覆面座談会・サイパンの光と影
Y:おつかれさまでした。今年に入って2回目の海外となった今回のサイパンですが、まずはじめに、道中のことから伺いましょうか。
P:今回は飛行機の座席が3席になったし、3時間しかかからないから楽勝楽勝。ノースウェストは機内食はいまいちだけど、まあ快適な空の旅でした。機内食もゆっくり食べられました。帰りなんか、ハルはほとんど寝ていてくれたし。
Y:サイパンの居心地はどうでしたか?
P:少なくとも日本人は完全にカモとしか思われてないね。期待はしてなかったけど、物価は観光地価格だし、料理も美味くはないし。
Y:確かに食事は美味くなかった。あの価格であの料理を日本で出したら1ヶ月で潰れるんじゃないかな(笑)まあ、我々は中途半端にケチったけど、金に糸目をつけずにトップエンドの店にいけば、本当はおいしいのかもしれない・・・とフォローしておきましょう。
P:チャモロの人たちがみんなフレンドリーで子供に優しかった、というのがまぁ救いといえば救いかな。
Y:最後に行った韓国料理屋のおねえちゃんと比較すると、その差は一目瞭然だな。オレはあれほど無愛想なウェイトレスは初めてかもしんない。では続いて、今回の旅で印象に残った場所をどうぞ。
P:やっぱり「オブジャン・ビーチ」は外せないでしょう。これまでに行ったビーチの中でも1,2を争うと思うよ。現時点で、波照間と双璧かな。帰国後に神奈川の海をみて、「サイパンの価値はやっぱりあの海だったんだ」と思いましたね。
Y:同感ですな。僕はスーサイド・クリフが印象的だったかな。あそこに限らず、戦争の悲しいエピソードとサイパンの美しい景色があまりに対照的で、すごく不思議な雰囲気にとらわれたというか・・・まあ、行ったヒトにしかわからないだろうな。では逆に、今回の旅で何にいちばん苦労しましたか?
P:ズバリ、帰りの池袋〜自宅ですね。ちょうど通勤ラッシュにぶつかったので、ハルを抱いた状態での30分が長かったなぁ・・・。子供抱いてても、いかにも「南の島で遊んできました!」みたいなウチらに、誰も席なんか譲ってくれないしね。
Y:あのときは3駅ぐらいずつ交代でハルを抱いてたけど、「チャモロ人だったら譲ってくれるんだろうなー」と思ったよ。そういえば、アナタが妊婦だった頃にも、優先席ですら誰も譲ってくれなかったということがあったね。こういう親切心とか、公共の場所でのマナーという意味で、もしかしたら日本は世界一の後進国かもしれない。では、今回の総括を。
P:緊張感のない海外旅行でした。次は英語を喋れるところへ!!
(2001.8.8 国内某所にて)