兵庫リレーカーニバル 2日目

 観戦しはじめた頃は、男子の長距離にしか目がいってなかったのですが、だんだんと興味の幅が広がってきて、2日目は男子のマイルリレーの準決勝からの観戦となりました。
 順番に観戦記を書いていたら、なかなか終わらないので、順不同で書いていきたいと思います。

3000障害
 中大からは森宗くん。インターハイ2位の河原井くん(桃山高→立命館)との日本ジュニアでの競り合いを思い出します。その2人が国内トップの岩水くん(トヨタ)、内冨さん(中電)と同じレースに出るというだけでも、わたしにとってはドキドキものなのです。

 スタートしてすぐは吉岡くん(比叡山→明大)がトップに出て、森宗くんは3番目くらいから6番目くらいで岩水くんの横の位置取りでした。前のほうには越川くん(富士通)、内冨さんがいます。
 2周目にはもう岩水くんがトップにでました。続いて吉岡くん、内冨さん。森宗くんはかわらず7番目くらいでした。1キロは2分55秒
 1キロをすぎて、岩水くんがさらに前に出て、すでに独走状態になっていました。森宗くんは4〜7番目ですが、森宗くんが動いているといより、まわりが動いていて順番に変化があるという感じがしました。
 トップが岩水くんで、少し離れて、中川くん(スズキ)、内冨さん、越川くん、梅枝くん(日体大)、吉岡くん、森宗くんと続いていました。
 河原井くんは、京都インターハイのときのタイムが自己ベストから程遠いタイムで、どうしたのかな?と実は思っていたのですが、その悪い予感はあたって、3〜4周目くらいには、かなり集団から遅れてしまっていました。河原井くんの本来の実力とは程遠いレースになってしまいましたが、日本インカレでは森宗くんと競う姿を是非、みせてください。
 2キロは5分44秒(2分49秒)なので、岩水くんのペースがあきらかにひとりあがったということでしょう。岩水くんと後続は、4〜5秒、そして7秒と50メートル近く離れています。後続は、吉岡くん、内冨さん、中川くん、越川くん、森宗くん、梅枝くんです。
 ラスト2周で2番手のトップに吉岡くんがでます。森宗くんは7番目くらいでした。
 岩水くんは独走のままゴールへ。
ビデオで確認すると、ラスト2周でかなり縦長になっていて、内冨さんが吉岡くんの前に出たのは、あと1周くらいのところだったようです。森宗くんは、ラスト2周で9番目か10番目でした。最後で遅れたのかと勘違いしてしまいました。すみません。最終的には10番目でフィニッシュだったと思います。

 関東インカレでは、このレースの吉岡くん、梅枝くん、そして森宗くんが競うことになると思います。吉岡くんが積極的に前に出て、ぜひ8分40秒台の勝負となって、岩水くんに肉薄する選手が大学生のなかから登場することを願っています。

  1位 岩水(トヨタ)8分40秒74
  2位 内冨(中電)8分46秒53
  3位 吉岡(明大)8分47秒85
  4位 中川(スズキ)8分48秒58
  5位 梅枝(日体)8分53秒01
  6位 加藤(トヨタ)8分54秒05
  7位 佐藤(京大)8分54秒95
  8位 越川(富士通)8分55秒67
  9位 大藤(JR東日本)8分56秒81
  10位森宗(中大)8分58秒10

男子1万GP 国内最速レース!

 坪田くん、松宮くんの27分台、マサシくんのぶっちぎりの優勝など、毎年のレースが記憶に残るレースになっています。さて、今年はどんなレースになるのか、兵庫リレカでもっとも楽しみにしているレースです。ヘルシンキをトラックで狙う選手の力、北村くん、(日体大)佐藤悠基くん(東海大)、佐藤秀和くん(順大)の大学生の走り、そしてスズキのマサシくんは今年もぶっとばしてくれるのか、想像するだけで身震いがします。

