私の部屋。

(「彩」になんか入るんじゃなかった)
・・・もし彩に入ってなければ・・・こんな想いをせずにすんだだろう。もっと
違う高校生活が送れていた。もっと違う恋をしていたかもしれない。
もう忘れよう・・・何もかも・・・。
片桐さんの事で悩む事はなくなった。同時に彩を先輩を失ってしまった。

窓から聞こえる、走り回る子供たちの笑い声。
今は何も考えたくない・・・ただ眠りたかった。



どれくらい眠ったろう。辺りは薄暗かった。
窓の外を見た。公園から聞こえる、秋を知らせる鈴虫の声。
きっと昨日も泣いていたんだろう。でも、聞こえなかった。
追いつめられた私にそんな余裕はなかったんだろう。
・・・今はやっと鈴虫の声が聞こえる。切ない音色が私の心に響く。
そう・・・昨日の今ごろ、あの公園で・・・。
「鈴音、お友達よ」
「え?」
昨日の出来事と重なり、脳裏に先輩の姿がよぎった
今更お互いあわせる顔がない。
ためらいがちに玄関へ向った。

「ハーイ、こんにちは鈴音ちゃん。」
「か、片桐さん・・・」
「康司君から伝言頼まれたのよ。明日のスタジオ練習jは無し、だって」
「・・・」
「それじゃね鈴音ちゃん。see you」
「あ、片桐さん。・・・ちょっと時間もらえますか?」
私は片桐さんさんを誘って外へ出た。
・・・そう、昨日のあの公園へ。



昨日の公園、同じように私はブランコに腰を下ろした。
「昨日私・・・ここでふられたんです。・・・先輩に」
「え?」
突然の私の話に驚いたように私の方に目をむけた。
「もう、彩のは戻れませんね」
「だめよ、あんなに頑張ってたじゃない。新曲も出来たのに・・・」
片桐さんは私の前にしゃがみこんで言った。
・・・そう、新曲が出来た。そしてそれがすべての始まりだった。
ただその事を、片桐さんが知る由もなかった。
「もう先輩には会えません」
「彼はあいまいにしたくなかったから言ってくれたのよ。あなたの事が大切だか
ら」
「『妹』として大切なんですよね」
「・・・」
「分かってます。あいまいにしたくなかったって。・・・片桐さんがいるから」

「え?」
心とは裏腹の笑顔で答えた。今の私に出来る精一杯の表情・・・。
結局、私の想いは先輩にとって迷惑だったのかも知れない。

「どうして、私じゃ力になれないんだろう・・・こんなに・・・」
それ以上は言葉が出なかった。口にすればするほど辛くなる。
片桐さんが悲しそうな瞳で私を見ている。
その視線を避けるように私は顔を伏せた。
片桐さんが何か私に言葉をかけようとした。
「同情・・・ですか?」
それをさえぎるように零れた言葉だった。
顔を伏せたまま、涙の零れた手をギュッと握り締めた。

「私が・・・かわいそうですか?」
「そ、それは・・・」
「先輩は・・・片桐さんの事好きだから・・・私の事・・・妹・・・だから・
・・」
「そんなことないわよ」
「先輩には、私は必要ないんです」
「そんな・・・」
「彩になんか帰りたくない!」
「鈴音ちゃん!」
片桐さんが私の震える手を握り締めた。
その手をおもいっきり払い除けた。

「いいかげんにしなさい!」

鋭い一言と同時に、払いのけられた手は私の頬に鋭い音を立てた。
「私だって彼の事好きよ。あなたより好きかは知らないけど、私だって・・・」

呆然とした私を横目に片桐さんが言い放った。
「あなたの事妹としてみてるってわかってて、あなた何かしたの?何もしなかっ
たんじゃない。いくら近くにいたって、いくら長くいたって、伝えなくちゃ変わ
らないわよ」
そういうと片桐さんは立ち上がり、私から目をそらした。
「・・・私だって・・・もっと早く出会ってれば・・・」
叩かれた頬より他のどこかが痛かった。
それ以上、お互い何も言えなかった。
目を合わせる事もなく、夜の深まる公園の街灯に照らされていた。


