Stanley Park
スタンレーパークは今日も雨
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 ダウンタウンから車で約10分ほどのところにある、とても大きな公園です。どのガイドブックにも必ず載ってるんで、行き方やみどころはそれらを参考にしてくださいな。我々はレンタカーを借りていましたが、路線バスやトロリーバスでも行くことが出来ます。パーキングは随所に設けられているので不便はありませんし、散策路やサイクリングロードも充実しています。1日かけても全部を回ることは不可能だと思いますが、特に訪れた日は雨だったため、ごく一部しか見られなかったのが心残りです。なお、車で行く場合、園内の道路は一方通行が多いので、予めパンフレットを入手しておくことをオススメします。ホテルや観光案内所などで手にはいると思います。
 ということで、異国の地の運転にガチガチのやませみパパ、何とか公園にたどり着き、大きくため息です。

   ※ 園内を車で走るときには、
    ○パーキング(いたるところにある)に駐車すること
    ○制限速度(概ね30キロ)を守ること
    ○一方通行が多いので気を付けること
    といった点に留意していれば問題ないと思います。

 

プロスペクト・ポイント Prospect Point

 公園随一の展望スポットで、バラード入江とそこに架かるLion's Gate Bridge、そして対岸の町並みを一望できます。ハルはぴーちの手を引っ張って、階段の上り下りに夢中。と、足下にガサゴソと動くモノが・・・アライグマが現れました。すると周りにいたカナダ人たち、一斉に狂喜して写真を撮りまくりです。たいして珍しい動物じゃないと思うんですが・・・。公園では動物に餌をやることはレギュレーションで禁じられてますが、人間に囲まれても動じないところをみると餌付けされているのでしょう。そこへ戻ってきたハル殿様、目ざとくアライグマを発見し釘付けに。次の場所へ移動しようとしても、
「いやーよーいやーよー」
と地べたに座り込み、押しても引いても動かなくなる始末。ちなみにアライグマは結構気が荒い動物なので、うかつに手を出したりすると噛まれることがありますので、特に子連れの人は気を付けてね。

階段を登ったり降りたり・・・はハルの好きな遊びの1つです。ぴーちの手を引いて、いつ果てるとも知れぬエンドレス昇降が続きます。対岸に見える山の向こう側はウィスラーあたりなんでしょうか。

アライグマがひょっこり現れました。彼の関心は一気にシフト。しかしハルが一方的に友好関係を迫ったため、アライグマ君はフェンスの外にさっさと逃げてしまったのでした。アライグマ、僕はあんまり可愛いと思わないんですけど、カナディアンにはなぜか大人気で、取り囲んでシャッターの嵐でした。

 

セカンド・ビーチ Second Beach

 こじんまりとした砂浜で、夏はビキニのねーちゃんたちがそこらじゅうに寝っ転がっている姿が容易に想像できます。しかし今は真冬、代わりにヒメハジロ(鳥ね。日本では超レア)、アラナミキンクロ(これまた鳥・日本ではレア)、ボナパルトカモメ(いいかげんにしろって?ちなみに日本では超レア)たちが出迎えてくれ、ねーちゃんよりも嬉しいワタクシでありました。

セカンド・ビーチでアラナミキンクロSurf Scoter(通称アラキン)を見つけました。ちなみに同じ仲間にビロードキンクロという鳥がいるんですが、そっちは略してビロキンと呼ばれてます。いずれにしても、この和名をつけた人はファンキーだと思います。写真ではわかりませんが、この鳥はなかなかサイケな顔立ちをしていて、よくデコイ(鳥の置き物)のモデルにもなってます。

 

バンクーバー水族館 Vancouber Aquarium

 公園内にある数々の施設の中でも、最も子供に人気がある(であろう)施設。ちなみに入場料は大人1名でC$14弱と、ちょっと高め。展示内容は、バンクーバー周辺の海洋生物と、なぜかアマゾンの淡水魚。屋外の大水槽にはシャチ、オットセイ、ベルーガ鯨、ラッコなどもいたりします。雨で閑散とした公園の中でここだけは熱気がムンムン。カナダっ子もたくさん来てました。ハル殿様も、頭上を泳ぐ魚たちに、のっけから興奮レッドゾーン。

バンクーバー水族館の大水槽にかじり付くハル。水族館は2回目ですが、5ヶ月児のときに行ったサンシャイン水族館(池袋)では、ホゲーっと水槽を眺めていただけでした。今回は、皿の上でしか見ないマンマの一品「シャカナ」が何たるかを瞬時に理解したようで、水槽を叩いて大喜び(叩いちゃダメよ)。


 この水族館のエライところは、ショータイム(餌の時間やちょっとしたスキンシップなど)にも、きちんとその動物の生態を解説していたこと。日本でもイルカやアシカのショーはいたるところで行われてますが、芸をさせるだけでは水族館たる意味がなくなっちゃいますからね。インストラクターの話を(乏しい英語力で)聞いていたところでは、きちんとシャチなりラッコなりの生態を、子供にも(僕にも)わかるように解説していました。 

地元の小学生?とおぼしき集団が、水族館の一角に敷物を広げ、魚のパズルをしたり、絵を描いたり・・・と遊び始めました。どうやらクラスの課外授業のようです。しかし、オモチャを目にしたハル、寸分の迷いもなく踏み込んでいきます。彼に国境はないのです。突然乱入してきた見ず知らずの幼児(しかも日本人)に、カナダっ子はしばしボー然としていました。

ロスト・ラグーン Lost Lagoon

 公園内最大の湖で、ここもバードウォッチングのポイントです。湖畔にはNature Houseなるものがあって、公園内の自然に関する情報を得ることが出来ます。ちなみにここに置いてあるカモのポスターは、鳥オタク心をくすぐる一品です(「FREE」って書いてあったから貰って来ちゃったけど、ホントにタダでいいのか?というほど出来がいい)。

 散策路が湖畔に沿っていて、しかもカモたちは足下まで寄ってきますから、双眼鏡などなくても十分にバードウォッチングを楽しめます。ハル殿様はカナダガンの群れがお気に入りのようで、「ガーガー!」と友好を迫りますが、未知の生物が急接近されたカナダガンは、そそくさと遠くへ行ってしまうのでありました。ダウンタウンからはタクシーで10分、C$8(=700円ぐらい)なので、気軽に行けるのもヨイです。

(鳥オタクのバードウォッチング・メモ)
 Common Loon
 Double-crested Cormorant
 Canada Goose
 Mallard
 American Wigeon
 Greater Scaup
 Lesser Scaup
 Surf Scoter
 Barrow's goldeneye
 Bufflehead
 Common Merganser
 Red-breasted Merganser
 Bonaparte's Gull
 Ring-billed Gull
 Mew Gull
 Herring Gull
 Glaucous Gull
 Northwestern Crow
 Rufous-sided Towhee
 House Sparrow

 水鳥だけでなく、森の小鳥類も期待していただけに、天候の悪さが悔やまれるところです。ヒメハジロとボナパルトカモメはセカンドビーチで見たんですが、彼らはなんと屋外プール(もちろん冬期閉鎖中ですが)にいました。アラナミキンクロも、日本では海の波間に浮かんでいる鳥、というイメージが強いですが、ここでは至近距離で見ることが出来ました。


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