PCパーツ  CPU切換機
パソコンを長く使っていると買い換えて使わなくなったPCも出てくる物です。だって、新しいパソコンほど快適に使えますもん。
古くなったら、遅く感じるようになったらそこでおしまい、使わなくなりますね、大体。でも、もったいないとおもいます。そう言うのも買ったときには「わぁすごい」と感じたはずですから。
パソコンという物、2〜3年すればクロックスピードは倍になります、かと言って仕事の速さが2倍になるかというとそうでもなく、パソコンの処理は速くなっても人間の思考能力は増えませんのでネッ!

今のパソコンがあまりにも処理速度が上がって、使う内容によってはオーバースペックの商品になっているケースだってありますが、だからといってロースペックのパソコンは消えゆく運命にあるわけで・・・。

古くなったパソコンも、使い方によっては”十分使える使い方”は残っています。
使用目的 CPUランク ビデオメモリ OS
ワープロ、表計算 MMXPentium以下 1MB Windows95以降
ネット接続、2D画像処理
CD-R書き込み
2Dゲーム
PentiumU以下 4MB Windows98以降
動画録画(ハードエンコ)
DVDビデオ再生
3Dゲーム
PentiumV以上 8MB以上 WindowsMe以降
動画録画(ソフトエンコ)
3Dゲーム(高度)
Pentium4以上 32MB以上 WindowsXP以降

しかし、パソコンを何台も置いて使うスペースはないし、その為にキーボードやマウスはどうするの?という疑問も沸きますよね。でもCPU切換機という便利な物があるんですよ。

購入したのは

パソコン用周辺機器を作っている「コレガ」が2003年11月に発売したばかりのPC2台用 小型CPU自動切換器 CG-PC2KVM ¥7800です。

パソコン2台用なので、パソコンを直接操作するキーボードとマウスを本機に繋ぐケーブルと、2台のパソコンと本機を繋ぐケーブルの合わせて3本の集合ケーブルが付いてこの価格は安いかなと思いました。

取付はものすごく簡単でした。2台のパソコンの、キーボード、マウス、VGA出力を付属のコードで繋ぎ、操作するキーボード、マウスを専用のケーブルで繋ぐだけ。5〜6分もあれば接続は終わります。

メインに使っているパソコンはキーボードのキーを押すことで起動するように設定していますから(時々不要なときに起動して困るが)、キーボードをポンッと押すと起動しました、OKなんだ。
続いて不調なPCは電源ボタンを押して起動、キーボードのCtrlキー(コントロールキー)を続けて2回押すと2番のパソコンに切り替わりました。「なーんだ、こんなに簡単なのか」と言うのが実感。ドライバを入れるとか、切換の設定が必要だとかそんな難しいことは一切ありません、ただ”瞬時”に・・・とは行きませんが、概ね支障のない時間で切換が出来ます。
今まで、タスクの切り換えにマウスカーソルをタスクバーに持っていき、クリックして切り換える・・・何て事をやっていましたが、空いている左手でCtrlキーを二度押すだけの簡単操作なので、大変便利です。

筐体も小さくて手狭な机の上でも邪魔にはなりませんが、ケーブルの処理だけは考えておく必要はあるでしょう。

自宅で使う自作PCのビデオカードには、画質で定評のあるMATROX G−400DHを使っています。このカードは出力としてS端子orコンポジットにセカダリVGA出力も可能で、それは二つのモニターに別々のアプリケーションを出力できる、マルチモニタ機能が備わっている。
セカンドモニターにテキスト画面を出し、マスタモニターには編集画面を表示させておくと、マウスは二つのモニタの間を行ったり来たり、それでタスクを切り替えることなくコピー&ペーストが自由自在に出来るので、作業効率が飛躍的に向上する。

問題は、PCにとってCPU稼働率が高い動画のオーサリングやCMカット編集を行ったり、DVDビデオを見たりしていると、他のアプリケーションを使うことに多少のとまどいを感じる。と言うのも、Pentiumとは言え1Ghz程度では負荷が高い。因みに、オーサリング&CMカット後の編集ではCPU稼働率100%です。