 過去8年間、外国人選手が優勝しているというレースだけに、先頭集団はあっさりと外国人選手で占められます。前に6人くらいの外国人選手で次が高岡さん(カネボウ)と思っていたら、あっという間に外国人選手が9人、その後ろに北村くん、家谷さん(山特)、高岡さん、瀬戸さん(カネボウ)、尾方さん(中電)、加藤さん(ホンダ)、大野くん(旭化成)、下里くん(日産)など。1周は67秒。北村くんは少し後ろに下がって、日本人選手では、家谷さん、岩佐さん(大塚製薬)、瀬戸さん尾田くん(トヨタ)が外国人選手につくような形になります。1周66秒とハイ−スのためか、外国人選手を先頭に縦長になります。1キロは2分44秒(小森コーポのダビリくん)。66秒ペースです。

 先頭は10人くらい。そのなかに瀬戸さん、大野くん、家谷さんがいます。
 2キロくらいでマサシくん(スズキ)がトップに出ます。10人のうちの6人が前に出たなと思ったら、また第2集団が追いついて7人くらいの集団になってと、外国人選手だけが先頭で別のレースをするという感じにはなっていませんでした。66秒ペースで2キロは5分31秒(2分47秒)。第2集団のトップには、北村くんや三津谷くん(トヨタ九州)もきていました。3キロは8分16秒(2分45秒)
 4キロくらいで先頭の外国人選手が6人になって、そのあとに大野くん、瀬戸さん、岩佐さん、少しあいて三津谷くん、大森くん(くろしお通信)で、その後、先頭の6人が先行して後続とは4秒差くらいになります。4キロは11分01秒(2分45秒)。先頭の6人は、ダビリくん、マサシくん、ムツリくん(コニカミノルタ)、カリウキくん(滋賀学園→トヨタ紡織)、アセファくん(富士重)、カマシくん(富士通)。6人のあとに10メートルくらいで5人(そのうち3人が日本人選手)。その第2集団もばらけて大野くんと外国人選手(トヨタの選手?)になります。この外国人選手がDNFになって大野くんがひとりになってしまったのが、ちょっと残念でした。
 5キロは13分47秒(2分46秒)、1周は65〜66秒。5キロで先頭は6人、そのあと2人(大野くんと外国人選手)、そのうしろに3人(トヨタ紡織のマイナさん?、瀬戸さん、岩佐さん)。その後ろはよくわかりませんでしたが、高岡さんがいらしたと思います。佐藤悠基くんは高岡さんのうしろについています。北村くんは、高岡さんについていましたが、少しずつ後退したように思います。
 6キロは16分28秒(2分41秒)と、先頭集団でマサシくんが前に出て、後続との差を広げます。この後もマサシくんがさらに前にでて、どんどんと周回遅れの選手を抜いていくことになり、レース展開をみるのがたいへんでした。(マサシくんに抜かれる選手を「周回遅れ」と表現するのも申し訳ないくらい、マサシくんの速さには驚きました。たぶん1周を64秒くらいで走っていて、マサシくんをみて、その後ろの日本人選手を見たら、次にはもうマサシくんがきているって感じで、その速さにあっけにとられてしまいました。*よって、そのあたりから、ほとんどメモをとることができませんでした。
 7キロは19分04秒(2分32秒)。後続(たぶん大野くん)は、19分32秒。マサシくんは1キロを2分半ですから、まさに別世界を走っています。
 佐藤悠基くんは高岡さんについていて、いいペースで走っているように見えました。北村くんは下がりながらも、尾田くんや下里くんについています。マサシくんはさらに出て、大野くんはひとりになって、そのうしろに瀬戸さん、岩佐さんです。
 8キロは21分44秒(2分40秒)。マサシくんは62秒で走っています。
 このあたりで、高岡さんが前に出て、瀬戸さんと並んで、その前を走っていた大野くんに並びます。岩佐さんがこのあたりから後退したようです。
 日本人のトップは瀬戸さん、高岡さん、大野くん。尾方さん、加藤さん、佐藤悠基くんが集団になって、佐藤くんはつねに並走する選手がいて後退せずに走れているようにみえました。
 9キロは24分29秒(2分45秒)。マサシくん、まったく落ちることなく周回を刻みます。
 日本人選手では、瀬戸さんが大野くんが先頭なのですが、マサシくんのタイムが国内最速(それまではジェンガくんの27分11秒)になりそうで、その興奮が強くなり、マサシくんばかりをみていて、後ろの状況がみれていないのです。
 マサシくんは27分08秒42。国内最速のレースとなりました。
 歴史的瞬間をみることができて、とっても嬉しいですし、とにかく兵庫リレカには必ずドラマがあります。

