ZARD〜DVDリリース
2004年3月から7月にかけて全国9会場11公演で行われたZARD初のコンサートツアーの中から、おそらく4月9日の東京国際フォーラムでのライブ映像を中心にDVD化したもので、発売は翌2005年6月8日。

ライブ映像を挟むようにリハーサル、会場セット、会場の様子などが紹介される。
バックスクリーンにはライブ映像と曲発表時のPV映像が映し出され、17人という”超”が付いて良いほどの豪華なバックバンドが曲を盛り立てる。
と言うのも、ZARD自体坂井泉水本人のみで、各楽曲発表時の演奏メンバーはビーイング関連のレコーディングやコンサートに参加している人たちであるため、固定化されていないし、曲調に合わせ使用する楽器や音色を変えているためにこれほどのメンバーが必要なのだろう。特にギタリストは実に6人に登り、さすがZARDは違う!と思う所。

このコンサートより先、1999年8月に一度だけ豪華客船を借り切ってライブコンサートを開いているZARDですが、そのコンサートから5年の月日を経てようやくこのコンサートツアーが組まれた。
とにかくビーイング全体でツアーを成功させようという意気込みが感じられ、準備期間や演奏のリハーサルも長期にわたって行われたようです。が、坂井さん本人は体調がすぐれない事もあったためかリハーサルでは余り歌っていないとのこと。それでもステージ上での坂井さんは何事にも動じない落ち着いたステージさばきで、全楽曲を見事に歌っている・・・ようですが、時折曲の入りを間違ったり、声を出せなかったり、歌詞を間違ったりしています。

そんな失敗もペロリと舌を出してご愛敬のポーズ。気にも留めていないように、むしろ失敗もコンサートの内と割り切って、繕うことなく最後まで歌っています。
唯一ご本人が悔やんでいると言うのは福岡サンパレスでのコンサート最後で涙ぐんでしまったところとか。
武道館での最終公演前と言うことや、体調が優れない中で『よく頑張った』と内心思った時にふと出た涙ではないでしょうか。この時の映像は2枚目DVDに入っています。

収録されているのは4月9日の分で、収録曲数は21曲。ステージ後方には大型スクリーンに坂井さんの歌っている姿やPVを映し出していますが、ライブ映像の間に入っている準備〜会場風景映像をよく見ると、他の会場では別の曲も歌っている様子があり、公演会場によって曲目は少し変わっていたようです。
と言うことは、別の機会にその映像が出る可能性もありますね。

21曲全部コンサート用にアレンジされていて、サウンド的には「ああこの曲知ってる」と言うことなんですが、オリジナルよりも演奏・コーラス共にメリハリが効いていて、坂井さんの歌声もより高い声、伸びのある声で歌っていて、作曲のイメージを大切にしたCDに比べると、歌詞に込めたニュアンスを大切に力強く歌っているように思います。なので、同じ曲でもCDを聞くと随分大人しく聞こえてしまいます。

たった一度のコンサートツアー。「さみしいです」と言った坂井さん、「また会いましょう」と言った坂井さん。
再び叶うことは無くなってしまったわけですが、このような形で歌っている坂井さんの姿を見ることが出来るのはファンにとっては貴重な遺産ではないでしょうか。
坂井さんは亡くなってもZARDとしては何時までも生きていますから。