文系の理系が収入が良い

文系でも理系が高収入

2002.6.9

朝日新聞のwebに下記の情報が載った。 文系は理数系の頭は使わないのではなく、文系でも理数系の頭は必要だということだと思います。 理工系でも、最近は大学院で、経営学・会計学・心理学などを学ぶことが流行です。 文系の仕事で、論理的・計量的なセンスが不要だという職場があったら、それは経営が行き詰まることでしょう。 文系も、必要なセンスを磨きましょう。

でも、本当は理系・文系と頭を区別することはできないのですがねえ。実践的なものほどトータルな能力が必要ですね。


文系出身でも数学・理科が得意だった人が高収入に

文系出身でも数学や理科が得意な人の方が、苦手な人より高収入――。京都大経済研究所の西村和雄教授(複雑系経済学)らのグループが、私立大の社会科学系学部の卒業生を対象にした調査でこんな傾向がわかった。子どもたちの「理数科離れ」が叫ばれるが、理数科嫌いは大人になって、収入面では不利という結論。結果は10月に開かれる日本経済学会で発表される。

西村教授らは調査を00年11月~01年2月に実施。東京と関西の3私立大学の卒業生のうち、6000人を無作為抽出し、主要5教科の得手・不得手と年収などについてアンケートした。回答があった23歳から57歳の1803人について分析した。

全体を得意だった教科別に平均年収をみると、最も高かったのは英語が得意だった人の909万円で、理科895万円、数学886万円が続いた。社会は872万円、国語は869万円とこれらを下回った。

さらに、共通1次試験世代以降の83年以降に卒業した人についてみると、数学が得意だった人の平均年収が737万円で最も高く、続いて理科723万円、英語694万円の順で理数系優位がはっきり出た。

西村教授は「数学や理科が得意だと選択できる職種の幅が広くなるのが収入増につながっているのではないか。特に共通1次試験の導入以降は、国立大より少ない科目で受験できる私立大の人気が高まり、文系では理数科に力を入れて学んだ人とそうでない人の差が開いたと考えられる」と話している。(10:32)