Title Live

Vol.29

椎名林檎

2000.5/3 渋谷公会堂
(2,500名)





▼Menu(Total 1h45min.)
1.月に負け犬
2.警 告
3.君の瞳に恋してる
4.本 能
−MC−
5.虚言症
6.積木遊び
7.あおぞら
8.ギプス
−MC−
9.未発表曲1「ギャンブル」
10.未発表曲2「やっつけ仕事」

11.弁解ドビュッシー
12.ここでキスして。
13.アイデンティティ
〜<メンバー紹介>
14.幸福論
−MC−
15.罪と罰
16.歌舞伎町の女王
17.浴 室
18.シドと白昼夢-悦楽編-
19.依存症
20.病床パブリック

−Encore−
21.同じ夜
22.丸ノ内サディスティック

 初めての椎名林檎Live!!どこか屈折していて、病的なところが魅かれてたりするんだけど、(^^;;;;  ちなみに会場の外ではチケットを求めて「チケット売って下さい」カードを持った人達や ダフ屋(椎名チケットは、今回メチャクチャ法外なお値段だったそうな...)がいっぱいいた。
 んで、2F席だったんだけど、まぁ見やすいポジションで、待つ。 ステージは病室に見立てた演出で、ベッドが2つ。ドラムとキーボードがそれぞれに位置して、 ステージ中央には心電図を模したおっきなモニターが無機質に波打っている。 ......が、なかなか始まらない(苦笑)。 結局、定刻15分落ちでのStart。

 1曲目は「月に負け犬」。 続けて1stから「警告」「おぉ!本物だぁ〜」とブチかまされたかったのに、 「(この時点まで)スポットを顔に当てないから、本人かどうかもよくわかんねぇよぉ〜」ってのが、最初の感想。 しかも動きがまったくない(笑)。 続いて、「君の瞳に恋してる」、 歌い終わって、ステージ中央から少し後ろに引っ込んで、モソモソやってるから何かと思えば、拡声器!! おぉ!!!!「本能」「ココで、やちゃいますかぁ〜!」と同時に 拡声器をマイク代わりに、ステージを端から端まで歩き回りながら、歌う(ようやく動く、笑)。
 そして初のMC。あいさつの後、「今日は、GWなんですね。マネージャに言われて気づきました。」とか振っておいて、 「ぢゃ、次っ(ぶっきら棒に)!!」 「これもアジ(演出?)なんだろうなぁ〜(苦笑)」と納得はする。
 「虚言症」「積木遊び」と畳みかける。 なお、「積木遊び」では、ちょっとした振り付き(という程のモノではないが、全編通して唯一の、ね(^^))だった。 で、フレンチポップスなアレンジを加えた「あおぞら」。 そして、一瞬のシ〜ンとなった間をついて♪あなたは〜 と歌い出した「ギプス」「CDだとそうは思わなかったけど、Liveだとステージ映えする歌だなぁ〜」と再認識。
 んで、2度目のMC−会場からの「カワいぃ〜」の女の子の声に混じって、 「カワいぃ〜」の男の(ちょっとおねぇ?(^^;;;)声。椎名林檎がそれになんかウケちゃって、 「ねぇ、今のイイねぇ。も1回言って(笑)!!」を3回繰り返す。 かなりツボにはまったようだ。(^^;;; で、唐突に「続いて新曲を2曲、演ります」
 で、未発表曲の「ギャンブル」「やっつけ仕事」感想は−「シングルにはならないだろうな(苦笑)」と。 引き続き「弁解ドビュッシー」、 そして「ここでキスして。」だぁ。 これまたいきなり歌から入るもんだから、一気にヒートアップするんだよなぁ〜。 間髪入れず「アイデンティティ」。終わると、ここでメンバー紹介。 でも、とっても、ぶっきらぼーな紹介でやんの(笑)。(^^;;;; 
 再び、後ろでモゾモゾ−振り向きざまに拡声器を持ち、「幸福論」。 少しだけMCを挟み、「罪と罰」「歌舞伎町の女王」の シングル連発...っつーか、これで全シングル歌ったことに気づいて、”この後何歌って、シメるんだろ?”と、展開にワクワク。 んで、「浴室」 −今回、一番聴きたかった歌っ!!(^^)  どこか”戸川純”(←知ってる?、笑)してるんだよなぁ、屈折してるとか、猟奇的でさぁ(爆)。 留まることを知らず、「シドと白昼夢」、アルバム収録アレンジとは違い、 -悦楽編-というらしい?で、「依存症」でラストかと思ったら、 「病床パブリック」が来ました。 ずっとお飾りだと思ってたステージ後方の心電図モニターのラインが”赤”色に変わり、 しかもサビの部分では、波形が暴れまくる。 ははぁ〜ん、そういう演出をしたいのかな?と少し先読み。(^^)  でもって、本編が終了。

 アンコールの拍手の中、心電図モニターが黄色波形になり (このあたりで完全に終幕までの演出が読めた、笑)緑色の落ち着いた波形になったところで、椎名林檎、再登場!! で、一言あいさつをすると、(一緒に見てたO氏が一番聴きたいと言ってた) 「同じ夜」。 激しい歌ではないだけに、Liveで聴くとなおさら言葉がダイレクトに痛い歌である。 そして、「丸ノ内サディスティック」。 くすぶりがちだった気持ちを一気に吹き飛ばし、一緒に歌いまくる。 ちなみに心電図モニターは、赤色で暴れまくり状態でした。 んで、END。

 Wアンコールの拍手が鳴り響く中、心臓音が大きくなり、脈打つスピードがだんだんと遅くなる(来た来たぁ〜、笑)。 そして、最後の一音を刻むと、心電図は一直線に………。 最後にモニターがプツンと切れ、スタッフが花束を抱え、ステージ中央に置かれたイスに捧げ、 合掌して、ホントにジ・エンド。(^^;;;

 とにかく初の椎名林檎体験(^^)だった。 アーティスト自身ホールツアーが初めてだからなのか、演出なのか、わからないけど、 妙に距離感のあるLiveだった(アーティストと観客とが一体になって”ノル”というのでは全くない)。 それが少しだけ、肩すかしだったかな。 おそらくシングル「本能」が売れたときに、こぞって”コスプレ歌手”みたいな捕らえ方をされた記事等に対して、 ”音楽を聴いて”と言いたかったんだろうけど、 もしそうであるとするなら、音のバランス的な見方からは、妙にバンド色が濃いPAだったのが気に入らなかった。 客は、バンドではなくて、”椎名林檎”を聴きに来てるのだから。 次回は、もう少しそのポイントを、考えて欲しいと思った。
 でも、Liveはちゃんと楽しませてもらいましたよ、ホント。
 

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