★薬局の架け橋となったタイムレコーダー★
ラポール(rapport)とは、フランス語で ”橋を架ける” という意味が語源である。
ここに1台のタイムレコーダーがある。
2005年12月から2023年6月まで、毎日従業員の出退勤を見守ってきたレコーダーである。
薬局の譲渡によりその場所での役割は終えたわけではあるが、荷物整理をしていたら、処分をしたものとばかり思っていたレコーダーを、持ち帰った荷物の中から見つけることができた。
とは言っても数ヶ月間、電源がはいっていない。
おそるおそるコンセントに電源を接続してみる。
動いた。
時刻も正確であった。
あれから1年あまり、
いまはリビングのアクセサリーとして時を刻んでいる。
20年近く薬局の中の狭い場所から従業員のさまざまな場面、歴史を見守ってきたレコーダーである。
いまはこのタイムレコーダーが居た場所で、地域の薬局としてバトンを受け継いだ薬局が新たな青空のように澄んだ歴史を刻んでいることであろう。
リビングのアクセサリーとなったタイムレコーダーはここからこの瞬間からSNSを介して大きな社会の時を刻むタイムレコーダーとなる。
いつまで時を刻むのかを毎日見届けていきたい、あるいはいつまで時を刻むのかをこちらがタイムレコーダーに見届けられているのかもしれない。