タイトル

今回は前回に引き続き、60〜70年代の中から、「ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ」です。

私がこの2人を知ったきっかけは、池田聡さんがファンクラブの会報で「ベスト・オブ・ロバータ・フラック」の紹介をされたのが、きっかけでした。
マーヴィン・ゲイもそうだったのですが、池田さんが「きみの友だち」をコンサートで歌われたりしていたので、聴いてみようと思ったのが始まりです。

ロバータ・フラックはノース・カロライナ州ブラック・マウンテンの生まれ。
ダニー・ハサウェイはシカゴ生まれです。
ふたりともピアノの手ほどきを受け、厳しいトレーニングを積んできたので、ピアニストとしての腕も、相当なものを持っています。
ですが、ロバータのスタイルがクラシカルなのに対し、ダニーはジャズ的でスタイリスティックであるという違いがあります。
これは、ふたりのヴォーカルにも現れています。
ダニーの唱法は伝統的なR&Bに拠っているのに対し、ロバータはオーソドックス。
ですが、ふたりのデュオは完成されていると、私は思っています。
なぜなら、聴いていて心地良いから
私が、歌手や曲、アルバムを好きになる基準はごく単純です。
自分が聴いていて、「あっ、好きだ」「いいな」と、理由(わけ)もなく好きになるのって、ありませんか?
好きなことに理由なんてないのです。それに、蘊蓄をたれるほどの知識は、私にはありませんし。
脱線してしまいました。
そんな理由で、私は理由もなく、この2人が好きなのです。
この2人の曲で好きなのは、
「You've Got A Friend」「Your My Heaven」「Back Together Again」「For All We Know」
特に、「For All We Know」と「You've Got A Friend」が大好きです。

残念なのは、マーヴィン・ゲイと同じく、ダニー・ハサウェイも既に故人だということ。
しかも、彼の場合は投身自殺でした。
「もっと、聴きたい」という人って、なんで既にこの世にいないのだろう・・・

ROBERTA FLACK 
& DONNY HATHAWAY   
ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ
Produced by JOEL DORN & ARIF MARDIN

A Warner Communications Company
1971 Atlantic Recording Corporation
18P2-3086(日本盤) 

収録曲
1. I(WHO HAVE NOTHING)
 アイ
Mogul,Carlo Donido,
Jerry Leiber &Mike Stoller,Walden,
Yellow Dog & Curtis,ASCAP
2. YOU’VE GOT A FRIEND
 きみの友だち
Carol King,Screen
Gems-Columbia,BMI.
3. BABY I LOVE YOU
 ベイビー・アイ・ラヴ・ユー
Ronny Shannon,14th Hour-Pronto,
BMI.
4. BE REAL BLACK FOR ME
 ビー・リアル・ブラック・フォー・ミー
Roberta Flack,Donny Hathaway
&charles Mann,Kuumba.
5. YOU'VE LOST THAT LOVING FEELING
 ふられた気持ち
Barry Mann,Cynthia Well
&Phil Spector,
Screen Gems-Columbia.
6. FOR ALL WE KNOW
 フォー・オール・ウィ・ノウ
Sam M Lewis&Fred coots,Leo Feist,
ASCAP.
7. WHERE IS THE LOVE
 恋人は何処に
Ralph MacDonald&William Salter,
Antisia,ASCAP-Lonport.
8. WHEN LOVE HAS GROWN
 愛が芽生えて
Donny Hathaway&Eugene McDaniels,
Kuumba,ASCAP.
9. COME YE DISCONSOLATE
 カム・イェ・ディスコンソレイト
Traditional Arranged by
Roberta Flack&Donny Hathaway
Kuumba-Black Sapphire,ASCAP
10. MOOD
 ムード
Roberta Flack,Black Sapphire,ASCAP

初めてこのアルバムジャケットを見たとき、正直に言えば「うげげ」と思ったのでした。(^ ^;)
だって、なんか気持ち悪いんだもの。白い模様は、よく見ると「手」なんですよ。
慣れてくると、味がある。(ホントか?!)
このアルバムは「美しい」です。
2人のデュオが見事に調和されて、そのバランス感が絶妙だと思います。
ちなみに「For All We Know」では、ロバータがピアノを弾いています。
私は、この曲を聴くと泣けてくるんです。なんか、せつなくなるんです。曲やアレンジも綺麗。
それに、なによりダニーの声。ロバータのピアノと会話をしているようです。
10曲目の「MOOD」は、唯一のインストゥルメンタル・ナンバー。ロバータのピアノとダニーの電気ピアノとの、静かなダイアローグです。
ちょっと、哀しげな曲です。