KOKKI



研究発表





82年以降の勤務服について


今回は撮影会の服装の紹介とします。
将軍を着る事が出来る様なマニアな方には、
簡単な紹介などは不要と思われますので、
将軍の制服は除外させて頂きます。


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左図の様に基本的に、空軍・防空軍と陸軍は同じデザインです。
異なるのは帽子と襟周りの縁取りの色と襟章等の徽章類です。

陸軍から始めますと
帽子は制帽です。シッフェンと呼ばれる舟形の略帽はこの場合かぶりません。
将校と兵下士官では帽章と生地が異なります。
ジャケットは左図の様に、襟と袖に白の縁取りの入った物です。
左図の場合、陸軍自動車歩兵師団少尉なので階級章は台布が白です。
台布の色は兵科によりますが、空軍の空色や海軍の紺、防空軍の灰色、
国境警備隊の若緑シュタージのワインレッド、
民間防衛隊の煉瓦色、は付けません。
付けられるのは 白、ピンク、黄色、濃黒緑、黒、赤です。
(オレンジは空挺となり、襟章が異なりますのでご注意)
襟章ですが、後期は空挺以外全て白と統一されましたので、中の飾り紐は
白です。
左胸(本人から見て右)に付いている逆3角形の物は
フリードリッヒ エンゲルス軍アカデミー卒業を示す物で、
その卒業章のバリエーションは
多種に及びますので省略しますが、今一番手に入りやすい物は
中田商店等で販売している、赤い縁取りに白の逆三角形に
中央に金色の円形に国家章
が付いている、最後期型の士官学校卒業章でしょう。

左胸についているカラフルなラインは略綬で、この場合
左からNVA功労章、NVA勤続章金15年 銀10年 銅5年です。
少尉にしてはちょっと老けすぎていますね。(出世が遅いのかな?)
(イラスト、ちょっと失敗しました。)
(出世のスピードは他の軍隊と同じようなので、士官学校4年間以後は)
(少尉または下級少尉から順々に階級が上がっていきますので、15年も勤めた)
(少尉というのはかなり異常でした。)
このほかの記章としては、
特技章(Klasszierungsabzeichen)がありますが、
付けてる写真と付けてない写真があり、
その辺は自由な様です。
ただ、特技章は兵科と合わせる必要があります。基本的に特技章の背景の色が
兵科色なので、肩章の台布と合わせれば間違いないでしょう。

しかし、それ以外の軍スポーツ章、
功労章などは勤務服には付けない写真が多いです。
ズボンはストレートズボンで白のラインが入ります。
ネクタイは灰色で、シャツは灰水色です。


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空軍および、防空軍の場合
左図の様に陸軍で白であったラインや縁取りがすべて水色になり、
空軍では帽子の帽章も異なります。(防空軍は同じ)
陸軍同様、兵下士官用と将校用の帽章と生地は異なります

階級章も台布が水色になり、
襟章は旧ドイツ国防軍の空軍の様なデザインとなります。
襟章は、兵下士官、尉官、佐官、将官で異なりますので注意が必要です。
その外の記章などは陸軍将校と同じですが

左図の場合は空軍の”下士官”なので多少異なります。
兵下士官はどの軍種でも、勤務服には特技章など記章を付けません。
もちろん、士官学校を卒業した下士官など存在しないので
卒業章も付けません。スポーツ章も付けません。
下士官の場合、略綬は授与された場合付ける様ですが、
あまり多くは授与されていない様です。

シャツ、ネクタイは陸軍と同様です。
また、防空軍は
空軍のジャケットに灰色の飾り紐が入った陸軍タイプの襟章で、
肩章の。台布も灰色です。帽子は空軍と同じもですが
帽章は陸軍と同じで、帽子上部のプロペラもつきません。




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海軍の場合
紺色のダブルジャケットに紺のズボンになります。
また、帽子が特殊で、下士官、尉官、佐官と鍔の飾りが異なります。
イラストは准尉で、帽子は尉官用の物を使っています。
袖の逆三角形のワッペンは准尉だけが付ける物で、
陸軍・空軍でも准尉は付けます。(服の生地と同じ色の物を付けます。)
准尉は基本的に将校に準ずる形なので、特技章などもつけます。

また、准尉は技術者やベテラン下士官が昇格する事が多かったので
向かって右胸の略綬もたくさん付けているベテランから、
殆ど何も付けていない若手まで千差万別でした。

因みにズボンには何のラインも入ってません。
ジャケットやズボンにグリーンのラインが入っている物は水上警察の物です。
また、海軍としての乗馬ズボンは確認されていません。
紺色の乗馬ズボンは水上警察や鉄道警察、刑務官の
内務省のズボンと思われます。
第三帝国の様に、海軍のダブルジャケットに乗馬ズボンとはしません。





すいません。パレード服の紹介は現在制作中です。



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