|
これがキャブレター。スロットルバルブは取り外しています。
古くなるとキャブレターの回りは油汚れがついてきます。
キャブレターボディーにはいくつかのパイプやスクリューがついています。組立の時に間違って配管しないようにメモを取っておくことが必要です。
また、調整スクリュー部分は出来るだけ扱わないように。 |
|
これはキャブレターの底蓋=フロート室と言う部品で、ガソリンを貯めておく容器です。周囲にはゴム製のガスケットがついていますが、これは後の作業のために取り外しておきます。
茶色に見えるのがキャブレター内部に入った水です。全開で走行すると、この水を吸い上げた瞬間”ボッボッ・・・ボッ”と、息付きををおこし、あわててスロットルを閉じるとそのままエンストしてしまいます。
条件が許すなら・・・全開のまましばらく走ると復調するのですが、あまりお薦めできないですね・・キ・ケ・ン! |
|
水とガソリンを捨てても、これだけのゴミが残っています。 |
|
フロート室から取り出したガソリンと水。
やっぱりガソリンと水は混ざらないのね。
当たり前やンけー |
|
私の特殊工具!
自転車のスポークをただ曲げただけですが。 |
|
写真ではよく見えないですね。耐油性のビニールパイプに特殊工具を通し、スポークの引っかけ部分でパイプを固定しています。
何に使うかって? それは下へ三つ進む。 |
|
危ない医療用注射器の写真。お客さんとしてきていた検査技師の方から購入した物。でも針は売ってくれなかった、当たり前か。 |
|
ガソリンタンク内部にも大量の水が残っています。
茶色に見えるのは水で錆たタンクの底です。
〜通常は鉄板の色です。 |
|
ここで登場するのが注射器と特殊工具のビニールパイプ。
底に残った水を吸い上げるわけです。スポークを使うことでビニールがヨレヨレしなくて済むわけですね。
灯油ポンプでは残ってしまう量が多い |
|
吸い上げると注射器に鉄錆と水とガソリンが一緒くたに入り込む。
丹念に取り除き、それでも取れない分は少量のガソリンを入れ、タンクキャップ部分をウェスで塞ぎ、エアガンで空気を送り込むと、タンク下の燃料パイプから吹き出すことが出来ます。この作業しているときは火気厳禁です。
私は喫煙者ではないので構いませんが。 |
|
ガソリンの通路であるガソリンコックも分解の対象。本来ガソリンコックは非分解部品、分解すると機能を保証しませんよと言うこと、でも分解しなきゃ仕事にならない。
非分解としているのは初期のオートチョークでは重要な負圧のブースター回路になっていたこともあるし、二枚下の写真もあるように、ダイヤフラムに傷が付くとガソリンが流れなくなるおそれがあるためなどが理由です。
回りにある水玉が雰囲気のいい写真になっている。 |
|
ガソリンコック内部には一応、フィルターがついていますが、錆びた鉄がヘドロ状になりフィルター内はいっぱいです。 |
|
右の黒いのがゴム製のダイヤフラムで、その中央にある突起がガソリンの通路を開閉するバルブになっています。
綺麗に掃除しないとじわ漏れが発生し、エンジン停止時でもガソリンが流れ出すことがあります。 |
|
キャブレターの分解清掃で使うのはこの商品。
業務用に2Lあります。これをガソリンで2倍に薄め使っています。腐ったガソリンと変わらないくらい臭い液体ですが、臭い物は臭い物で処理すると言うことでしょうね。
一晩、この溶液に浸けておけば、ジェット類に詰まったゴミや汚れの除去、堆積したワニスなどを分解できます。
使用後の液体は保管することで繰り返し使えます。
ヤマハ純正部品
90890−70072 4000円
スプレー式の
90890−70074 1500円もあります。 |
|
上記のクリーナー液にドッブーンと浸けます。
※このとき、露出しているゴム類は全部取り外しておきましょう。 |
|
一日経つと、ほーらこんなに綺麗になりました。 |
|
見違えるほどにビューティフルー!
まばゆさのあまり、ピントが合わない!ってか。
組立を行い、エンジンを始動し試走をしOKであれば修理完了。キャブレターの分解清掃は6000円、タンク内清掃と、ガソリンコック分解清掃を行うトータルの料金は12000円。
まあ、トータル2時間ほどかかる作業なので、高いとは言わないでね。 |
|
こちらが水入り対策の部品です。写真左のリングを取り付けます。
リングの11時過ぎあたりに水抜きの穴があいていますので、位置あわせが必要です。 |
|
リングの位置あわせは大体こんな具合。
キャップの△マークのところに、リングのポッチをあわせます。
このタイプのキャップがついている車種(JOG・アクシス系)で、リングがついていない車両は販売店へGO! |
|
取り付け後はこのような形になります。オオッ新型のベイブレード!! |