「私、あなたが羨ましかった」
しばらくして、片桐さんが優しい口調で話し出した。
「いつも彼もそばにいて、いつも彼に守られてて、彼が鈴音ちゃんの事、本当に
大事にしていたの、見てて分かった。・・・何より女らしいし、私、あなたみた
いになりたかった」
・・・・・・私みたいに?
「あなたをいつも大切にしてたのって、「妹」だからじゃないと思う。本当に彩
の事考えてたから、巧実君も康司君もあなたのこと大切にしてると気付いた彼
は、自分だけ鈴音ちゃんの事「特別」に感じる事にためらってたんだと思う」
・・・彩の事、考えてたから?
(あいつには今の彩が見えてない・・・)
ううん、違う。いつも先輩は彩の事を一番に考えてた。

「彩に入った事、後悔しちゃ駄目だよ。彩のお陰であなたは彼に出会えたんだか
ら」
・・・彩のお陰で?
(もし彩に入ってなければ・・)
彩に入ってなければ、先輩と出会えなかった。
・・・たとえ辛くても、会えなくて良かったなんて、考えたくない。

「彩をやめるなんてダメだよ。今までのみんなと一緒に作ってきた思い出、全部
忘れるなんて悲しいよ。今までの思い出全部、昨日のことのせいで捨てる気?あ
なたにとって、彩って大切なもののはずでしょ?」
・・・彩の・・・みんなとに思い出・・・
彩に入って半年。私の高校生活は彩がすべてだった。
初めてのミニコンサート、夏合宿、そして毎日見つめてた、ギターを弾く先輩
・・・。
心にしまい込んでいた思い出が、彩での毎日が溢れるようによみがえる。
気付くと、止まったはずの涙が溢れ出していた。

彩に帰りたい・・・

やっぱり彩も先輩も、忘れるなんて出来ない。
どこかへ置き忘れていた気持ちを思い出した。
今の辛さで全てを失うなんて出来ない。
私にとって彩は・・・かけがえのないところ。

そんな私に片桐さんは優しく手を差し伸べてくれた。
「彩へ・・・彼の元へ帰ろうよ」
・・・あれだけひどい事を言ったのに、笑顔を向けてくれる片桐さん。
私は片桐さんに飛びついて泣いた。
片桐さんは私を温かく包み込んだ。


どれくらい泣いたろう。落ち着いた時には隣りのブランコに片桐さんも座ってい
た。
「どうして先輩の絵を描いてるんですか?」
「あ、巧実君ね。お喋りだなー。あ、他に何か言ってた?」
「?いえ」
「そう・・・あれは私がスランプから抜け出せた絵よ。彼が私を救ってくれたの
よ」
「先輩も、片桐さんのお陰で曲が出来たって・・・」
「二人ともスランプだったのよ。お互い刺激しあって、二人で抜け出せたの」
先輩と片桐さん。接点なんて思い浮かばなかったけど、私の手の届かない所で二
人は一緒に悩み、闘っていた。
私にとって憧れだった先輩の立場と同じ所に片桐さんは立っていた。
私がただ眺めていた場所に、片桐さんは追いついていたんだ。