1位 マーティン・マサシ(スズキ) 27分08秒42
2位 ジョセファト・ダビリ(小森)  27分19秒19
3位 チャールズ・カマシ(富士通) 27分28秒35
4位 ジョン・カリウキ(トヨタ紡織) 27分28秒69
5位 サムエル・ムツリ(コニカミノルタ)27分35秒55
6位 ギルマ・アセファ・レタ(富士重) 27分57秒21
7位 瀬戸智弘(カネボウ) 28分0029   *B標準(28分06秒)
8位 大野龍二(旭化成)  28分04秒80
9位 高岡寿成(カネボウ) 28分04秒80
10位 ジョン・カーニー(トヨタ)28分07秒
11位 大森輝和(くろしお通信) 28分12秒83
12位 岩佐敏弘(大塚製薬) 28分19秒99
13位 尾方剛(中国電力) 28分20秒52
14位 加藤俊英(ホンダ)28分20秒
15位 佐藤悠基(東海大)28分27秒50


高校男子5000

 新学年になっての5000、今年のインターハイや高校駅伝の行方をうらなうようなレースになるのでしょうか。昨年は西脇工の東野くんが、その前は北村くんがぶっちぎるレースをしています。
 (実際の腰ナンバーとプログラムのナンバーが違っていると、選手の名前も違ってきますので、その点はご了解願います。)

 先頭集団には、加古川西の井上くん、報徳の渡辺くん、有邊くん、飾磨工の藤原くん、西脇工の石井くん。
 3周目には渡辺くんが前に出て、列はすぐに縦長になっていきます。1キロは2分48秒
 渡辺くん、谷口くん(報徳)、谷野くん(西脇工)、藤原くん、有邊くん、石井くん、井上くんと続きますが、先頭から5人がでて、後続とは2〜3秒の差になります。先頭の5人は、渡辺くん、谷口くん、谷野くん、有邊くん、藤原くん。そして7秒くらいあとに、上さきくん、横部くん、井上くん、石井くん、前田くん(報徳)、住本くん(須磨学)。さらにそのあと、有邊くんが下がって先頭は4人に。5人が4と1になり、4が3と1になりと、ふるい落とされていくような感じでした。藤原くんが下がって、報徳の2人と西脇工1人が果敢に戦っているという感じでした。2キロは5分38秒
 レース中盤では、渡辺くん、谷口くん、谷野くん、−藤原くん−有邊くん−横部くん−石井くん、二重くん、井上くん、上さきくん、住本くん(須磨学)、前田くん、日坂くん(加古川東)、園田くん(須磨友が丘)、井上くん、石さきくん(須磨友が丘)。
 3キロは8分37秒。先頭は、だいたいこの順番であとのレースはすすんだと思います。
 先頭の3人と藤原くんとの差は、4秒から7秒になり10秒になり14秒になりと、1周ごとに4秒くらいずつ差を広げていきました。
 あと3周のところで、谷口くんがでて、そのあとに谷野くん、渡辺くんは2人の後ろにつく形になります。谷口くんがトップであとを引き離そうとするけれども谷野くん、渡辺くんはぴったりついています。
 最後の1周で、渡辺くんがでて、谷口くんがつきます。谷野くんを離していきます。その差はあっという間に4秒くらいになり、さらにバックストレイトで渡辺くんが出て、そのままゴールでした。
 終始、渡辺くんがレースを作ってトップでゴールという展開でした。

 報徳の渡辺くんか谷口くん、西工の谷野くん、飾磨工の藤原くんは、たぶん秋の駅伝のエース区間を走るものと思われます。藤原くんはロードが強そうだし、谷野くんのきれいなフォームは、まだまだ伸びていきそうな感じがしています。秋にどういうレース展開をしてくれるのか、今から楽しみにしています。

 1位 渡辺 14分23秒86
 2位 谷口 14分26秒77
 3位 谷野 14分31秒98
 4位 横部 15分04秒36
 5位 藤原 15分09秒53

兵庫リレカ2005
結果は兵庫陸協のサイトへ