ゃんいん平湯

 

HAL 1才1ヶ月

にしてキャンプ暦は数知れず。だが、ちゃんと遠出のキャンプは初めてである。さぁ、何から準備したらいいのか!!!

 

HALキャンプに必要な物

●ふとん!(寝袋だと、慣れない為寝にくいかもしれないから。あと、キャンプ用のマットは幅がせまくて、HALの寝相じゃすぐはみ出るから。)→これは大正解。車はフルフラットでも段差が結構あるので、ベビー布団のマットを持っていってよかった。

●ベビーフード(キャンプだと、わりと酒の肴みたいなものばかり食べるので、これは必要。)

●フリースのねまき!(これからは必要だと思い、GAPのセールで購入。2歳用なのでまだぶかぶか。足元までついているタイプのもの。)

ごきげんでカメラに向かってポーズ

5月4日

朝、起きるといい天気である。HALは4月30日に、40度近い熱を出したので、今回はどこにも行かれないとあきらめていたのだが、4日の朝の時点では、せきもほとんどしていない。

「岐阜、行く?」

「行っちゃおうか?」

決まったら話は早い。起きて、「まんまー(めしのこと)」とわめいているHALをほったらかしにして、両親はせっせとおでかけの準備。8時頃に起床したのに、10時には家を後にした、、、、。関越所沢インターに入る。が、すでにそこから渋滞である。

「はー、、、。」

ためいきをつく運転手父の後ろでは、広い車内に母も子もルンルン。

「まぁ、あせらず行こうよ!いやー広い車はいいねー。超快適!」

最初はご機嫌だったHALだが、渋滞が続くとだんだん不機嫌に、、、。持ってきたおもちゃもすべて与え尽くし、機嫌をとる母ヘロヘロである。上信越道に入ったあたりでは記憶はあいまい。母も子も爆睡であった。

 

 

埼玉から250キロ。あと少しでキャンプ場だというところで、またもやヘビーな渋滞。せまい山道に延々と車の列が。

「てぃりりーりりーりりりりりー」(Dの携帯の着信音。YMOオタクのため曲はライディーン)

「はいもしもし」

受話器の向こうには、すでに目的のキャンプ場に到着して酒を飲んでいる友人Sマンさんの声が。近くのスーパーは、6時閉店だそうだ。そのころすでに時計は5時半。間に合うのか?ビール!しかし一向に渋滞は解消されない。するとまた「てぃりりー・・・・。」親切なSマンさん、私らのかわりスーパーに行ってくれるという。おまけにヘビーな渋滞にはまった我々を誘導して、あやしい田舎の裏道まで案内してくれるではないか!なぜこんな道を知っているのだ。Sマンさん!

 

なにはともあれ、ようやくキャンプ場に到着。さっそくよく冷えたビアーをぷしゅっといきたいところだが、テント設営をしなくちゃいけない。フリースを着せてHALを外のドカシーの上に置くと、さっそく覚えたばかりの「ひとりたっち」を皆に披露。長いチャイルドシート生活に疲れた彼は、外でのびのび出来るのがうれしいようだ。その間にテントをはり、炊事道具を出し、ランタンに灯りをつける。今回のために新調したランタンはコー○マン社のスーパー明るい優れものである。バイクではでかくて絶対積む気のしないものだが、車だからいいのである。おまけにツーバーナーまで買ってしまった我が家は、すっかりオートキャンプ族となる。しかし子供もまだ赤ん坊だし、夜暗いのは夜泣きの元になるおそれがあるので、明るいランタンもまた必需品かもしれぬ。

 

やっとぷしゅ!しかし寒い。平湯地方の夜の推定気温は2,3度といったところか。真冬の寒さである。HALも暗くなるとこわいのか、機嫌が悪くなり、ずっとぐずっている。ベビーフードを温め、とっとと食べさす。この寒さじゃ幼児にはこたえるだろう。さすがにずっと外にいたためか、8時にはぐっすり寝てしまった。車をフルフラットにし、私の寝袋とHALの布団を並べた。Dは一人で広いテントで寝る。夜中1度HALが起きたときにヒーターを入れたが、すぐに消す。朝まで寒くはなく、疲れていたHALもぐっすり寝た。

山はきれいなんだけど、ドカシーがね、、、。

 

5月5日

またもや天気は良く晴れている。よしいいぞー。お湯をわかし、コーヒーを入れる。「まんまー」とやはり朝から騒いでいるHALに、スープとパンの朝食を与える。おなかが落ち着くと、芝の上をハイハイし始める。草や泥がつきまくる。母としてはその光景はストレスになるのだが、子供は外できたなくなって遊ぶのが当たり前なので、みてみぬふりをする。HALをつれてのアウトドアで困るのは、奴はとにかくよだれの多い赤ん坊なので、よだれかけだけはせっせと洗わないと品切れになってしまうことだ。よだれかけをしないとどうなるかって言うと、上半身前の部分のみ、びちゃびちゃになってしまうのである。これはホントである。ただ、キャンプ場じゃ洗濯なんてできないので、着替えは大量に持ってくる必要がある。炊事場でよだれかけを洗い、テントの上にひろげる。この天気なら、すぐかわくだろう。よかったよかった。

 

一緒にキャンプしていた友人たちは、次々とバイクで出かけていってしまった。HALをつれ、河原に降り、川の水をさわらせると、うれしそうにジャブジャブやる。そんなこんなでのんびりし、昼をつくって食べ、近所の温泉センターに行くことにする。新平湯温泉、ヘルシーランド奥飛騨。Sマンさんの持っていた割引券をもらい、大人一人800円。いくつかの風呂と、露天風呂。ま、値段はこんなもんだろって相場。他の人がたくさんいる風呂は、HALは緊張するのか私からべったり離れようとしないのだが、上がってじゅうたん敷きのトレーニングルームに行ったとたん、すごいうれしそうにハイハイで猛ダッシュ。いろんな器具をさわり、はしゃいでいる。あんまり長時間外でも疲れるだろうからと、しばし屋内でのんびり。

 

キャンプ場に戻ると、外にすっかり慣れたHALは、つたえ歩きをしながら車の周りをぐるぐる楽しそうだ。でも奴のさわる車の下部分や、タイヤなんかはたいていきったないので、やっぱり母は見て見ぬふりをする。

テントでお昼寝中

そろそろ夜も近づいて、晩飯の支度にとりかかる。昨日の晩は暗い外におびえていたHALが、今日はすっかりアウトドアに慣れてしまい、あちこちつたえ歩きで動き回る。ツーバーナーなんかに手をつっこむと大変なので、目が離せない。よってろくにビールも飲めないのだぁ。高山方面に出かけていたSマンさんとYおぢさんが、なんと飛騨牛を購入してきてくれた。飛騨牛だ飛騨牛。ひとりあたりありつけたのはたったの3きれだったが、七輪で焼いた肉のうまいことうまいこと。他にホタルイカのしゃぶしゃぶなんかもあって、これだからキャンプはやめられない。

 

夜も更け、一行は栃尾温泉の荒神の湯へむかう。ここは露天風呂のみ。入浴料金は寸志。(200円程度だそうだ。)寒い夜には風呂に限る。一応男女しきりがあり、脱衣所もある。男性一行はビール片手に出撃。うらやましい。我が家は車でHALがすっかり寝てしまっているので、両親交代で入浴する。ホントはここでゆっくり、、、したいところだったが、なんせ翌日はHALを小児科に連れて行かねばならなかったので、泣く泣く平湯を後にし、一路我が家へ。ま、病み上がりの1歳児を連れてきたので仕方なし。しかし強行軍の岐阜キャンプであった。