調剤薬局におけるエリア担当者!





むかしの街の小さな薬局では考えられなかったことではあるが、医薬分業の普及により、あちこちに見られるようになった調剤薬局。

それぞれの調剤薬局の外観は比較的小さなものが多いが薬局の名称が違っていてもチェーン展開をしているものも数多くある。



ある程度規模が大きくなっていくと、各店舗を効率よく管理・サポートしていくことを目的として、エリア担当者というものをおく調剤薬局もあるようである。

エリア担当者の役割は、調剤薬局の開設者の意向により様々ではあるが、一般的に次のような内容があげられるようである。

・エリア内店舗の応援、業務内容のチェック、医療機関対応、人員調整、店舗巡回による状況確認等



エリア担当者とは、「開設者と管理薬剤師をつなぐ重要なパイプの役割を果たすためにあるものである」と、私は考える。

ただし、エリア担当者が自分自身の考えだけで一人歩きをはじめると組織としてのリズムが乱れてしまうことも注意しなければならない。

あくまでも”パイプ ”である。そこに主観を入れるべきではない。

なぜなら、法律上、エリア担当者というものは明記されていないからである。法律上の責任はない。

薬局においては、法律上、開設者と管理薬剤師の関係のみである。



もし、悪い ”エリア担当者”がいて、いかにも開設者の意向によるものであるということでエリア内の店舗に指示を出し、また自分自身の感情だけで、気に入った店舗には多くの人員配置をしていたら、どうなるであろうか。

そして、忙しいのに単に”エリア担当者が”気に入らないからというだけで、気に入らない店舗に適切な人員配置をしていなければ・・・。

結果として人員不足からくる様々なミスを引き起こした店舗に対して、”エリア担当者 ”の責任はない。



PS:将来において、{開設者ーエリア担当者ー管理薬剤師}というラインが法律上、明記されることがあれば、”エリア担当者 ”は、単なる ”パイプ ”ではなくなる。






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