「ねえ?」
「え?」
「私がいなくなれば・・・なんてこと考えた事ある?」
ドキッとした。突然のそんな質問にと、真剣な片桐さんの表情に。
「そんな事、考えた事ありません。でも、今の先輩には片桐さんは必要です」
諦めた訳じゃない。でも素直な気持ちだった。
心の中でもう片桐さんの事を認めている、そう思った。
私の想いはきっと「あこがれ」だった、と。
「ありがとう。でもあなたもしっかりするのよ。彩にいる彼にはあなたが必要な
んだから」
「そんな、私なんて」
「彼がこれまでみたいに「妹」として見ると思う?気持ちの分かった女の子をそ
うはみれないんじゃ無いかな」
「え?」
「一人の女の子として見られるってことよ。あなたも守られてばかりじゃだめ
よ。彼を助けなきゃ」
「一人の・・・女の子?」
そういうと、片桐さんは微笑んだ。
「そう、「彩の妹」はもう終わり。これからは「彩の紅一点」ね。も一度アタッ
クするチャンスあるかもよ」
「ふふ、もう大丈夫ですよ。やっぱり片桐さんでなきゃ」
驚くくらい自然に出た言葉だった。
頑なだった私の心はいつのまにか片桐さんに包まれていた。
「あれ?彼の事諦めるの?」
「え・・・だって・・・」
「私、ライバル宣言したつもりだったんだけどな。私だって何も言われてないの
よ」
「あ、でも・・・」
意外な言葉に戸惑ってる私に、片桐さんは私の背中をポンと押した。
「自信持ちなさいよ。「妹」じゃなくなったのよ。お互いこれからよ」
片桐さんにはかなわない。そう思いながら、でも嬉しかった。
ぽっかり空いていた胸の奥が満たされていくのを感じた。
「・・・いいんですか?そんなこと言っちゃって。・・・後悔しても知りません
よ」
「もちろんよ。でも私も譲らないわよ」
お互い目が合い、笑った。

ありがとう、片桐さん・・・
言葉には出来なかったが、素直にそう思った。
片桐さんの言葉が、励ましなのか本気なのかは分からない。
でも、片桐さんが押してくれた背中。もう少し頑張れる気がした。
いつのまにか彼女に惹かれていると感じた。
きっと彼女の強さ、優しさ、そして私を包み込んでくれた温かさ。
今まで片桐さんから逃げ出してた自分・・・もう逃げない。一歩ずつでも追いつ
きたい。
片桐さんの一言一言が私を救ってくれた。
逃げちゃいけない。・・・強くなりたい。

・・・・・・・・・彩に帰ろう。

いつものように練習場所に行こう。いつものように先輩に話しかけよう。
これ以上先輩を困らせちゃ行けない。力にならなきゃ・・・。
今の私に出きる事、それは笑顔で「彩」へ帰ること。


そんな私の様子を見ていたのだろうか。私に微笑んで片桐さんは立ち上がった。

「それじゃ、そろそろ帰るわね」
「あ、今日はごめんなさい。ありがとうございました」
「いいよ、気にしないの。友達じゃない」
「え・・・」
「ん?」
「はい、そうですね」
友達・・・その言葉がとても嬉しかった。
片桐さんに会って、きっと一番の笑顔を向けられた。


「知ってる?男の子の彩ファンって、ほとんど鈴音ちゃんのファンなのよ」
「え?」
「よりどりみどりじゃないの」
片桐さんは意地悪そうに話した。
「私は先輩だけですから」
自信一杯に答えた私に、片桐さんは微笑んだ。
「うん、その顔よ。なんだ、鈴音ちゃんがボーカルやればいいじゃない」
「そんな、私なんて下手ですよ。それに喉弱いんです。・・・私も片桐さんに歌
ってほしいな」
「うふふ、sorry、ごめんね」
「いえ、文化祭のステージ、見てて下さいね」
「・・・うん、見てるわよ。鈴音ちゃんの事もね」
そういうと、私に投げキッスをして公園を後にした。

片桐さんとの出会いが、私の中で何かを大きく変えてくれた。
ごめんなさい先輩。・・・もう少しだけ好きでいさせてください。

夜の公園に響く鈴虫の声。
秋の風は優しく私の背中を押してくれた。
まるで「がんばれ」って励ましてくれてるように・・・。
鈴虫の奏でる音色に包まれながら私も公園を後にした。


◇この作品への感想は、笹神びすくさん(ee96ei30@mbox.std.mii.kurume-u.ac.jp)までお送り下さい。

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