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三枝さんの「なんだかなあ」より
(引用開始)
》ターザンは半裸です
また、ネジの外れた文章を。大丈夫?
それ、映画の話? 原作の話?
(引用終了)
『ターザン』はターザンが生まれる1年くらい前からだいたい21,2歳?くらいまでの話です。作中の時間においてほとんどの期間ターザンは何も身につけないでおりますが(少なくとも18歳までは)、ページ数で言うとターザンが腰布すらまとっていなかった期間というのはだいたい100ページほどでしかありません。(全体は約400ページ。最初の50ページほどはターザンが生まれる前および類人猿に拾われるまでの話)
レディであるジェーンに会う前には、ちゃんと隠すべきところは隠された状態にあるわけですね。
参考までに、ターザンが初めて衣服を身にまとうシーンを。(未読の方を考慮し文字色と背景色を同じにします)
そこでムボンガ集落の黒人から、数はわずかでも何か衣装をくすねてやろうと肝を決めた。類人猿ターザンは自分が下等動物から進化した存在であることを、あらゆる可能なやり方で誇示したいと思ったのだ。そして人間であることを示す印としては、装飾品と衣服にまさるものはないような気がした。
《中略》
ターザンは音をたてずにさっさと獲物を処刑し、武器と装飾品をとりあげた。それに――小躍りしたいほどうれしかったものは――みごとな雌ジカの皮の腰布。早速、それを剥ぎとって自分の腰に巻いた。
これでようやく、人間として当然の衣装をまとうことができた……
(『ターザン』p.152-155)
そういえば、『グレイストーク』の方はどうしてたっけかな?
※『ターザン』…エドガー・ライス・バローズ 厚木淳 訳 創元SF文庫
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