日本選手権1日目

6月30日金曜日、今年の日本選手権は3日間、それも地元の神戸ということで、自分のなかで相当、盛り上がっていました。
2年前の鳥取ではメインスタンドのチケットの入手ができず、随分とやきもきとしました。
オリンピックイヤーのときの日本選手権を甘くみたわたしが悪いのですけど。
昨年は国立競技場で4日間。なんと入場料が2000円。
わたしはファンですから2000円払っても見に行きますが、1日が限界かな。地元だった2日間4000円は覚悟するかも。
ということで、今年は前売りが1日800円。3日通しが1600円と、随分とリーズナブルになっています。
たぶん、プログラムもちょっとは安くなっているように思います。
集客がないとあきらめずに、集客できるように頑張ってほしいなぁと思います。

わたしは運の悪いことに、仕事がとっても混んでいるときで、早々に前売り券を買ったのに、果たしていけるものかとちょっと心配でしたが、かなり頑張って、なんとか1日目、2日目と見に行くことができました。

女子400予選
わたしが会場に到着したときは、男子110Hの予選が終わって、女子400の予選が始まるところでした。
いつもの観戦場所(第1コーナーすぎ)は、5レーンあたりで、選手のスタート前の様子が目の前でみることができまます。
400といえば福島大という感じで、福島大OB(女子なのでOGかな。でも、わたしは自分も含めて卒業生は性別に関係なくOBと呼んでいます。)が強いですね。
中大は、インカレで大活躍の選手が出場。やっぱりCマークが見れるのは嬉しいです。
2組の末吉優子さんは5位でしたが、プラスで準決勝へ、、4組の竹本香織さんは3位で予選通過です。
3組に丹野麻美さん、かわいいですね。ピンクのユニホームもとってもお似合いだし。予選ということで、余裕の通過という感じです。
2組の田中千智さんは筑紫女学園の高校生。筑女といえば長距離ってイメージが強いのですが、400メートルの選手もいらっしゃるのですね。2組トップで通過です。
ということで、福島大グループはもちろん中大グループも順調に準決勝進出でした。

男女の1500の予選、決勝については、別ページにすでに書いたとおりです。

女子100準決勝
予選は14時15分から行なわれていました。
それはみれていないですが、中大勢は、1組清水めぐみさん、3組林明日香さん、4組五明淑恵さん(小島プレス)、4組管野美帆子さん、6組石川史織いずれも予選通過できずでした。
でも、こんなにたくさんの選手がエントリーしているというのは、すごいことではないでしょうか。
女子短距離もガンバレ!です。
1組は、信岡さん、北風さん、高橋さん(埼玉栄)、小島さん、2組は石田さん、長島さん、藤巻さん、栗本さんが決勝へ。
さすが日本選手権、すごい選手が一堂に集まるってこういうことなんだと、実感です。

男子5000の決勝は、別ページに書いたとおりです。

男子400H準決勝
為末さんは400Hにはエントリーされていないので、ビッグネームは筑波大の成迫さんかな。
400ハードルの場合は、ハードルを跳ぶタイミングをみていたら、どの選手が速いのかわかるのですが、400メートルの場合は、まだわかっていなくて、ホームストレートに入ってやっと誰が先行しているのかわかるのです。
そういう意味で400Hは、初心者観戦にはやさしいのです。
成迫さんは3組で2位で通過。最後は流してられるんでしょうけど。
チームミズノアスレチックの井原直樹さんは、たしか中大OBではなかったでしょうか。ミズノに所属されているんだとちょっと嬉しくなります。長距離以外で実業団に所属というのは難しいですから。
井原さんは2組3位で決勝進出です。

男子200準決勝
末つぐくん登場です。
会場全体がちょっとした興奮状態になりますね、ビッグネームの登場は。
200には為末さんもエントリーしていたのですが、予選の時点でDNSでした。
1組は、末つぐくんが1位、4位が同着なので、5人が決勝進出になります。
2組は、高平くんと塚原くん。インカレでの同タイムをみているので、それの再来をと思いますが、準決勝でそれはムリでした。
決勝進出のメンバーをみて、やっぱり「日本選手権」と思ってしまいます。

