11月にはいると、地域によっては雪もちらつく気候になりバイクにはつらい季節に入ります。寒さに耐えられずに、来春が来るまで「バイクはお休み」と、決め込んでいる方も居られるでしょう。そこで心配なのがバイクのコンディション。自転車とバイクの違いは「電気とガソリンを使うこと」だけなのですが、これが故障や不調の原因になります。 冬の時期、あまり乗らないバイクを来春調子よく乗るために何をしたら良いかアドバイスした いと思います。 バイクの点検 乗る、乗らない関係なく日常の点検整備は必要ですが、走行距離が短くなる冬季でもそれ なりに点検と整備は必要です。
少なくとも上記の点検・整備を やっていると来春もきっと快調なスタートが切れるでしょう。しかし、このような整備を行っても、「あまり乗る機会がない」とおっしゃる方は一週間に一度でも良いから、10分程度の暖機運転をしておきましょう。そうすると、キャブレター内のガソリンを使い切るので、ガソリンの腐りを防止できエンジンの快調を維持できます。但し、エンジンを止める際は軽く空吹かしを行い、エンジン内部の燃え残りのガスを吐き出しておくこと。もたついたエンジンが軽やかに吹き上がればOKです。 バッテリーの良否判定 バッテリー充電器に充電中の電流計が付いていると簡単なバッテリーチェックが出来ます。バッテリーの端子に充電器のクリップを取付けスイッチを入れます。この時の電流計の針がどのように振れるかを見てください。 1.スーと上がって次第に下がる 健康なバッテリーです。まだ充分に使えるでしょう。 2.徐々に上がりそのまま暫く続く 寿命を迎えつつあるバッテリーです。バッテリーの内部抵 抗が高く、充電モードに入りづらい(イオンの活性化が衰え ている)ため徐々に上がる。 3.なかなか上がらない メーターの針が振れない、あるいは振れても僅かと言う場 合は、寿命を迎えたバッテリーです。充電電流をスイッチ で切り替えても上がらなければ、使用をあきらめて交換し てください。 【上記はGS製のGZC−450D ¥14000です】 尚、MF(メインテナンスフリー)バッテリーには下記の充電器をお使いください。 【ユアサ製 PS−1512 ¥16000】 寿命を迎えたバッテリーを充電しようとするとランプが点いて 警告する、”良否判定ランプ”が付いています。 当店でもこれを使っています。 様々なトラブル 燃料系に水が入り込むと、ガソリンよりも水の比重が重いために、重力差を利用して燃料を 供給する構造のバイクでは、水の方が先にキャブレターに流れ込む為、エンジンが掛からな くなる。 また、燃料コックなどに貯まった水はガソリンと乳化し、それがコック内に不純物として残り コックの動作不良を起こす。 ワイヤーを外しオイルを射しておく 市販のパーツで「ケーブルインジェクター」と言うのがあり、これを利用すると簡単です。 一部のワイヤーには使うことが出来ませんが、ケーブルを外した後、このインジェクターをセットし、インジェクターにある穴から潤滑スプレーのノズルを差し込み注入します。 錆がひどいとなかなかスプレーできないときありますが、ワイヤーの先からオイルと錆が混ざった物が出てくると”あら不思議”ワイヤーが軽くなります。 【参考価格¥1800】 お手入れグッズ 磨くには何が良いでしょうか?お薦めはヤマハで取り扱っている「ユニコンカークリーム」水垢汚れ、ピッチ、塗装面の軽い傷等の処理がこれ一本で出来てしまう。 車用の固形はワックスのかすが残ったり、半練りはコンパウンドが入っているために、傷は落ちるがバイクのような塗装プラスチックが多い物には不向きだ。 そこで、このユニコンを使うとオールマイティーに使えて良い。 【175ml ¥400、 400ml ¥650】ヤマハ用品価格
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