信州北陸&奥飛騨キャンプ2002(2002.5.1~5)

 

2002年のGWは、長野県黒姫高原から日本海側にぬけ、富山をまわって平湯にピットインし、キャンプのち帰宅という旅をすることにした。最初の日は、いつもお世話になっている黒姫高原のペンションニョッキへ。おいしい食事と楽しいひととき、ありがとうございました。

 

トロッコ列車

黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗ってみよう、ということになった。宇奈月温泉街の有料パーキングに車を停めて駅へ向かう。宇奈月なだけに「うなずきマーチ」がエンドレスで流れているかと心配したが特にそんなこともなく、駅に到着。

平日なので団体客も少なく、普通車は6割の入り。売店でちまきずし、ビール等を購入し乗車。今回は1駅だけ乗って、黒薙温泉に浸かって帰るという寸法なのだ。

列車は黒部川のV字峡谷の壁面に張り付くように走る。牽引する電気機関車はスモールサイズでちょっとかわいい。

と、2つ前のイスに座ったカップル、最初はおとなしく座っていたのだが、トンネルが多くなってくると、男が女の腰に手を回し、なんとオシリを怪しくナデナデしはじめたではないか! おいおい、3歳児が見ているぞ!そういうことしたいんなら別にトロッコ列車じゃなくてもヨイのでは!ま、きっとトロッコ列車独特のコトコト音が、鉄オタとは別のエクスタシーを増幅させるであろう。

 

黒薙駅長さんと。ニコニコしてとても感じのいい方であった。ここには書けないが、ちょっとしたサービスもしてくれたのだった。

「明日からは臨時列車増発で忙しくなります」

とのこと。思い出をありがとうございました。黒部にまた来たいという気になりました。

 

黒薙駅にて。

下車してみたものの駅は断崖絶壁の上。温泉へはどう行けばよいのだ??とりあえず駅長さんというか1人しか居ない)に尋ねてみる。

「あ、えーっと、そこのトンネルを歩いて行ってください。」

指さされたのが、まるっきりそのまんま鉄道用というか、電力会社専用の支線トンネル。暗闇の中に誘導灯が白く点々と続いている。

「15分ぐらいで行けますので。」

これは結構楽しいかもしんないぞ、と立入禁止のロープをまたいで突入。

中にはいるとひんやりと冷たい空気に包まれた。ハルは怖がるかと思ったがけっこうノリノリで線路の上を歩いている。振り返ると、さっき入った入り口が遠くに光って見える。トンネルは素堀で、ときおり頭上から冷たい水が滴り落ちてくる。ちょっとした探検気分、インディジョーンズみたいだ。

10分ほど歩くと「黒薙温泉→」という分岐が登場。本線はまだまだ奥へ続いているが、そっちは本当に行ってはいけない方みたいなので指示通りここで右折。ここからは線路はないがいっそう狭くなり、下り坂になっている。

傾斜が急になり、川の水音が聞こえてきたと思ったら不意に出口が現れ、もとの明るい世界に戻った。新緑がまぶしい。

石段を降りていくと一軒宿があった。声を掛けるとおじさんがでてきた。露天風呂は大人1人500円、3歳児無料。聞けば混浴と女性専用の2つの露天風呂があり、今は誰も入っていないとのこと。

「チャ〜ンス!」

世の中温泉は多々あれど、家族3人で独占できる露天風呂はそう巡り会えるものではないのだ。早足で川沿いの遊歩道を下っていくと、立ち上る湯煙が見えてきた。ホントだ誰もいない。

が、仮説テントの更衣所で着替えていると、中年の夫婦がやってきて風呂をバックに記念写真を撮っていった。知床のカムイワッカとかでもそうなのだが、服着たままこういう場所で記念写真撮るのは反則なんじゃないかと思うんですがね。

「撮るならチミたちも全裸になりなさい。」

そう思いませんか、全国露天風呂ファンの皆さん!

しかしその後は完全に我々だけになり、新緑・青空・黒部の流れ、みんな独占。いやもう最高、ざまーみろ。

 

 

白川郷

夕暮れの白川郷@世界遺産は本来の飛弾の静かな山村という雰囲気を感じることができた。ここのきっと明日からは観光客でゴッタ返すのだろう。

貧乏なので2日目は道の駅泊である。魚津で買ってきた海の幸を豪快に七輪で焼いて食す。ホタルイカの刺身もうめぇ〜。

北海道の「道の駅日高」では大型トラックの排気ガスに悩まされたが、その教訓を踏まえてポジション取りをしたおかげで今回は安眠。ときおり「ボーボボボボ・・・」とピットインしてくるヤン車に目を覚ますこともあったが・・・。

 

平湯で見る成長の記録

平湯も今年で3年連続。同じ時期に同じ場所で撮った写真を見比べてみると、ハルの成長ぶりが一目瞭然、感無量。

2000年

 ハルはヨチヨチ歩きだった。

 おとうやんは釣りをした。

 おかあやんはビールをたくさん飲んだ。

2001年

 ハルは三輪車に乗れるようになった。

 おとうやんは釣りをした。

 おかあやんはビールをたくさん飲んだ。

2002年

 ハルは自転車を操るようになった。

 おとうやんは釣りをした。

 おかあやんはビールをたくさん飲んだ。

・・・親は・・・成長止まってるなぁ・・・。