●調剤事務管理士の資格



薬剤師免許を取得してから、もう何年も経ちました。私たちが薬学部を卒業した頃は調剤をしている薬剤師は今のように多くはなく病院・診療所等の医療機関、そして少しではありますが一部の地域にできていた調剤薬局。当時、私の家の周りには調剤薬局はありませんでした。

今までの勤務において、病院の薬剤師→OTCの薬剤師→調剤薬局の薬剤師 という軌跡を歩んできた中で、いま自分自身がしなければならないこと・・・

・・・いろいろ振り返って・・・これからのステップも考慮したとき・・・

いま一度、原点に立ち返り、断片的な知識の整理整頓が必要と判断しました。

まず第一に必要なこと・・・薬のことは当然ですが、それよりも先に、業務上の基礎補強として・・・

保険調剤の知識の整理整頓が必要・・・

→知識が整理された良い資料はないだろうか・・・?

このように、考える中でめぐり合ったのが・・・通信教育の講座。

テキストはわかりやすく整理整頓され、・・・いまこのテキストで事務知識を習得され現場で働くようになる事務員さんは本当に恵まれているなあ・・・と痛感しました。

わかりやすく整理整頓されたテキストですが、習得するのは大変でした。

昨年の11月末に教材が届き、今年の1月中旬に修了しましたが、休みの日・年末年始の大半をレセプト作成にあてていました。

在宅受験が可能ということで、3月中旬の調剤事務管理士の試験にも挑戦しましたが、この試験も結構大変でした。

何日も自宅で試験問題のテキスト、これまでの通信講座のテキストを習得するために時間をかけました。

試験問題を解答して提出したときは、・・・不合格だな!・・・と思ったのですが、なんとか合格(合格率;53.8%)することができました。

ここまで文章を読まれて、それがどうしたのだろう?何か無駄なことをしている・・・と思われる方も多くおられると思います。

なぜなら、・・・調剤事務管理士とは、『保険調剤薬局で多忙な薬剤師をサポートし、医師が交付した処方せんの受付けや会計、保険請求のレセプト作成などの、事務全般を担当する』仕事なのですから・・・。

でも、かつて調剤薬局というものが、社会にあまりない時代に薬学部を卒業したものにとって、このように整理整頓された素晴らしいテキストは非常に役に立ちます。おそらく、これからの自分自身の業務上の土台としても・・・。

もちろん、調剤薬局で、これから事務員として働こうと考えられている方々が、この講座・資格をもっているから、すぐに現場で実践的に働けるというものではありません。しかしながら自分自身の土台として習得しておかれたら日常業務において強い味方として役立つと考えます。

わたしも、ときどきテキストを参考にしながら、日々の業務を歩んでいこうと考えています。