男子110H

 最初のほうに書いたのですが、わたしが座っていたのはメインスタンド右のA席なんで、ホームストレイトだけを走る競技のゴール側から選手たちを正面に見るような格好になっているので、どの選手が先行しているかとかそういうのが、全く実感できないんです。目の前の競技を観るより、後ろのビジョンをみていたほうがレース経過がよくわかるというなんかとってもへんな感じでした。
 110Hの選手をみると日本記録保持者の内藤真人さんがミズノの所属になっていました。たしか法政大のご出身だったかと。それからミズノの谷川聡さん。谷川さんは中大のあと筑波にすすまれたのだったかな?これもウソだったらごめんなさい。すみませんがそれくらの知識しかないのです。

 結果は下記のとおりなんですが、知識なしなんで結果をみてどうのこうのも書けません。

1 6 17 ダドリー・ドリバル DORIVAL,Dudley HAI
ハイチ
13.49
2 5 23 モーリス・ウィグナル WIGNALL,Maurice JAM
ジャマイカ
13.50
3 3 57 デュアン・ロス ROSS,Duane USA
アメリカ
13.51
4 4 49 マーク・クリアー CREAR,Mark USA
アメリカ
13.58
5 2 77 内藤 真人 NAITO,Masato JPN
愛知・ミズノ
13.73
6 7 91 田野中 輔 TANONAKA,Tasuku JPN
千葉・富士通
13.82
7 8 90 谷川  聡 TANIGAWA,Satoru JPN
東京・ミズノ
13.90
8 1 20 ファバロ・デビス DEVIS,Favaro ITA
イタリア
14.04

とっても衝撃的だったこと−ハンマーがコースアウト!

 大阪GPを観戦して、もっとも印象的だったのが、残念ながらこのハンマーのコースアウトを目撃したことでした。1度目は、どのときかはっきりとわかりませんが、ハードルが並んでいて、その競技役員の至近に落ちたので、たぶんこの時間帯だと思っています。2度目は、女子5000が始まってすぐ。わたしのメモには2周目のところに「ハンマー」と書いてありました。
 1度目は、ホームストレイトの丁度、真ん中あたり。競技役員がおそらくその中間にいることになっているのですが、パイプイスに座っている競技役員のすぐ横に低いけれども、すごい勢いで落下しました。そのときの衝撃って、心臓が凍りつくくらいドキッとしました。
 まず「なんでこんなところに飛んでくるのか?」ということ。そういえばハンマー投げは、投げるときに遠心力を最大限に使うので、手を離すタイミングが違えば、コースアウトするのはそんなに珍しいことではないのかもしれません。投擲種目をみていて、そういう危険は、経験的に排除されているものだと思っていまいた。つまり「ハンマーは、この場所以外に飛ぶことはない」というそういう経験則ができあがっているものと思っていたのです。それが、ちょっとはずれるどころではない、大きくはずれて、ましてそれが人のすぐそばに落ちたということ。まして、国際大会です。練習に練習を重ねているはずの選手ですから、そんなこと起こるはずがないと思っていました。
 そういう恐い場面のことを、ちょっと忘れていたとき、再びハンマーは飛んできました。
 女子5000の選手が通過するのと前後して、さきほど飛んできたときよりさらに大きくコースアウトしていました。走っている女子選手に当たっていたらと思うとぞっとします。トラック種目とフィールド種目が同時に行われている状況に違和感をもったことはないけれども、こんなことが日常茶飯事で起こってはいけないと思いました。
 ハンマー投げの場合は、ネットがあって、そのコースアウトはそのネットによって防げるという前提なのかもしれませんが、そのネットをはずして大きく左にそれてしまったのです。角度でいうと、左45度くらいでしょうか。コースアウトした2本が、同じ選手なのか別の選手なのかよくわかりませんが、原因を考えていかないといけないと思います。コースアウトするときは、どういう失敗なのかを、経験として知り、そしてなんらかの安全対策は必要かと思います。
 あんな恐ろしい光景を2度とみたくありません。