自転車はとてもシンプルな構造で、人の力を有効に使って効率よく走る道具としてとても素晴らしい機械だと思います。でも、整備を怠るとその効率の良さを悪くしてしまいます。
ここでは、自転車をより快適にお使いいただけるように、整備のポイントを押さえていきましょう。

 
@ 日常のお手入れ編
A こんな症状が出たときは
B この修理はいくらくらい掛かるの?


1.日常のお手入れ編
@ 油はどこに注せばいい? 使う油はミシン油or自転車用油を使いましょう
・ブレーキレバーの付け根
・ブレーキキャリパーの支点(一般車の前輪もしくはMTBの前後輪)
・チェーン(余分な油は拭き取る)
油を注してはいけないところ
・リムの側面(一般車の前輪もしくはロード車・MTBの前後輪)
・後ろブレーキ内部(一般車)
A 毎月1回は空気を入れましょう
空気の入れ方
@虫ゴムに付いている黒いゴムキャップを外す
A空気入れの先をキチッと虫ゴムに差し込み止める
B空気入れのハンドル中央を右手で持ち、左手を重ねて持ったあと
 空気入れの足をしっかり踏みつける
Cハンドルを引き上げた後、勢い良く腕を伸ばしつつ上半身を曲げて体重を掛ける
Dソフトボール位の固さに入ればOKです
※参考までに
一般の自転車の空気圧は約3kg/cm。この圧力を入れるにはおおよそ30kgの力が必要です。空気入れの面積は7平方センチだから21kgあればと言うことなのだが、途中のロスもあれば、虫ゴムを押し広げる力と空気入れ内部のパッキンの抵抗も掛かるため、空気入れには4kg/cmは必要と言うことで、4×7で28kgにもなる。

女性の場合は体重の半分以上を掛ける必要があるため、空気入れのハンドルを左右の手を離して押すと左右のバランスのズレから思うように空気を入れることが出来ません。そこで、手を重ねると比較的安定して空気を入れることが出来ます。


2.こんな症状が出たときは  

症状 原因 対策・調整
変速が利かない レバー部及び後輪のリンク部の油切れ スプレータイプの潤滑油を注すと良くなる
調整のずれ ギヤのポジション調整をする必要がある
ブレーキが鳴く 前が鳴くのはシューの向きが悪い 前輪ならシューの当たりを変えると直る
後が鳴くのはブレーキ本体が悪い 後輪はブレーキの交換をする必要あり
チェーンが外れ易い チェーンが伸びすぎている チェーンの調整をする
(チェーンの遊びは指2本分以内)
フレームが曲がっている フレーム曲がりが原因ならフレーム交換する
クランクがはずれる 取付ボルトのゆるみ 締め付けても外れるならばクランクを交換する
ハンドルがずれる ステム取付ボルトの緩み 調整後、取付ボルトを締める
ハンドル固定ボルトの緩み 調整後、締め付けボルトを締める
※但し、ステム不良の場合ハンドルを固定できなくなるときがあります


3.この修理はいくらくらい掛かるの? 
修理代については、お店や修理に使う部品のグレードによってまちまちで、ここで掲載している料金は参考価格です。修理される時は、自転車店にてご確認下さい。
修理代の参考料金
タイヤ/チューブ交換  前・後 各3500円〜
ブレーキワイヤ交換  前・後 各1000円〜
ライト交換  2200円〜
サドル交換  1700円〜
ペダル交換  1800円〜
スタンド交換  2000円〜
前かご交換  2000円〜
前フォーク交換  7000円〜
スポークの折れ修理  2000円〜数本交換と振れ取り作業、以後追加料金
フレーム修正  お店又は自転車によって断るケースあり
 ※低価格の自転車は、修正に耐えられないため断られる事がある。