男子1部 1万

 男子2部1万での信じられない出来事をどうおさめていいのかわからないなか、みているわたしも気持ちを切りかえなければと思いながらレースは始まりました。中大からは高橋くん(4年)、田村くん(3年)、池永くん(3年)がエントリーです。高橋くんは5月2日の東京選手権で28分59秒、お見事28分台選手、期待大です。というか、わたしは高橋くんの1万が観たくて、14日の観戦を決めたくらいですから。だから、ストップウォッチも高橋くんを中心にラップをとりながら、観ていました。

*お願い
 以下の観戦記は、目視しながらメモをとり、手元の時計でラップを測ったものをもとにしています。
 第1コーナーあたりにいたので、ラインを超えたところで正確にストップウォッチを押すこともできていませんし、「第2集団」のラップをとった周回もあります。どうかそういう範囲で読んでいただけたらと思います。
 そういう理由で、引用はお避けください。


 1部は16時30分から始まりました。16時現在気温23.5度、湿度63%と蒸し暑さは少し解消していました。14時は、たしか70%くらいの湿度で、じっとしていても汗ばむような感じでしたから。

(1〜2キロまで)
 最初、モカンバくん(山学)がいきなり65秒で入って、それについたのが四辻くん(日体)。後ろの集団は69秒と前のペースに惑わされないように落ち着きつつも狙えるペースではいりました。
 2周目は、モカンバくんに日体の3人(四辻くん、保科くん、鷲見くん)がつく状況が3周目までで、1キロは2分42秒というハイペース。うしろは2分49秒。1周70秒ペースです。
 4周目にモカンバくんがペースをあげて67秒に。それについたのが四辻くん。そのあと保科くんがついて、鷲見くんもつきますが、四辻くんははなれていく様子でした。
 2キロは5分27か29秒。(2分45秒)前に出た4人以外の2キロは5分46秒(2分57秒)と前とは離れた感はあるもののペース維持です。

(3〜4キロまで)
 中大の3人は、池永くん、高橋くん、田村くんの順で、真ん中より少し前で変わらず70〜71秒です。
 先頭はモカンバくん、保科くん、そして12秒ほどはなれて鷲見くん。この展開がしばらくつづきます。後ろの集団は同じく70秒くらいです。3キロは8分18秒(2分51秒)、後ろは8分44秒(2分58秒)
 モカンバくん、保科くん、鷲見くん、そして少し離れて集団という形は変わりませんでした。高橋くんがこの集団の前のほうにいて、池永くんが少し後ろ。田村くんはその集団の最後尾あたりでした。
 後続とのタイム差は、モカンバくん9分02秒(2分44秒)。保科くんは9分7秒、鷲見くんが10分18秒。そのあとの集団が10分32秒と、先頭とそのあとの集団とは半周程度離れてしまって、このままモカンバくんが突っ走っていってしまうのかという予感です。
 4キロはモカンバくん11分14秒、保科くん11分20秒、鷲見くん11分29秒。後ろの集団は11分41秒。この集団は早稲田の篠浦くんが前のほうでひっぱります。うしろは71秒くらい。

(5〜6キロまで)
 先行するのはかわらずモカンバくん、保科くん、鷲見くん。その後ろの集団は、篠浦くん、東海大の伊達くん、一井(いちのい)くん、市村くんと、水色のユニホームが固まっています。他に明治の幸田くん。中大は池永くんが後ろの集団の6番目くらいで、高橋くんは10番目くらい。5キロは先頭が14分13秒(2分59秒)、うしろは14分40秒くらいと30秒の差は変わらずですが、ペースは先頭集団が極端に速いのではなく、前半でつけた差を維持するような感じだったと思います。ここで1周が71秒くらいと、ペースが少しおちついてきます。
 後ろの集団から一井くんがでて、伊達くん、市村くんがついて、次に2人の選手、そのあとに高橋くん、1人選手がいて、そのあと池永くん。6キロは、先頭が17分11秒(2分58秒)後ろが19秒差の17分30秒、26秒差の17分37秒と、少しずつ後ろが詰めてくる様子でした。