女子400準決勝
さっき予選をみたところなので、続けてみれるというのはいいですね。
中大の末吉さんと竹本さんはともに1組。分散してくれたらいいのに。でも仕方ありません。
その1組は、筑女の田中さんがトップでした。久保倉さん、青木さんの福島グループのなかで、ニッポンランナーズ所属の堀江さんは、順大を卒業されて、ニッポンランナーズに所属されているようです。
2組は、竹内さん、丹野さん、木田さんと福島グループに熊本信愛の武藤さんが決勝進出です。

女子3000障害決勝
是非、みてみたかったレースです。
日本選手権で初めての種目です。
早狩さんが、世界選手権で挑戦されて、走るたびに記録を更新されています。
参加標準記録が11分59秒。男子のBが9分なので、当然のことながら女子選手には発展途上の種目だと思います。
レースのほうは、予想通り早狩さんが一人先行する形ですすみましたが、10人で走っているということもあり、選手と選手の間が離れてしまっているので、レースという感じがしなくなっていました。
それよりも、女子の様子をみていて、3000障害という種目がいかにキツイものなのかを実感することになりました。
男子のレースしかみていないので、彼らはハードルも水濠も「なきもの」のようにすいすいと越していきますが、女子にとってはそんなにスイスイと越せるものではないのです。
とくに水濠は、「水濠ってそんなに深いものだったの」ということがよくわかります。
水濠を降りたときに、一旦、ドンと沈んで、それからまた走りだすという感じです。
水濠をさらりと越しているのは早狩さんだけでした。
早狩さん以外は、観てられないというか痛々しいというか、女子選手にこんなことさせていいんやろうかと思うくらい苛酷でした。
でも、日本ではまだまだ発展途上の種目なので、3000障害が得意という女子選手が出てくるかもしれません。今後が楽しみです。

女子1万決勝
福士さんが勝つでしょう、その福士さんがどんなレースをするのでしょう、ということになるのでしょうか。
レースを引っ張ったのは、資生堂の加納さん(須磨学、立命だったかな?)でした。
わりと長い間、引っ張っていて、5位というのは、なかなかいいのではないでしょうか。あれだけ引っ張ったら、後半バテてしまいそうです。それくらい、積極的に前に出られていました。
まわりには、各チームの指導者がたくさん座ってられて、そのゲキの激しいこと。
とくにだれかにって、思い入れをもたずにみていたので、むしろコーチの声のほうに気がいって、「おぉ、こわ〜」みたいな感じ。
スズキの八木さんが、わりと早い時間に遅れて、監督?コーチ?からも「やめてもいい」という指示がでていましたが、走り続けられました。走る姿から「やめない」という意志が伝わってきて、そこからは「ムリをするな」という指示に変わりました。
そうしているうちに、ひとりかなり遅れていたのに、最後にはダイハツの大越さんより先にゴールされていました。
大越さんは、どうされたのでしょう。
あんな元気のない大越さんを観るのは初めてです。たしか去年の丸亀であった全実のときは、もっと元気に走ってられたのに。ダイハツというチーム全体に、あまり元気がないような気がして残念です。
レースのほうは、福士さんが2回、スパート。
1回目のスパートに大南さんが反応。すごい。しばらく追走されていましたから。
大島めぐみさん、土佐礼子さんのマラソン組も元気です。
小崎まりさんがいい位置にいらっしゃったのですが、後半の後半で後退されてしまいました。
ちょっと残念でした。
福士さんは2回目のスパートで、あっさりと勝負を決めてしまわれました。
そうなるだろうと思っていたけど、そのとおりの走りって、やっぱりすごいです。

福士さんのすごいところは、ゴールしても「普通」なところです。
ハーフも走ってしまうスタミナをもってられるのですが、深い息もされずに、普通にインタビューに答えられるところはすごい!です。

帰りの電車で
さて、帰りの地下鉄の中。
ユニバの帰りは、選手と同乗のチャンスという楽しみがあります。
今年は、なんと「福島大グループ」と一緒でした。
ちょうど予選、準決勝とみているので、すぐ「そこ」を走っていた選手が同じ車両のすぐ「そこ」にいらっしゃるのですから。
丹野麻美さんも、日本記録をもっているすごい人って感じではなくて、普通にジャージを着たおねえちゃん状態です。
「あの人たちが明日、400メートルの決勝で一緒に走られるのよねー」と思うととっても不思議な感じ。
身近に選手がみれるというのも、陸上ファンには嬉しいところです。

地下鉄に揺られ、JRで約1時間。
ユニバ詣の1日目は終了です。

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2006日本選手権
花子のノート