@ 今日のフラッシュバック・ウィキで共同作業
今月の2日に、『「Wikiで小説」プロジェクト始動』という記事を読み、似たようなことをシナリオでやろうと思ってたことを思い出した。実際に書くのは限定的な数人としても、多数の目に触れさせることで面白いアイディアが得られたり、穴がふさげたり、取材の手間が減ったり(疑問だが)、いろいろいいことがあるかもしれないと考えたからだ。
しかし何の目標もなく、金の出ないシナリオをただ書いても楽しくないので、サンダンス映画祭あたりのシナリオ賞に応募する作品なんてのはどうかと思い、それ用にいくつかネタを考えた(うへ)。その中のプロットの一歩手前、タネのようなものの一つを以下にメモしておくので、興味のある方はご一読を。他のネタを読みたいという声があれば、どんどん出します。
●アメリカとイラクの関係が緊張し、もはや開戦は時間の問題と思われていたころ、ABCテレビの古参キャスター、テッド・コッペルは自分の番組『ナイトライン』の視聴率低下で番組降板の窮地に立っていた。
●一方、ブッシュ政権はイラクとの戦いを正当化し、国民を鼓舞する方策を練っていた。そんな中、メディア担当の**がアメリカ軍の圧勝を、生放送で人気キャスターに中継させるアイディアを提案する。チェイニーとラムズフェルドはそれに乗り、常に政府に批判的なテッド・コッペルの起用が最も効果的であると考え、ABCの上層部に承諾させる。
●番組の存続と自身の続投を条件に出されたテッドは、ありのままに伝えていいという上層部を信じ、戦地に赴くことを決意する。
●開戦間近、テッドは米軍の一部隊とともにイラクに出発する。そして開戦。
●テッドのいる部隊は**あたりに進軍し、戦闘を開始する。戦いは米軍の圧倒的勝利に終わり、イラン軍に対する感動的なまでの公正さをテッドに見せつける。だが実は、その戦闘は彼を欺くためのやらせによるイカサマであった(このあたり『ワグ・ザ・ドッグ』風)。
●何か変だとテッドが感じ始めたころ、気候が変動し、部隊は大砂嵐に襲われる。数センチ先も見分けが付かない状況で、テントに戻ろうとしたテッドは不意に現れた下士官に呼び止められ、別の場所に連れて行かれる。
●ところが、その下士官は変装したイラク軍兵士であった。殴られ気を失うテッド。
●気がつくと、テッドは洞窟のような場所にいた。あたりには数人のイラク兵士がおり、なにやら話し合っている。やがて、その中の一人が近づき、英語で「さあいくぞ」という。そこは洞窟ではなく、地下に張り巡らされた地下道だった。
●巨大な地下道を体内巡りよろしく連れ回されるテッド。
●途中に色々(金塊強奪を試みる反動イラク人とか、フセインの影武者が何人も登場とか)あって、最終的に連れて行かれたのは、核を搭載したロケットを祭壇のようにあがめ奉るイラク軍の精鋭部隊が集結している場所であった(このあたりは『続・猿の惑星』風)。もちろんそこには司祭のごとく振る舞うフセインもいた。だが、すでに複数の影武者を見た後だったため、テッドにはそれが本物かどうか判断が付かない。
●何かあって(まだ考えていない)反フセインのイラク人による謀反などが起こる中、米軍の小隊が突入してくる。戦闘が始まり混乱は極まり……
この後の結末はまだ考えていない。普通に進めると、混乱の中ロケットが発射され、という感じなのだろうが、それじゃありきたりだからなあ。まあとりあえずそれをA案としておく。コメディでいくかシリアスでいくかで結末の処理は変わるけど、パイ投げって手もあるな(ふるすぎ)。ちなみに、テッド・コッペルは実際に戦地から中継してました。これはそれを見た時に思いついたネタです。視聴率低下で番組降板の危機というのも本当にあった話。いうまでもないが、このままでは物語にタマシーが欠けており、そこらをどこに求めるかも考えなければならない重要なポイント。
こんな風に共同作業してやろうという方はご連絡を。ただ単に原作・原案が欲しいぜという方もお待ちしております。うはははは。
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