とある現実〜価格はウソをつかない

購入する新車はどれもピカピカ、とても気持ちいいものです。ところが、数年、いや数ヶ月するともう錆が出てしまう・・・。
金属を使う以上錆は避けられないこと。でも商品をちゃんと吟味することで錆の少ない自転車=高品質の自転車を購入することは出来ます。
つまり、錆びにくい自転車は自転車全体の品質も高いという物差しと言うわけです。
また、ステンレスは錆びないのか? 自転車に使っているステンレスにも幅があって、黄ばんだような錆がでること、普通の鉄と変わらないくらいの錆が出るものもあるようです。


それが例えメーカー車でもご用心
いくらメーカー車といえども、ブランドを信じて購入しようとも、価格=品質であるという事実は覆しようがありません。
”とある現実”の姿をお見せします。
この自転車はいわゆる一流メーカーの商品で
■サビに強いステンレス部品多数採用
●品質優良、お手頃価格のベーシックモデル
。」
と、そのメーカーサイトには記述がありますが・・・
価格は19800円、このメーカーの自転車が、この価格であれば「安い!」と思うでしょうね。
一流メーカーの”ヘッドマーク”
ステンレスのはずのライトステーも
メッキされたベアリングレースも錆が浮いています。
チェーンはまっ茶色、ステンレスのはずの泥よけステーも茶色に錆びています。
それにしてもこの錆はちょっとひどいですね。
PS:チェーンは油を差しておけば錆びないのですがね。
クランクはメッキなので錆は出易い部分ですが、それにしてもこの錆の出具合では従来の”国産メーカー車”とは言えず、価格と共に品質を下げた1万円以下のスーパー商品と差がありませんね。

”国内自転車メーカー製”というブランドを、良い商品を選ぶ一つの目安にすることは大切ですが、今現在の自転車業界で価格に見合った”良い商品”を選ぶとなると、一概にそうとは言えない現状をお伝えしましたが、それではどこのメーカーだったら良いのでしょうか?

現時点で言えば品質的にミヤタが一番良いのではないでしょうか。一時期(1995年前後)悪くなった事も確かにありましたが、大手スーパーとの直接取引を止めて以降、自転車専門店に軸足を戻したために、品質が上がりました。
また、ミヤタの場合、幼児・子供車、低価格のMTBなど一部の商品を除いた、※注約85%の商品が国内で生産されています。この数字は他の国内自転車メーカーが正反対に、80%を海外生産しているのと比べると大きな違いです。

※注について  2007年1月更新
ミヤタにおいても2006年9月頃より中国での生産を本格化させ国内での生産はごく一部の商品に限られるようになりました。中国生産に切り替わるにおいて危惧している部分は少なくありませんが、やはり組立不良、塗装不良、小傷などの不具合が見受けられます。