@ 今日の反芻・チアリ氏のおもひで
こないだ『タモリ倶楽部』をみていたら、BGM に『夜霧のしのび逢い』が使われた。タモリ倶楽部の BGM がダジャレになっていることはファンでなくともご存じだろう。ご存じない方はあのグレートな『ホームラン2号』あたりを眺めてもらうとして、この曲が流れたとき画面に映っていたのは工藤千秋という方。工藤千秋→クロード・チアリ→夜霧のしのび逢い、というわけだ。わはは。それでフラッシュバックしたのが先日の BIGLOBE の音楽配信サイトに関するニュース。そこから誘導されてチェックしに行ったら、右下の方にクロード・チアリコーナーがっ。ほー、やっぱ NEC ってば義理堅いのう、あんな問題があったのに、とか思いつつクリックしてみると……。なんだ、彼の(ほとんどメンテナンスされてない)サイトにリダイレクトされるだけか。これって、単に支払いシステムを利用してるだけちゃうん?
そんなことはどうでもいいけど、クロード・チアリはある年齢以上のパソコンマニアにとって懐かしい名前だ。ウィンドウズ以前、NEC の PC-98 シリーズが日本を支配してたころ、彼はミュージシャンとしてよりパソコンマニアとして知られ、たびたび雑誌に登場していたものである。どっかに連載も持ってたかな。その流れで(だったと思う)、NEC に請われてパソコン通信の PC-VAN で SIG を主催していた(ニフでいうフォーラム)。基本的にすべての SIG はボランティアベースで運営されていたが、彼にだけはギャラが支払われているという噂があった。だからどうってことはないんだけど、それが後のトラブルで微妙に影響を及ぼすことになる。
このまま書き続けるとバカみたいに長くなるのでハショるが、チアリ氏の主催 SIG はフリーソフト系の SIG として PC-VAN 随一の人気を誇っていたのに、側近の引き起こしたトラブルにうまく対処できず、有力メンバーに造反されて自滅する。そのころすでにニフとの闘いに決着がついていた、というか、大差をつけられており、数少ないソフト作家たちに逃げられたんではどうしようもない。ぐだぐだになっていた PC-VAN はさらにぐだぐだになり、混迷を深め、終了のホイッスルを待つだけになっていくが、それはまた別の話。そのころ世の中では阪神大震災が起き、オウムが無差別テロを引き起こすなど騒然としていた。同じ年、Windows 95が発売され、PC-98時代も黄昏れていくが、それもまた別の話である。
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