Miss You  詞&曲 岩里祐穂  /今井美樹

 失恋の歌ということはたしかなのだけれども、ふった歌なのかふられた歌なのかわからない。「どうして終わらせたのだろう」とあるから、自分の意思で終わらせたのだから、ふった歌なのかもしれない。
 でもふったわりには「I Miss You」と未練いっぱい。ふられるのとふるのとどっちが辛いかって、やっぱりふられたほうだと思うけど、でも、ふったほうもかなりダメージがあるのかもしれない。たしかに「あなたのこと好きではない」ときっぱり言うのに躊躇がないはずがないくて、まして、「あんなに愛して確かめ合った二人の日々」があるならなおさらでしょう。
 一度、好きだった人がなんで好きでなくなるのかなぁと、ふと思い出してみて、わたしにはそういう経験はないことに気づきました。「付き合ってる」人に、お別れを言ったこと、ありません。まぁ、わたしの性格からしてそういうことは、言えないでしょう。

 わたしのことはさておき、この歌は今井美樹さんがしっとりと歌っていて、「I Miss You」と歌詞にあるけれども、そんなに失恋の歌って感じがしないです。ふんわり想い出をなつかしんでいるって感じで、そんなに辛い思いは感じられません。むしろ自分の失恋に酔っているように感じるのは、ちょっといじわるかな。