男子第59回兵庫県高校駅伝  2004年11月14日  (結果)

 トラックの5000での記録や直前の日本海駅伝では報徳学園のほうが力が上、西脇工業の8連覇危うしというのが大方の予想のなか、11月14日、兵庫県篠山市で開催されました。
 コースは7区間42.195キロ。大正ロマン館前をスタートします。

 1区
 1区は最長の10キロ。各校のエースのガチンコ勝負になります。
 最初の1キロは2分56秒。先頭集団の前にいるのは西脇工業の東野くん。尼崎北の下くん、報徳の竹澤くんも前のほうにいます。須磨友が丘の山本くん、加古川西の山脇くんも竹澤くんの後方で先頭集団にいます。
 3キロあたりで第1集団が形成されて11人。西脇工の東野くん、、報徳の竹澤くん、飾磨工の藤原くん、、須磨友が丘の山本くん、加古川西の山脇くん、神港学園、洲本、洲本実業、尼崎北の下くん、**、**。山本くんは、相変らず竹澤くんの後ろあたりに、山脇くんは集団の後ろにつけています。
 5キロで先頭集団はさらに絞られて、6人に。西脇工、報徳、飾磨工、須磨友が丘、加古川西、神港学園。そのなかで神港学園が遅れて、5人になります。先頭は東野くん、竹澤くん。山本くんは同じく竹澤くんのうしろ、山脇くんは5人の集団のうしろにいます。
 1区の先頭がこの5人になるというのは、予想通りの展開です。5人のなかで藤原くんの上体が少し揺れて苦しそうで、それでもしばらく並走したけれども少しずつ遅れていくような感じでした。東野くんは、とにかくひとり前に出るという感じで、レースを自ら作っていくという様子でした。本番へいかに合わせるか、さすが西脇工といったところでしょうか。
 山本くんは、たすきがずれて、何度も直すところがあり、ちょっと走りにくそうな様子でした。でも、その走りは上体のぶれがほとんどなく、腕の振りのバランスもよく、とてもキレイな走りです。
 8キロあたりでは藤原くんは遅れて先頭集団は4人になります。山脇くんが前に出る場面もあり、集団だけれども、だいたいが東野くん、竹澤くん、山本くん、山脇くんの順でした。
 9キロをすぎてラストは東野くんがスパート、追う竹澤くん、山脇くん、そして山本くん。
 東野くんが前に前に出て、トップ。竹澤くんとは2秒差、次の山脇くんとは3秒、山本くんは11秒差でした。
 1区では、西脇工と報徳の差は3秒。タイムとしてはまだまだどこで逆転があってもおかしくない差です。

 2区(3キロ)
 西脇工の2区は宮崎くん、報徳は横部くんです。
 宮崎くんはトップで襷をもらって、その勢いで先頭をまっすぐに行きます。襷をもらった時点では報徳と西脇工は2秒差だったのですが、加古川西の山本くんと2位争いをし、最後で山本くんの前に出たものの宮崎くんとの差を詰めることができずなく、横部くんはスピードに乗り切れないまま3キロで9秒離され、3区に襷が渡った時点では11秒の差がついてしまいました。
 3位、4位、5位は変わらず、加古川西、須磨友が丘、飾磨工の順です。

 3区(8.105キロ)
 のぼりありカーブありの難所です。全国大会の都大路と同じようなコース設定なのでしょうか。3区は西脇工は永井くん、報徳は渡辺くんです。永井くんはトップで襷をもらった余裕か、難コースを力強く走っていきます。
一方、報徳の渡辺くんは、ちょっと余裕がなさそうです。10秒ほどの差で、みえているけど、なかなか届かない距離がかえってあせりにつながるのかもしれません。最初は少し詰めるような勢いでしたが、3区で50秒、トータルで61秒の差になってしまいました。

 4区(8.090キロ)
 3区を逆行するような形なので、下りになります。西脇工は二重(にがら)くん、報徳は近畿インターハイでトップの木原くんです。木原くんは、1分以上の差をなんとか詰めようと必死に前を追っていきます。区間は1位でしたが、詰めれたのはわずか5秒。それまでの61秒の差をなんとかするというところまでには至りませんでした。

 5区(3キロ)
 西工は横山くん、報徳は井上くん。横山くんは、最初の1キロはゆったり入って、そのあとどんどんとあげていくというトップならではの落ち着いた走りでした。

 6区(5キロ)すみません、のちほど加筆します。
 6区は西脇工は石井くん、報徳は谷口くん。
 7区(5キロ)、西脇工は谷野くん、報徳は石谷くん。


 駅伝は怖い。
 報徳有利かと思われて、1区で2秒、2区で11秒。それがやがて1分近くの差になってしまいました。
 解説の方は、レースに合わせてくる力、1人で走るのではなく7人で走ることが西脇工業が1枚上だったということを言われていました。まさにその王道のレースをしたといえるでしょう。

 襷の力は不思議です。
 たった2秒の差を詰めることができずに後退してしまった報徳学園。まるで金縛りにあったような走り。
 こんなことが起こるのです。
 駅伝の神様は、報徳学園には微笑みませんでした。
 近畿地区大会、頑張ってほしいと思います。

花子のノート