jw_file0.000で連続印刷

1.jw_file0.000?

JWCのフォルダ内には[jw_file0.000]というファイルが存在する。このファイルはJW_CADに読込んだファイル名をフルパスで、読込が新しい順序で記述している。データ形式はText形式である。

[入出力]→[ファイル]→[INDEX]プロッタ・プリンタの[ファイル連続出力]でこのファイルが表示される。

記述されるファイル数は、起動オプション[-F&n]のnの数だけ、過去に読込んだファイルを順番に記述する。同じフルパスのファイルは一つしか記述されず、順番が変わるだけである。逆に言うと、同じ名前のファイルでもディレクトリが違えば違うフルパスとなるので、違うディレクトリに保存された同名のファイルでも、違うフルパスとして記述される。

-F&n]の起動オプション設定がない場合は、20ファイルまでしか記述されないので、nには100〜200の数字を設定した方が良い。(nの最大数字は200)

この[jw_file0.000]を編集することで多量の図面を順序良く連続出力することができるようになる。

トレペに印刷して、それを原図として「青焼き屋サンにn部青焼きして」って注文するより、高速の連続紙対応プロッタで出力すれば、経費節減になるんじゃない。

 

2.[jw_file0.000]の編集

[jw_file0.000]はWIN95のメモ帳でも編集できるが、JW_CADの[文字]コマンドで編集した方が簡単である。

@[[jw_file0.000]の呼び込み

[文字]→[5)文[読/書]]→[2)読込]→[4)拡張子変更]→[5)その他]→[拡張子入力]で[000]とキー入力

これで拡張子が[000]のファイルが表示されるので[jw_file0.000]をクリックして選択する。
作図ウィンドウの適当な位置をクリックするとフルパスのファイル名が表示される。(この時、200のファイル名が存在する場合は200行の文となる。用紙サイズや文字設定によっては画面表示しきれない場合もある。用紙サイズはA1かA0、文字は一番小さな[f1]設定が良いだろう。

A[[jw_file0.000]の編集

[文編集]の[移動]や[文消去]コマンドを使って必要なファイルを順序良く並び変える

この時、ファイル名に[.jwc]の拡張子が付いていないので、それぞれのファイル名に拡張子[.jwc]を付けておけば後述する「他図面へのジャンプ機能」が使えるようになる。

B[jw_file0.000]の保存

上記の編集が済んだら

[文字]→[5)文[読/書]]→[1)書込]→全てのフルパスファイル名を範囲指定→[1)範囲確定]

で、そのプロジェクトのディレクトリにjw_file0.000名で保存しておく。JWCのディレクトリに上書きすると、その後のJW_CADでの読込・保存する度にファイル名が上書きされてしまう。その図面ファイルがあるディレクトリに保存して、何時でも取り出せる様にしていた方が後々便利である。[jw_file0.000]を図面リストとして活用することも出来る。

2.連続出力

プロジェクトのフォルダに保存しておいた[jw_file0.000]を、WIN95のエクスプローラで「JWCのフォルダに上書き」する。

[入出力]→[1)RC-232C出力]又は[2)プロッタ]→出力ファイル選択→[1)確定]→[4)ファイル連続出力]

で[jw_file0.000]の内容が表示されるので[スペースキーで出力するファイルを選択。選択されたファイルには、頭に[]マークが付く。

[1)作図開始]で、[jw_file0.000]の記述の順番に連続出力される。

これで出力後の図面の順番を並び変えたりする作業も省ける。

連続紙未対応のプロッタでは、通常の設定では連続出力が出来ない。出力ファイルの編集が必要である。
出力ファイル(拡張子[JWP])の末尾の行(TERM =)の最後に[LO]又は[NR]の記述を加筆しなければならない。

例:出力ファイルの最後の行(TERM =)に[LO]を加筆記述

TERM =SP;NR;\n LO

詳しくは、「final for DOS 徹底解説 リファレンス編」p.246参照

 

■ 出力専用のJW_CAD

前述したように[jw_file0.000]はファイルを読込・保存する度にそのファイル名が記述される。(また同じように[jw_filez.000]には他図面複写する度に複写元のファイル名が記述される)同時に複数のプロジェクトを進める時、この機能が不便なものとなる。そこでわたしはプロジェクト毎に別々のJW_CADを使って作図している。(幾つものJWC_CADを使う参照)

JW_CADは3MB程度のソフトである。不要なファイルを消去すれば1.5MB程度でも充分機能する。ギガ単位のHDDでは4〜5っのJW_CADをインストールしてもその容量に大きな影響はない。

因みに、私は常時3っのJW_CADをインストールしている。その内の一つを出力専用の[P_JWC]としている。連続出力の場合も[jw_file0.000]をこのディレクトリに上書きして出力を実行している。

プロジェクト毎に、作業内容毎に、別々のJW_CADを使うことにより、作業効率を上げることが可能である。

■ 他図面へのジャンプ

作図ウィンドウにフルパスでJWCファイル名の記述があると、[入出力]コマンド選択時、[Ctrlを押しながらそのファイル名をクリックするとその図面にジャンプできる。

また、同じように[図形]コマンド選択時、[Ctrlを押しながらそのファイル名をクリックすると、他図面複写でその図面にジャンプできる。

この機能を使うためには、フルパスのファイル名に[.jwc]の拡張子まで記述しておく必要がある。前述したように[jw_file0.000]編集の時、[.jwc]の拡張子まで記述しておく方が後々便利でる。

「図面リスト」作成時に[jw_file0.000]を読込み、図面名の下にでも隠し文字でフルパスのファイル名を配置しておけば、訂正・確認のとき容易にその図面にジャンプできる。

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