(6〜8キロまで)
 しばらくモカンバ、保科、鷲見、集団という様子は続きます。ただタイム差は、18分24秒、28秒(4秒差)、40秒(16秒差)、集団が48秒(24秒)とさらに詰まってきています。集団は4人(伊達くん、一井くん、東洋の北島くん、高橋くん。)7キロは20分13秒。後ろの集団は20分32秒と19秒差にまで詰め寄ります。この差は、保科くんとの差か鷲見くんか、集団のものなのかよくわかりません。ただ、確実に後ろが追ってきているというのが、タイムからすればしっかり伝わってきます。
 19周目なので7500くらいだと思いますが、ここで保科くんが初めてモカンバくんより前にいき、終始3番手を維持していた鷲見くんに後ろの4人が追いつきそうになります。
 8キロは、保科くん23分10秒、モカンバくん16秒、鷲見くん24秒、伊達くん、一井くん、北島くん、高橋くんの4人が26秒と、先頭まで16秒差と詰めていきます。

(9キロ〜10キロまで)
 3番手を維持し続けてきた鷲見くんを後ろの集団が完全に吸収してしまいます。4人の集団のなかから伊達くんが出ようとするところを高橋くんがつきます。
 保科くん、モカンバくんで、鷲見くんは後ろの下がって4人の集団が3番手。伊達くんと高橋くんが争う様子です。高橋くんは1周69秒にあげてきます。9キロのラップは不明。
 9キロ過ぎで、高橋くん、伊達くんが前に出て、2番手に落ちていたモカンバくんを抜きそうになります。残り2周で伊達くん、高橋くんがモカンバくんを抜きます。伊達くんは、より前に行こうとして、高橋くんとの差をつけようとます。高橋くんも一時は、離されるかと思ったけど、1周のうちに伊達くんに並びました。ラスト1周は、伊達くん、高橋くんの2位争いです。残り200mくらいのところで、伊達くんが前に出ようとして、高橋くんも追っていきますが、わずか伊達くんには届きませんでした。
 先頭から最大で30秒もの差があったけれど、優勝した保科くんと伊達くんの差は10秒。モカンバくんは保科くんと20秒差。伊達くん、高橋くんとも10秒差がつきました。鷲見くんは29分27秒と、後半の2キロでタイムを落としてしまいました。

 モカンバくんについていった保科くん、そして1年生ながら別格としか言いようのない伊達くん、2人とも素晴らしいレースでした。
 そしてなんといっても高橋くん。
 高橋くんは、去年の同じレースで29分29秒と自己ベストを更新しています。昨年のこの時期、記録更新する選手がほとんどいないなか、確実に力をつけていたのが高橋くんでした。2週間前の東京選手権での28分台に続いて、29分9秒。今回はレース展開がよかったと思います。先頭と離されても一定の速さは維持をして、後半でペースアップをして、前を捉えていくという落ち着いた展開だったと思います。
 高橋くん、おめでとう。
 ほんとうにいいレースを観ることができました。ありがとう。


 1 保科光作(日体2) 28分58秒71
 2 伊達秀晃(東海1) 29分08秒27
 3 高橋憲昭(中大4) 29分09秒46
 4 O・モカンバ(山学4) 29分18秒08
 5 一井裕介(東海3) 29分19秒92
 6 北島寿典(東洋2) 29分26秒53
 7 鷲見知彦(日体2) 29分27秒95
 8 篠浦辰徳(早大4) 29分28秒10
 9 岩井勇輝(日大4) 29分29秒08
10 市村一訓(東海3) 29分32秒10
14 池永和樹(中大3) 29分57秒78
17 田村航(中大3) 30分16秒93

*西條さんのサイトから転記させていただきました。

 距離  LAP   SPLIT 先頭のタイム
 400 1分9秒22 1分9秒22
 800 1分10秒04 2分19秒26
1000 2分49秒 2分42秒
1200 1分07秒29 3分26秒55
2000 2分20秒32 5分46秒91 5分27秒
2400 1分10秒71 6分57秒52
2800 1分11秒87 8分09秒49
3000 8分44秒 8分18秒
3200 1分10秒18 9分19秒67
3600 1分11秒05 10分30秒72
4000 1分11秒28 11分42秒00 11分14秒
4400 1分13秒10 12分55秒10
4800 1分11秒76 14分06秒86
5000 14分40秒 14分13秒
5200 1分11秒28 15分18秒14
5600 1分11秒55 16分29秒69
6000 1分09秒55 17分39秒28 17分11秒
6800 2分18秒26 19分57秒54
7000 20分32秒 20分13秒
8000 3分28秒48 23分26秒02
8400 1分09秒15 24分35秒17 23分10秒
8800 1分10秒20 25分45秒37
9000
9200 1分10秒32 26分55秒09
9600 1分10秒76 28分06秒45
10000 1分02秒66 29分09秒
*集団または、高橋くんのタイム(あくまでも目安です。)
2004年関東インカレ
花子のノート
2004年関東インカレ