@ 今日の駄反応・アニメについていつか思ったこと
あ、うちってアニメ枠がないことに今気がついた。と書いておけば、作ってもらえることを期待しつつ、『パプリカ』について書かれた廣田恵介氏の『550 miles to the Future』の『幼年期の終わり』を読んで、ううむなるほどと唸ったことをご報告したい。まずい、彼はこう書いた。
あと、アニメって少年少女を主人公にした方が「いい」と思うんだ。
わたしも昔から似たようなことを考えていた。ただ、私がそう考えた理由はちょっと別の所にあって、子供たちがアニメを好きな理由という方向からの思索だ。簡単に言うと、アニメに登場する大人たちは、きちんと子供と関係を持ち、場合によっては対峙したりする。現実とは大違いだけど、それこそがアニメが子供を引きつける要因だろうと。しかしそれでは、大人がアニメを好む理由は説明できない。そして廣田氏はこう続ける。
小さい頃にアニメを見ていた50歳ぐらいの人までは、アニメに相対するとき、あの誇らしくも苦渋に満ちた「幼年期の終わり」に意識が立ち返るのじゃないかと思う。どんな大人な物話をやっても、どんなハイブロウな題材を選んでも、少年少女を主人公にしておけば、大概のことは「許せる」。これってアニメ特有の現象だと思う。
思わずポンと膝を打ちたくなった。アニメ特有というのは検討の余地があるかもしれないが、かなり納得できる説のような気がしている。ただ、『ハリー・ポッター』シリーズのような映画だって同じじゃないかと問われたら、ちょっと答えに窮する。わしゃあの映画にはノれなかったんだよ、じゃ説得力に欠けるだろうか。
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