800×600表示

JW_CADを使用する場合、ディスプレイの解像度は640×480dotである。しかし、最近のディスプレイはこれ以上の解像度を持っている。この様なディスプレイではJW_CADを800×600dotで表示することが可能である。

特に、液晶タイプのディスプレイではdotが固定されている。640×480dot以上の解像度のものでは、JW_CADがフルスクリーン表示できない。しかし、800×600dotで表示すれば、ほぼフルスクリーン表示が可能となる。また、CRTディスプレイでも、800×600dotで表示すれば、作図領域が広くなる。

800×600dotで表示させる為の設定方法は、二通りある。

1.

 JWC.BATの起動オプションに[-V6a,0]の設定

2.

 SVGAドライバを組み込んで、JWC.BATの起動オプションに[-V70]の設定 

しかし、全ての機種でこの設定方法で、800×600dot表示可能というわけにはいかない様である。イロイロ問題が出てくる場合がある。それらについて

3.

 800×600表示の問題点

以上、解る範囲で解説する。

注意:

800×600dotでの表示が出来るのは、DOS/V機やNEC/NXシリーズ機。NEC98シリーズでは不可能。

1. 起動オプションに[-V6a,0]の設定

JW_CADのバージョンが「2.22e」で、800×600dotでの表示が強化された様である。まず、「Ver2.22e」以上のものをインストールする。

JWC.BATの起動オプションに[-V6a]の設定をする。これで800×600dot表示が可能である。しかし、全ての機種で可能、というわけではない。

[-V6a]の設定で出来なかった場合は、

JWC.BATの起動オプションに[-V6a,0]の設定をすれば、殆どの機種で800×600dot表示が可能である。

但し、この場合でも、文字入力やファイル選択画面では640×480dot表示に戻ってしまう。

また、モバイルパソコンなど横長の液晶ディスプレイでは、JW_CADの画面の下の方が切れる。この場合は、[-V6a,n]の設定でnに減らす行数を指定すればフルスクリーン表示が可能になる。nには[0〜9またはa]の指定が可能。

[-V6a,0]の設定でも出来ない場合、640×480dot表示の一時切り替えに不便を感じる場合、そんな方は次の「2. SVGAドライバを組み込む」の設定方法を試して下さい。

2. SVGAドライバを組み込んで、JWC.BATの起動オプションに[-V70]の設定

 SVGAドライバはイロイロある様ですが、JW_CADでは、「DISPV」という汎用のSVGAドライバ推奨しています。

「DISPV」はフリーソフトで建築知識の「JW_CAD徹底解説V2」のFD(DISPV153.LZH)や「JW_CAD final for DOS徹底解説」のCD(DISPV160.LZH)に圧縮ファイルとして添付してある。

DISPV160.LZH」の方が新しいのでこちらの方をお勧めします。

@ 「DISPV」フォルダを作成・「DISPV160.LZH」を解凍

ハードディスクのドライブに、「DISPV」というフォルダを作成し、ここに「DISPV160.LZH」を解凍する。

CドライブでもDドライブでも構わないが、ここではDドライブに作成したものとする。

A 「AUTOEXEC.BAT」にDISPVドライバを記述

「AUTOEXEC.BAT」にDISPVドライバを記述する。

[スタート]→[ファイル名を指定して実行]→[SYSEDIT]とキー入力

すると、複数のファイルが表示されるので、「AUTOEXEC.BAT」を選択し、以下の内容を加筆記述する。

D:\dispv\vesapat.exe
D:\dispv\dispva.exe

[ファイル]→[上書き保存]

これで、DISPVドライバのインストールは終了であるが、再起動しないとドライバが有効にならない。

注意:

編集する前の「AUTOEXEC.BAT」を必ずFDなどにバックアップとして保存しておく事。元に戻す時、そのファイルを使用する。

 

B JWC.BATの編集

JWC.BATの起動オプションに[-V70]の記述を加える。[-V6a]や[-V12]の記述がある場合は、それらを削除する。

これで、文字入力も800×600dot表示で可能となり、殆どの機種で800×600dot表示が可能なはずである。

しかし、V-TEXTドライバが使用出来ない機種が最近増えている、という本の記述もあり、その場合、800×600dot表示での文字入力は不可能。

「 JW_CADをタスクバーに持っていき、復帰した時、「画面全体がまっ黒になる。」「タテストライプ状の表示になる。」等の現象が現れる場合があります。

が。しかし、

画面上でドラッグ・カーソル移動をすると作図データの再表示、コマンドメニューの再表示が可能。

で、元の状態に戻ります。上記でもできない場合、また、面倒くさい方は、

[End]→[Home]キーを押すと、一瞬ヘルプ画面となるが、元の表示状態に戻る。

これで復帰しない場合は、

[Esc]キーを数回押して、[Home]+[End]キーを押すと、一瞬ヘルプ画面となるが、元の表示状態に戻る。

で、再表示が可能です。

3. 800×600表示の問題点

・ 前記の方法でも出来ない場合は、「JW_CAD final for DOS徹底解説 リファレンス編」P.44に、他の設定方法が書いてある。試して下さい。

・ 黄色が茶色に表示される。[-V70]の[70]部分に使用しているビデオモード番号を指定すれば解決するらしいのだが..?−−−−[end]→[sift]+[home]キーで解決?

・ WIN95では800×600dot表示が可能だったがWIN98にしたら画面が乱れて使い物にならない。

・ 日本語入力が出来ない。

などの問題がある様です。これはビデオボードやBIOS及びFEPに関係している様だが、詳しくは不明です。(ニフティの会議室には、解決方法が載っていますが、私には理解出来ませんでした。)ノートパソコンでJW_CADを使用する場合は、「800×600dot表示」が必須だが、機種によっては出来ないものもある様だ。新しいノートパソコン導入を検討している方は、イロイロその辺の情報を集めて、機種決定することをお勧めします。下記のHPにその辺の情報が有ります。


「JW_CAD Tips」 http://member.nifty.ne.jp/okady/jw_cad/lcd.htm

トップページへ