疑義照会の時間を待てない患者さん!
以前にも、お話ししたことがありますが、診察を受けるまでの待合室での時間は本当に長いですね!でも、スタッフのみなさんは一生懸命です。みなさんも大変ですが、がんばって下さい。
診察が終わって、院外処方せんを受け取り近くの薬局へ持って行き、そこでまた待ち時間があったら、イライラとされる方もおられますよね。
でも、<調剤を素早く迅速に行います!>とPRしている薬局は例外として・・・、処方せんのどこにも・・・早くできます・・・とは記載されていませんよ。
先日、こんな患者さんがおられました。
その患者さんも、お医者さんで長い間待ち時間があったようで・・・ところが、残念なことに持ってこられた処方せんに不備があったんですよね!
いわゆる・・・疑義照会・・・をしなければならない処方せんでした。
みなさん、ご存知でしょうか。
薬剤師法第24条によりー薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない。ーと定められていることを・・・。
患者さんのお気持ちもわかりますが、不備な処方せんは疑義照会の結果を待たずに、患者さんへお薬をお渡しすることはできないのです。
返事はすぐにあることもありますが、忙しいときなど連絡がつかないこともあり、時間がかかることも多々あります。
ゆとりのある時間はともかくとして、次々と処方せんが持ち込まれるときは、処方せんを持ってこられた患者さんにお薬をお渡しす上で、順不同なことも生じます。
わかりやすくいえば、・・・疑義照会の結果待ちの間に、先に他の患者さんにお薬をお渡しすることもある・・・言うことです。
残念なことに、その患者さんは疑義照会の結果待ちの間に他の患者さんにお薬をお渡ししたことに憤慨されたんですね。
幸いにも、お帰りになられる前に疑義照会の返事があり、訂正された正しい処方せんをお持ちになり、気に入った薬局に行ってもらうことができました。
処方せんにも記載されていますように、処方せんは ”全国どこの保険薬局でも 調剤できます。”
処方せんを受ける薬局は患者さんを選択することはできませんが、患者さんには薬局を選択することができるのです。
よく効く薬も、”イライラとしていたら効かなくなる” こともあります。
患者さんが薬局を選択され、選ばれた薬局は、処方監査をし、疑わしい点があれば、処方せん発行元の医療機関に確認しなければなりません。
ご本人が選ばれて薬局の扉を開けておられるのですから、不満がある場合には無理をせずに、ご自身のタイプにあった”かかりつけ薬局”を選ぶように頑張ってください!
『みなさまにお薬などを正しく安全・安心に利用して頂きたい・・・』 それが私たちの願いです。