@ 今日の駄反応・リテラシー共有関係の背景
『夏目房之介の「で?」』の28日分『『のだめカンタービレ』と「キャラ」の現在』にチョー駄反応。彼はこう書いている。
『西洋骨董洋菓子店』のときの阿部寛がどんぴしゃだと思っていたら、椎名桔平が「これ、アベちゃんしかいないよ」っていって決まったキャスティングで、しかもじつは原作者が彼を連想して描いていたって話は、前によしながさんから聞いてコラムに書いた。ここには、マンガのキャラクターがすでに俳優やタレントのキャラクターと相互に参照する形で共有されるようなリテラシーが成り立っていることを予想させる。今の映画、テレビのマンガ原作ブームには、そういうリテラシー共有関係の背景があるんだと思う。
ご存じの上で書かれているのだと思うが、映画の場合、基本的に役者に当てて脚本を書くのが普通だった。すると、漫画家の皆さんも、あらかじめそうやってキャラクタを造形しておけばいいんちゃうやろかという発想が出てくる。『西洋骨董洋菓子店』の例が、そのよい例なのだろう。だからといって、ブラピを想定したキャラ設定してもなあ、という単なるヨタ話でした。
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