@ 今日の尻馬に乗る・叙述トリックの話
あちこちで評判のいい例の PV だけど、ごくごく初めの方でネタバレしてるよね? 叙述トリックは成立してない、ちうか、そのまんまやんけーと思うのだがどーよみたいな。だから『日々の雑記帳』の人の「よくあるパターン」という意見に賛成。あちこちでの高評価がむしろ意外なくらい。まあ、叙述トリックがあると書かれて誘導されればふつー気がつくわけだけど。
叙述トリックというと、日本の推理小説に傑作がある。上述のような理由でタイトルは書けない。楽しみをスポイルしちゃいますからね。これがいかに傑作だったかというと、最後まで読んでもトリックに気がつかないうかつな読者を生んだことである(なんやそれ)。わし、これの映像化は無理だろうと思ってたのだが、2時間ドラマ化されたことがあって、しかも小説のトリックを少しも損なっていないという離れ業を見せてくれて感心した(と記憶している)。残念ながらタイトルを思い出せず、何年も前から度々検索してるのだが発見できない。その代わり連続ドラマ化されていたという話を見つけさらにビックリしたのだった。それは成功していたのだろうか。見たい。ハゲしく見たい。再放送しる>NHK
比較的最近の評判になった叙述トリックものというと、あの映画が思い出されるわけだが、不幸なことに、わたしは早い段階でネタに気がついてしまい、その意味での驚きはなかったが、それで最後まで見るのがつらかったということもなく、それなりに楽しめた。この点で、やはり早い段階で気がつき、ケチョンケチョンに批判していた小林信彦とは意見を異にするぞ、っと。
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