最新のPentium4の高クロック&HT機能付きCPUならば、こうしたマルチタスク環境でも快適になるんでしょうが、システムとして大幅な変更が必要なので、こうしたときに当機を使って2台のPCを自在に切り換え出来るのは大変便利だ。
初めて使ったときが丁度不調になった自作PCのクリーンインストール作業を行っていたときです。
メインパソコンではネットで情報収集しながら、切換機で”2番”の不調なパソコンはクリーンインストール作業を進め、頃合いを見計らってCtrlキーを2回押して切換へ、進み具合を確認、ソフトのインストールでも同様に時折確認してはCDを入れ替えて、そんな具合に使いました。

そうしていると下の子が「トムとジェリー見たい」と言う。G−400の機能の一つ、DVDMaxでセカンダリモニタに動画を表示、メインモニタはCPU切換機を通しているので、ネットと時折再インストール中のパソコンの状態を確認、インストールするソフトの進み具合を確認し、インストールが終わっていればソフトを入れ替えて・・・と。
つまり、3つの作業を2台のモニタとCPU切換機を使うことで難なくこなせました。


例えば・・・
マルチモニタでなくても、マルチパソコンはあり得るわけですね。ソフトエンコのTVチューナーの場合、CPUの負荷は相当高く、CPUがSoket478Celelon1.7の場合(比較的最近の、ありがちな低価格パソコン程度)、更にオンボードVGAを使っていると、テレビ視聴時で40%、録画した物を再生していると90〜100%のCPU負荷になり、こうなると他の作業は出来なくなります。

「録画しテレビは見たい、でもCD−Rも焼かなくてはいけない物がある、困った」、そんなときCPU切換機でもう一台のパソコンでその焼く作業をさせてはいかがでしょうか。今時のBurn−Proof機能が付いたCD−Rドライブなら「MMXPentium166でも焼けた」と言う話を聞きます。
他にもCPU負荷が高くて、タスクの切換がスムーズに行かなかったり、描画の切換に時間が掛かったりしますが、そんなとき一台のパソコンでマルチタスクを行うより、2台のパソコンでそれぞれの作業を行った方が快適なことだってありますよね。
そんなときに役立つのが、このCPU切換機ではないでしょうか。ついでにUSB接続のハードディスクがあれば録画編集した後のオーサリングは別のパソコンで・・・という使い方も出来るわけです。
オプションで
CPU自動切換器 CG-PC2KVMは、基本的にデスクトップ用に作られていますが、オプションのケーブルを使えばノートパソコンでの使用も可能だそうです。コレガの従来の製品ではノートでは使えなかったみたいですが、この製品から使えるように改良されていますね。
また、今回私が購入したのは2台用ですが、4台用の製品もあります。それこそ、「4台も何に使うの」と言われそうですが、「少なくとも」2台は使えるんじゃないかと思いますよ。
それから
先にも書いたように、メインのPCにはG−400を使っていますが、2ndマシンには、これまた”描画が速くて綺麗”と評判のRADEONの9000PROを使っています。
確かに、G−400とは比べようもないくらい速いのですが、今まで別のモニターで比べていた画質の違いなので、その差の”程度”ははっきりしませんでしたが、今回CPU切り換え機で同一モニターで見ることになったので”程度”が分かりました。やっぱりG−400より文字がにじんで見えると言うのが歴然で、まるでゴーストが発生しているテレビのようにです。G−400はとてもシャープで文字が読みやすいですね。

描画が速くて画質が綺麗と言えば、同じMATROXのパフィリアがありますが、今でも高価なので手がでません。それよりも、メインPCには画質重視のG−400で、2ndマシンがゲームやエンコード専用マシンとして使えば画質にこだわる必要がないので、価格と性能に見合ったビデオカードを選ぶことが出来るかなと思います。