プロローグ

例年は週末の金、土、日の3日間の開催が、今年はスタジアム使用の都合か、5月13、14日が上尾で、20日、21日が日産スタジアムと2週にわたっての開催、そして長距離は、13、14、21日という観戦者泣かせの日程になりました。
わたしは、例年、東日本実業団対抗の試合観戦とセットで、遠征を組んでいるのですが、ことしはそれもできず、どの日に観戦すればいいのかタイムテーブルもよくわからないまま、予定をいれなければなりませんでした。
いつもは1500と10000を観るのですが、今年は、ハーフと5000と、結果的にはいつもと違う種目がみれてよかったのかもしれません。
でも、できれば日産スタジアムのみで連続開催にしてもらったほうが嬉しいのですが。

ハーフ2部のスタートは9時で1部は9時5分。京都からだと8時47分に新横浜に着く新幹線しかなくて、スタートには間に合いそうにありませんでしたが、周回コースなので応援はできるだろうと、21日の日帰り観戦となりました。


ハーフマラソンの応援

日産スタジアムに着いたのがちょうど9時くらいでした。入場券を買って、スタンドに入るより周回コースに出てくる選手を応援したほうがいいだろうということで、よくわからないまま、人が寄っているほうに降りて行きました。隣には山梨学院大学の部員がいて、反対の隣には日体大の女子がいるので、ここにいれば1部の選手を観ることができるだろうと待っていました。
プール?の入り口あたりでしょうか。ただ、その場所が何キロ地点にあたるのかさっぱりわからず、また周回も何キロを何回周るのかもまったくわからずでした。

そのプールの入り口あたりだったせいか、「善意のプール利用者」がコース上を堂々と歩くという場面が何度もありました。
走路員の子(学習院大の部員?)も、侵入者が現れるたびに、道をあけてくださいと、言いにまわっているのですが、歩いているほうにすれば、寝耳に水のことなもので何を注意されているのか理解するのに時間がかかってしまいました。
最初のほうは集団だったので、まだよかったのですが、後半で長い集団になり、また1部と2部が入り混じってくると、侵入禁止の時間も長く、走路員の子はとってもたいへんそうでした。
もう少し、アナウンスを徹底するとか、はりがみをするとか、一般の人に告知してもいいのではと思いました。今回、とくに接触等がなかったのは、わたしが観ていた範囲でいうと、奇跡に近かったと思います。

そんなことを思っているうちに、まず2部の先頭集団が通過しました。最初なので集団です。遅れている選手はほとんどいなかったと思います。
そしてしばらくしたら、今度は、離れているとこから、怒涛の声援が聞えてきました。わたしがいたところに1部の応援する人が多かったためか、1部のほうはかなり遠くから地響きがするように通過していきます。
こちらも1周目なので、集団で遅れている選手はいません。
中大の山本亮くんを確認して、「山本くん、ファイトー」と一応、叫ぶのですが、何せ他の応援が多い、多い、多いで、わたしの声はほとんどなきものでした。
そのときは、わたしは中大の選手が3名いるものと思っていて、あと2人を探したのですが、もちろんそれらしき選手はみつけられませんでした。うしろからみたら、山本くんのまわりに2人、白いユニホームを着た選手がいたので、中大は集団で走っているのかなーなどと思っていました。

ハーフは、メモをとらずに観戦していたので、レース経過はほとんどわかっていないのです。
隣にいる山学の部員たちの動きをみていたら、大きくはずすことはないだろうと、そんな心細い応援になってしまいました。

その後、2部の集団、1部の集団の順で、選手たちが通ります。
2部は、やはり大東文化大が、大注目でしょう。1万の2位、3位の佐々木くん、加藤がしっかり先頭集団を走っていました。久保くんは、最初は先頭集団にいましたが、徐々に遅れていったように思います。
神奈川大の選手が調子よさそうと思っていたら(そのときは森脇くんとはわからず)、そのまま優勝だったようです。大東大の加藤くんもいい感じだったのですが、結果は4位。先頭集団のなかでは余裕があるように見えたんですけどね。でも、安定感は抜群。大東に加藤くんあり」とみんな思っていると思います。

