この曲は、こうやって詞を写してみるまで、失恋の歌とは思いませんでした。アンルイスが余裕で歌っているという雰囲気です。
でも詞をみてみるとかなり濃い歌であることがわかりました。
「悲しみを身ごもって優しさに育てるの」なんて、言葉、女からしかでてこないでしょう。だから「WOMAN」なのだと納得です。「女なら耐えられる痛みなのでしょう」もね。
もちろん、女だから耐えられる、男だから耐えられないということはないと思いますが、こんなガマンできないようなことが起こったら、何がなんでも耐えないと仕方ないんですが、耐えるためやったら「女なら耐えられる」と思い込めばいいわけですから。
もうひとつ「あの日あなたと踊ったドレス 冬の海へと流しにきた」というのは、心情としてわたしはよくわかります。もちろん、ドレスももってないし、踊らないけど、「この服、あのとき着ていたんや」というのは、強烈に自分のなかに刻まれてしまいます。気にしなくていいのになぁと思うけど、でも気にしてしまいます。
それとか待ち合わせ場所。相手によっていろいろ待ち合わせ場所があるんですが、結構辛い失恋をした相手と待ち合わせをしていた場所の横を、いまだによく通るのですが、わざとでなくて必然的に。通るたびに胸つかえそうになりますから。
ハナシはそれますが、待ち合わせ場所で、結構、気に入ってたのは、本屋です。梅田の紀伊国屋は混んでいてダメやけど、京都の駸駸堂(もうないか?)や丸善。「どこのコーナーにいるかな?」って感じ。
でもそういう相手は、ちょっと背伸びしないと付き合えなかったので、長続きしませんでした。