宣誓についてですが、なんといっても重要なのは、「決まってから予行まで1日、本番まで2日という事実です。翌日の予行では、本番とおりしないといけないので、決まって次の日までに、宣誓文を作る→覚える、をしないといけませんでした。
幸い?ボクは地方大会でも宣誓をしていたので、叩き台として、地方大会の宣誓文を用いました。
そしてなんと言ってもテーマは「友情」。
作るきっかけは、3年生で一人ベンチに入れなかった選手になにかできることはないか、というものです。特にボクは一番仲が良かったですから。結果、ああいった宣誓文が完成しました。
作っては監督に直してもらってを繰り返しましたが。その後、覚える作業にかかるわけですが、翌日までに覚えるので必死でした。おかげで同じ部屋の仲間も宣誓文を覚えてしまったほどです。
ただひとつ不満があるとすれば、新聞・雑誌に掲載された宣誓文がボクが作って高野連に提出したものと微妙に違っていることです。
発表されたものは、
「スタンドで応援してくれる……」
となっているものがほとんどですが、本当は、
「スタンドで応援してくれている……」 です。
微妙なニュアンスですが、ボクは応援してくれていることに感謝をしているということを訴えたかったので、後者の表現になるのですが。
そして自慢でもなんでもなく、ボクは自分が作ったとおりの宣誓を一言一句間違えずに言った自信があります。
.Q.どうしてあの宣誓が生まれたのですか? 経過を教えていただけませんか?
Q.宣誓文には、「全国の仲間」という言葉がありますよね。ベンチへ入れなかった友達から、「全国の仲間」へと 広がったのはどうしてですか?
「全国の仲間」に関してですが、やはり負けていった選手のことを忘れてはいけないという思いがありました。
高校野球は、残念ながらというか、負けて終わってしまう人が大半です。
というか、甲子園で優勝した高校だけなんですよね、勝って終われるのって。
だから、負けていった選手の気持ちを大切にしたかった、というのが「全国の仲間」という言葉になりました。
高野連に提出する理由はよく知りませんが、やはりチェックを入れて、まずい?、ものは訂正が入るのではないでしょうか?
わたしの質問に杉村さんがメールで答えてくださいました。