[戻る] |
まずは次の発言をご覧ください。
―― 三枝さんの「人形佐七」より ――――――
小林さんやだーまえさんの説ならば「人形佐七捕物帖」は、佐七は人形じゃないって理由で「類人形佐七捕物帖」の方がよいタイトルなんでありましょうなあ。
――――――――
―― モンゴメリ読者さんの「グリーンゲイブルズ」より ――――――
人形佐七は、その容貌が人形のように整っている事から来た渾名ですので、別に人形の世界で育てられた男の話ではないのですが。
――――――――
―― 三枝さんの「記述がなかったと聞いているんだが」より ――――――
》人形佐七は、その容貌が人形のように整っている事から来た渾名ですので、
作中、その通称に関するはっきりした説の提示はなかったと聞いていますが。
――――――――
最近近所の図書館に行ったときに光文社時代小説文庫の『人形佐七捕物帳』(昭和60年発売)を見つけました。三枝さんが聞いたように、本当に「作中、その通称に関するはっきりした説の提示はなかった」のでしょうか?
はっきりした説の提示かどうかはみなさんにおまかせするとして、私の読んだ『人形佐七捕物帳』には次のような記述があったりします。
年のころはまだ二十一、二、色の白い役者のようないい男だった。
(佐七親分の初登場シーン。p.13 より)せがれの佐七はあまり男振りがいいところから、とかく身が持てず、人形佐七と娘たちからワイワイといわれるかわりに
(人形佐七という渾名が初めてでるところ。p.15)佐七は人形とあだなをとった秀麗なおもてに
(p.25 より)佐七は辰にからかわれて、人形のような頬をそめたが、
(二話めのはじめの場面。p.37)
さて、どんなもんでしょうかみなさん。ちなみに光文社時代小説文庫の『人形佐七捕物帳』では裏表紙の作品の簡単な紹介に
人形のようなよい男、おなじみ佐七親分は……
と書いてあったりします。
三枝さんは、いったい誰から「作中、その通称に関するはっきりした説の提示はなかった」と聞いたんでしょうかね?
―――― 三枝さんの「読んでいても」より ――――
しかし、それを研究している方が「ない」とおっしゃっているそうですと書いたんですが。
――――――――――
久々にログ読み直していたらこんなものがあることに気付きました。
それ(『人形佐七捕物帳』なり横溝作品なり)を研究している人なら「ない」なんて言うわけないよネ。
[戻る] |