25名の出走です。
先頭に出たのは緑のユニホームのJR東日本の中尾くんです。中尾くんは、中京大中京高校の出身で、大学にも在籍されていたこともあったと思います。
ついでカネボウの渋谷さん、野田さん。400メートルは70秒でした。
前のほうはとくに変化なく800メートルは2分19秒。(69秒) 1000メートルは2分53秒。
1200メートルも中尾くんを先頭にした集団は変わらず、3分29秒。(70秒)
1600は、4分39秒と70秒の集団ペース走のようでした。日本選手権での試合で70秒のイーブン?と、思ってしまいます。
2000は、5分49秒(70秒、2分56秒)。
前のほうにいる選手は、中尾くん、渋谷さん、野田さん、太田さん(コニカミノルタ)、植木さん(トヨタ自動車九州)、岩佐さん。旭化成の大野くんも集団の前のほうにきています。
2400は7分1秒(72秒)。2800は8分13秒(72秒)、3000メートルは、8分50秒(2分59秒)。
中大OBでヱスビーの原田くんは10番目くらい。
注目のカネボウの高岡さんはうしろから3番目くらいを走ってられました。
さきほど挙げた選手以外では、小森の秋葉さんも前のほうにいらっしゃいました。
3200は9分26秒(73秒)と、集団はかなりゆっくりのペースでレースの3分の1が済みました。
3200を過ぎて太田さんが先頭に出て、少しは集団は長くなりました。3600は10分35秒(69秒)。
先頭は太田さん、中尾くん、渋谷さん、野田さん、岩佐さん、大森さん。大森さんが前にでてこられました。
4000メートルは、11分45秒(70秒、2分55秒)。今度は旭化成の大野さんが前のほうに来られました。
4400は、12分57秒(72秒)と、4800は14分9秒(72秒)とペースは上らずです。
先頭は太田さん、中尾くん、渋谷さん、大森さん、野田さん、渡辺さん(大阪ガス)、前田さん(九電工)。高岡さん(カネボウ)が集団の後ろから少し前に出られました。
5000は、14分44秒。(2分59秒)。
5000を過ぎて先頭は太田さん、次いで大森さん、中尾くん、植木さん、西村さん(YKK)、渋谷さん、井幡さん(愛三工業)。松宮さん(コニカミノルタ、たぶん隆行さんのほう)に動きがあったようです。(すみません、このレースで、隆行さんと佑行さんの違いを把握せずにみていました。)
5200は15分20秒(71秒)。5600は16分31秒(71秒)と、70秒を切ることなく、レースはすすんでいきました。
5600で大坪さん(大阪府警)が先頭に出ました。次いで井幡さん、中尾くん、尾田さん(トヨタ)、岩佐さん。松宮さんもわりと前のほうにいらっしゃったと思います。
6000は、17分41秒(2分57秒、70秒)。先頭が変われば少しはペースもアップするのかもしれませんが、牽制しあったレース展開にイラつきを感じました。アナウンスも「このままのペースでいけば、29分台とペースアップを促しますが、我関せずという形の集団走でした。
先頭は、大坪さん、井幡さん、大森さん、尾田さん、岩佐さん、松宮隆行さん、前田さん。25名中8人くらいが集団から離れています。
6400は18分52秒。(71秒)。
大坪さんの先頭は変わらずです。このあたりで高岡さん、大野くんが前に。高岡さんは一気に2番目につかれました。
6800は、20分03秒(71秒)。7000は20分37秒(2分56秒)。
先頭が代わって、植木さん、大坪さん、中尾くん、高岡さん、真壁さん(カネボウ)、井幡さん、西村さんと、集団走になっているとはいえ、それなりの動きはあります。
7200は21分11秒(68秒)。少しペースがあがりました。と思ったら7600は22分22秒(71秒)とまた70秒台です。井幡さんがトップに出て、大野くんも前をうかがいとしているところ、松宮さんが前にでます。
8000は23分26秒(2分49秒)、松宮さんスパートで少しペースが上ります。
松宮さん、尾田さん、大森さん、岩佐さん、高岡さんが先頭の5人、そして渡辺さんが少し離れてつづきます。
集団が崩れそうで崩れません。
8400は24分39秒(ということは、73秒かかっていることになるので、もしかしたら間違いかもしれません。)
高岡さん、大野くん、松宮さん、尾田さん他が先頭にいらっしゃいます。
8800は25分48秒(間違っていなければ69秒)で、松宮さんがスパートして、松宮さんについたのが大野くん、井幡さん、大森さんの4人でした。
9000は、26分21秒(2分55秒)。4人が先行します。
9200は26分53秒(65秒)。
松宮さん、岩佐さん、大森さん、大野くん、井幡さん、秋葉さんと続き、残り2周をきってしばらくしたら松宮さんがもう一度、スパートします。
9600は27分55秒(62秒)。
大森さんが松宮さんを追うのではないかと思われるところもありましたが、ゴールはそのまま松宮さんでした。
1 | 19 | 130 | 松宮 隆行(80) | マツミヤ タカユキ | コニカミノルタ 東 京 |
28:54.64 | |
2 | 26 | 437 | 大森 輝和(79) | オオモリ テルカズ | 四国電力 高 知 |
28:58.08 | |
3 | 4 | 418 | 岩佐 敏弘(76) | イワサ トシヒロ | 大塚製薬 徳 島 |
