筑後川のクローバー

今の時期、筑後川のサイクリングロードの道沿いに、クローバー(シロツメクサ)がたくさん咲いている。シロのクローバーはあちこちの路地で見受けられるまさに雑草である。

ユメタウン(久留米)付近の土手下には珍しく赤いクローバー、アカツメクサが見られる。どうもここだけしか見られないので、自生している感じがしない。私の経験ではアカツメクサは春の北海道ではあちこちに咲いていて珍しい花では無い。子どもたちはアカツメクサの花びらをむしって、その先をなめていた。花の蜜が花びらの根元にあるのだ。確かにほのかに甘い。

久留米では珍しいので、3つほど摘んで持ち帰った。北海道で生まれ育った息子は、これを見て「懐かしい」と言う。子ども時代を思い起こさせる「赤まんまの花」はどこでもある普通の雑草であるが、北海道ではアカツメクサがそれである。

ところが、サイクリングロードの善導寺付近で、なんと鮮やかな赤のクローバーを見つけた。ネットで検索するとクリムゾンクローバー(ストロベリーキャンドル)とか言うものだそうだ。花の先が尖っているのが特徴だ。この付近だけしか見当たらないから、これも自生種ではなさそうだ。

このクリムゾンクローバーは4月下旬に花の盛りを迎え、その後5月中旬にはすっかり色あせてしまっていた。

筑後川のサイクリングロード沿いには意識的にクローバーの種が蒔かれているのか、楽しめます。