エピローグ

 こうしてわたしの丹後への挑戦は終わりました。
 2回目の100キロ完走は、嬉しい限りです。
 たくさんの方に応援していただきました。そして、たくさんの方にお祝いの言葉をかけていただきました。
 ほんとうに嬉しくて嬉しくて、お祝いメッセージに応えるたびに、完走できてよかったと思いました。

 とにかく完走することを目標に、ストイックにタイムを追った第1回目。
 第1回目のタイムにどこか惑わされつつも、レース前半の体調不良で、方向感覚を失ってしまった今回。
 去年は、後半は1キロ、1キロが遠くて、長くて、辛くて辛くて仕方なかったのに、今年は、自分が今、走れていることが不思議で、前へ前へと進むことができました。

 地獄をみた前半、久美浜の景色をみても感動できませんでした。
 景色を美しいと感じることができた頃から、体調が戻り始めていました。
 そして後半は、日本海の美しさに何度も感動しました。

 地元の方の応援は、ほんとうに力になりました。
 久美浜、網野、弥栄町では「ガンバレー」と、まだまだ続くわたしたちの挑戦を後押ししていただきました。
 後半の丹後町では、「よくここまで頑張ったねぇー、あと少しー」と、たくさんのねぎらいをいただきました。
 好きで走っているだけのわたしたちを、心から応援してくださっているのが伝わってきて、わたしたちを元気にしました。
 暑いところ、冷えたお茶を振舞ってくださったおばさん、ありがとう。ろくにお礼も言わずに、立ち去ったように思います。なんて失礼なことをしたんだろうと、心が痛みます。

 今回、いろんなことを学びました。
 また、100キロには挑戦したいと思っています。
 ほんとうは、もっと長い距離にも挑戦したいけれど、それは、もうちょっと先にとっておきます。
 もっとちゃんと練習して、制限時間を気にせずに走れるようになりたいし、歩く距離がもっと短くなるように、強くなりたい。
 苦しんだ100キロでしたが、終わったら全部、楽しみに変わりました。
 頑張ってよかった、あきらめなくてよかった、前に進んでよかった、と思います。
 でも、体調管理も実力のうちですから、この点は大きく反省です。

 今度のウルトラは、どこのどんなレースかわかりませんが、また「完走記」が書けるように頑張りたいと思います。
 長文を読んでくださってありがとうございました。

                                                2002年9月24日
                                                   花子敬白

丹後歴史街道2002
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