29:01.53 | |
4 | 9 | 152 | 松宮 祐行(80) | マツミヤ ユウコウ | コニカミノルタ 東 京 |
29:03.28 | |
5 | 21 | 447 | 前田 和浩(81) | マエダ カズヒロ | 九電工 福 岡 |
29:04.15 | |
6 | 27 | 479 | 大野 龍二(85) | オオノ リュウジ | 旭化成 宮 崎 |
29:05.79 | |
7 | 25 | 41 | 秋葉 啓太(79) | アキバ ケイタ | 小森コーポレーション 茨 城 |
29:06.67 | |
8 | 15 | 144 | 太田 崇(76) | オオタ タカシ | コニカミノルタ 東 京 |
29:07.43 | |
9 | 13 | 269 | 尾田 賢典(80) | オダ ヨシノリ | トヨタ自動車 愛 知 |
29:08.96 | |
10 | 2 | 143 | 高岡 寿成(70) | タカオカ トシナリ | カネボウ 東 京 |
29:09.38 |
男子1万をみて感じたこと。
わたしに何がわかっているのかということはわかっています。わたしは陸上の試合をそこそこ観戦をしている、ただそれだけです。
だから、今日のレースに対して、えらそうなことを言える立場ではありません。
それはわかっています。
わかっていますが、あえてえらそうなことを言わせてもらいます。
「陸上競技を応援すること」ということはどういうことなのか、それを通じて考えてみたいと思うからです。
レースのほぼ半分を中尾くんが71秒くらいのラップで先頭を走る姿をもどかしさをもちながら見ていました。
中尾くんの持ちタイムからすれば、中尾くんの後ろについている選手のほうが明らかに「速い」はずなのに、71秒くらいのペース走が続いていました。
タイムではなく勝負を重視したら、遅いペースでもそれについてスパートに備えておくということかもしれません。
たしかに勝負を重視すればそうかもしれません。
でも、気温24度から25度の条件で、この遅いペースはないでしょう。
みていて、こんなおもしろくないレースはない、わたしは記録を続けたけれども、ほんとうは5000くらいでほおりだしたいくらいでした。
観客を楽しませるためにレースをしているのではないことはわかっています。
わたしたち観客は、トラックで繰り広げられている勝負を見させてもらっているのです。
だからどういう勝負をするかは競技者が決めることです。
でも、日本選手権の決勝の優勝タイムが28分54秒でいいのでしょうか。
決勝を走った選手は、もっといいタイムを出せる実力があります。
その実力を勝負重視という形にしたらこうなった、ということかもしれません。
また、オリンピックや世界選手権の出場権をかけた戦いでないということも、スローペースの展開を助長したのかもしれません。
男子1万の決勝が行なわれる前に、フィールドでは室伏さんの80メートルのハンマー投げ、2位の土井さんも70メートル台です。
また棒高跳びでは、5メートル65を跳び5メートル75に挑戦しています。
実力が他の選手より抜きんでているということもあります。
また、知名度のたいへん高い選手であるということもあります。
その選手たちが、兵庫ですばらしいパフォーマンスをみせてくれたことに、わたしたちは拍手を送り、場内アナウンスもそのことを強調して「ありがとう」と伝えていました。
そのあとに観たのが男子1万の決勝でした。
ハンマー投げや棒高跳びのように、格が違うほど強い選手がいるわけではありません。
だから勝負重視のスローペースになったと、それだけのことかもしれません。
3週間前の6月9日に、わたしは全日本インカレの1万のレースを観ました。
全カレと日本選手権の位置付けがどういうものか、わたしにはわかっていないので、同列で語ることに無理があるのでしょうか。
その全カレでは、保科くん、北村くん、伊達くん、荒川くんと、持ちタイムのいい出るべき選手が積極的に前に出て、集団を引っ張るレースをしました。
全カレが勝負重視なのかどうかわかりません。ポイントがあるので、総合優勝を狙う大学にとっては、勝負が大切なのだと思います。
それになっといってもその年の学生ナンバー1を決めるのですから。
気温18度という好条件とはいえ、優勝タイムが28分44秒。上位10名が28分台でした。
日本選手権は、たとえ記録を出したとしてもそれが世界の舞台ににつながるわけではない、外国人選手が出ないので記録は狙えない。そうすれば徹底した勝負重視で、力を温存して、最後で決めるというレース展開になったのでしょう。
もしそうなら、松宮さんにあまりにあっさりとスパートされてしまっていないでしょうか。
最後の1周の争い、第4コーナーを過ぎてからの直線での争いも、それほど熾烈さが伝わってきませんでした。
実力を出し切った試合のようには見えなかったこと、それが、このレースをみてのわたしの感想です。
反論はあると思います。
「おまえに何がわかるのか」というのもあると思います。
是非、そういう気持ち、伝えていただけませんか。
ここのページに、意見を載せさせていただきます。
(トップページにメアドは記載してありますし、どこかの掲示板に書いていただいても結構です。)
このことを通じて、わたしもいろいろと勉強したいと思っています。