1部のほうは、何度、周回しても山本亮くんしか確認できずでした。
まさか森勇基くん、宮本くんの2人ともDNSなどまったく想定していなかったので、相変らず山本くんの近くを走っている白いユニホームの選手がそうなのかなと、思っていました。(でも、Cマークが確認できないのだからもっと早く気づくべきでした。)
山本くんは、ずっと先頭集団でした。
というか、集団からバラバラと選手が落ちていく感じで、先頭はかなりあとのほうまで集団だったように思います。記憶が曖昧で、確信はありません。
それでも、周回ごとに山本くんが先頭集団にいるので、一安心しながら、応援を続けました。でも、相変らず他の人の応援の声が怒涛のように響くので、わたしの声は完全消去状態でした。

プログラムを持っていなかったので、他大学の選手のエントリーもさっぱりわからず。今、選手たちが何キロくらいを走っているのかも、スタート時間からなんとなくこれくらいと想像するだけど、ほんとうにさっぱりわからずの要領の悪い観戦になってしまいました。

そんななかでちょっと嬉しかったのが、日体大の稲垣くんが元気に先頭集団で走っていたことです。
最近、あまりレースに出ていなかったように思うのですが(ちゃんとチェックしたわけではありません。)、箱根も走っていなかったし、4年でまた元気な姿をみたいなぁと思っていたものですから。

どの周回でも、まず山本くんを確認して、「ガンバレー」と応援。そのあと、中大のユニホームを着た選手を必死で探していましたが、「どうやらいない」という確信をもつには至らず、見落としているのだろうかと不安になってきました。

先頭集団には、東海、早稲田のユニホームを確認するまでで、それが誰なのか、まったくわからずでした。
そうしているうちに、もう最後の周回になったのか、隣にいた山学の部員がスタジアムへ移動したので、わたしも移動することにしました。
チケットを買って、競技場に入って、必ずわたしはそこで「ここはどこ」状態になります。どこがメインスタンドかわからない、よって、ゴールがどこかわからないのです。
そういうことで、競技場に入っても事情がさっぱりわからず、何をしていいのか、どこを観ていいのか見当もつかず、不安なまま立っていたのでした。

2部のトップグループはすでにフィニッシュしていたことがわかって、ビジョンにゴールシーンが映し出されているのですが、それが目前のどこなのか必死で探して、ようやくわかりました。
わたしは、バックスタンドにいたのです。
だから選手がフィニッシュシーンからはもっとも遠いところにいたのでした。
でも、そこにいてしまったので、今さらどうしようもありません。

2部の選手がパラパラとゴールしていきますが、そうしているうちに明らかに速さの違う選手が競技場に入ってきました。
1部の先頭集団です。
さきほどの周回のときと同じように、ユニホームは東海、早稲田、、、、そして白のユニホーム、山本くんも入ってきました!
前から1、2、3、4、、、ではなく3位!
わぁ、すごい!3位よ、頑張って〜と、実際、その場では、そんな落ち着いた応援ができるわけがなく、意味不明のことを叫んでいたと思います。
その意味不明さがさらにピークになったのは、第4コーナーあたりから。
山本くんのものすごいスパートが始まります。
かなりの興奮状態だったのですが、「切り替え」というよりは、「意地のスパート」という感じ。
「わぁ〜」と叫んでいる間に、山本くんは2位の早稲田の選手を抜かしていったのです。
「3位よ!」で喜んでいる場合ではありませんでした。
さすが、キレが違うよね。1年のインカレは1500でエントリーだったから。
すごーい、2位よ、2位。
2月に犬山ハーフを制して、先週の1万も自己新と、すごいいい流れ。
ベタすぎて書きたくないけど、「主将の意地」を見せ付けてくれました。
山本くん、おめでとう!
宮本くん、森くんがDNSの悲愴感もすべて払拭してくれるような、すばらしいレースでした。
山本くんのあのスパートをみただけで、「もう今日は十分。これだけでも来た価値あり」です。

かなりの興奮状態のなか、応援隊のみなさんと合流して、「よかったですねぇ、すごかったですねぇ」の嵐。みんなで応援すると、2度も3度も嬉しくなります。

次の5000までは、しばらくの間、しばし歓談。早めの食事に行ったりとしていましたが、山本くんの好走のおかげで、なごやかな雰囲気で過ごすことができました。
85回関東インカレ