岡村孝子の透き通るようなやさしい声で、メロディもやさしいので、ちょっとさみしいときに聴くのにちょうどいい感じです。詞を読んでみると、失恋の歌なんですが、自分がふったほうではないかと思われます。それは最後の「さよなら 私が決めた答えだから 思い出を抱きしめて 心の瞳をとじた」とあるからです。自分が別れるって決めたんやから、がんばろうという自分への応援歌なのかな。
やさしい感じの歌なんですが、びっくりするような箇所もあります。
「着なれた上着をいつかぬぎすてるよう きっと誰もが進むのね 悲しいけど」。
着なれた上着っていうのは、わかるけれども、それを脱ぎ捨てることを、人との「別れ」に例えるのは、ちょっとびっくりします。わたしはどんなヨレヨレの上着でも、脱ぎ捨てるようなことは、たぶんしないと思います。
これは別れの歌といっても、ふったほうの歌のようですが、「ふられる」ほうが傷つくのはよくわかるのですが、「ふる」側もどうして、落ち込んでしまうのでしょう。自分のことをよく思ってくれているのに、その気持ちに応えられないということに、落ち込むのかなぁ。あんまり、ふったことない(というか、ふるような経験がない)から、よくわからないです。
(つづく)